<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。









治安が整い、街道が整備される以前の旅とは、多かれ少なかれ、……不安と恐怖に満ちた空間の中を移動していくことを意味していたのである。

  ★ 西岡文彦『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。

治安と交通が整備された近代社会が、風景画という絵画ジャンルを誕生させたように、巨大な交通機関が人々を安全で快適な旅行を保証するようになった現代社会は、観光ポスターという独特の美術様式を誕生させた。そこに描かれる異国への憧れは、「近くなった」がゆえに生じる、遠方への憧憬の反映にほかならないのである。

  ★ 西岡文彦監修『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。

小さい頃からサッカー選手になりたかったわけではないです。気づいたらなってました。そんなものです。サッカー選手でなかったら猛勉強しています。

  ★ 中田英寿。中田英寿編集『アッカ!!』より。

小さな子はすぐに英語を話せるようになるとか、半年間留学しただけで英会話はばっちり、といった話を耳にするが、それは、本来ボキャブラリィが少ない人間だったと言っていることに等しい。

  ★ Webサイト『森博嗣の浮遊工作室』より。

チームワークってのは、メンバーがお互いに助け合っていくと思うのね? そうじゃないのよ。チームワークってのは、一人一人が自分の役割にベストを尽くして、それでバランスの取れていることなの。

  ★ 永六輔『無名人名語録』より。

誓いをたてることなど愛に対する侮辱だ。

  ★ アンドレ・ジイド『狭き門』より。

近頃の若者は群れたがるな。みんなと同じ方向に行っていたらそりゃ競争も激しくなるし、みんなと同じ程度の幸せしか得られない。そういう時にみんなと反対の方向に行くとそりゃ苦労もたくさんあるけど、幸せもつかめるよ。<大意>

  ★ 秋山仁。◎この人はそれで成功したからいいようなものの、という批判があるであろうが……。

力に頼るなら、勝った時だけ喋りなさい…

  ★ 士郎正宗『アップルシード』より。

力を抜いている青年には魅力を感じない。

  ★ 滝田実。

地下を巡る情報に振りまわされるのは
ビジョンが曖昧なんデショウ
頭ん中バグっちゃってさぁ

  ★ ポルノグラフィティ「アポロ」の歌詩。作詞はハルイチ。

地球が金でできていたら、人は一握りの泥のために命を落とすだろう。

  ★ 映画『悪の花園』より。

地球上のたかが1つの種にすぎない人類に、手前ぇの滅亡の巻き添えに地球全体をひきずり込む、無理心中みたいなことをする権利はありゃしません。

  ★ 景山民夫。

地球全体の知能は一定である。だが、世界の人口は増加しつづける。

  ★ Mr.コールの公理。『マーフィーの法則 ── 現代アメリカの知性』より。

地球のあなたと交信する
hello! hello!
地球が星になりましたよ
hello! hello!

  ★ 少年ナイフ「ロケットにのって」の歌詩。

チキン野郎? あ、ごめん俺、そんなアメリカンな挑発乗れない。

  ★ 山里亮太。webサイト「意味がわからん!」より。

知識人・読書人が陥りやすいワナとして、自らの情報収集力や知的能力に自信のある人ほど、それまで初耳だった話や、それまで空想も及ばなかったような話が出てくる本を過大評価してしまうということがあげられる。それが実はすでに一部では知られている話で、たまたまその類の本と出会う機会がなかったなどとは、なかなか考えつかないのだ。この種の倣慢さと無知への鈍感さの蔓延につけこんで、成功した最近の例としては『神々の指紋』のベストセラーが挙げられるが、『東日流外三郡誌』もまた同様の心理につけこむことで知識人・読書人の一部から過大な評価を得ることになったのである。

  ★ 原田実「偽史列伝・神々の指紋」より。『季刊邪馬台国』63号所収。

知識と素養が無ければわからない芸術なんて芸術じゃないですよ。

  ★ 三宅一生。

知識の詰め込みばかりで「学び方」そのものを教えようとしない現在の学校教育では、人は「教え方」についても、まったく無知なままで社会人とならざるを得ず、自分が「師」となった時の身の処し方というものがわからない。

  ★ 西岡文彦『編集的発想 ── 「知とイメージ」をレイアウトする』より。

智者が法を作り、愚者はこれを守る。

  ★ 出所不明。

地上から見ているのは
じつは雲の裏側だった
と気付く

  ★ 川崎洋「雲海」より。『ビスケットの空カン』所収。

地図からの連想で画面上を「北」、時計からの連想で「正午」をイメージしやすいのは、メディアによって社会化された心理的反応である。

  ★ 西岡文彦『編集的発想 ── 「知とイメージ」をレイアウトする』より。

知性はしばしば情熱の奴隷なのである。

  ★ 加藤尚武『ジョークの哲学』より。

ち、力が、力がみなぎってきた……。
そうだ。今、おまえの体中の細胞は勝利に向かって一斉に団結を固めたのだっ。力がみなぎらん方がおかしい!!

  ★ 島本和彦『逆境ナイン』より。

ちっちゃい声で気持ち悪いって言うのやめて。

  ★ 山里亮太。webサイト「意味がわからん!」より。

ちっぽけな快楽ほど人間を小さくするものはない。

  ★ シューベール『随想録』より。

知というものはこの世の最も深い苦悩なのですよ。

  ★ トマス・マン『神の剣』より。

知とは… しるべきことだけをしり天に属する知識はしってはならぬということ……それこそが知というべきだったのだ!

  ★ 諸星大二郎『孔子暗黒伝』より。

 ちなみに、うちの掲示板のキーワードは「子供じゃないんだから」です。
 たいていの問題は、このひとことさえ思い出せば解決するはずですので、それもよろしく。

  ★ 菊池誠。

知能なるものは“理論的思考を続行する能力”である。

  ★ L・M・ターマン。

地方から出てきて東京人になることは簡単ですが、大阪人になることは……無理です

  ★ 永六輔『一般人名語録』より。

地方の学校へ行くと、研究の設備などは、もちろん少いだろう。研究費だってほとんどないだろうが、その気さえあれば、研究は出来るものですよ。設備や金がなくても出来る研究というものも、ありますよ。一番いけないのは、研究を中絶することなんだ。何でもいいからとにかく手を着けて、研究を続けることが大切です。

  ★ 寺田寅彦。中谷宇吉郎『中谷宇吉郎随筆集』より。

地方の歴史や文化財に対する無関心は、歴史偽造の温床である。

  ★ 原田実『幻想の荒覇吐秘史』より。

チャレンジを支えるものはシンプルなリスク判断と旺盛な好奇心である。

  ★ 堀江貴文『「僕は死なない」』より。

茶碗で肝心なのは、周囲の器ではなくて、そこに茶が入る空間 ── すなわち、<無>ではないか。空間の無は、国宝級の逸品でも一山いくらの茶碗でも同じことだ。

  ★ 山口雅也『日本殺人事件』より。

 チャンネル選択権(および電源オフ権)を持たない状態でテレビの前に置かれるのは、ちょっとした拷問だと思う。
 リモコンが無かった時代、我々はどうやって腐ったセリフや不潔なタレントに耐えていたのだろう。不思議だ。

  ★ 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。

中学に進んで高校に進んで会社に入って、その後ずっと会社で働いていて……。何だかひどく詰まらない双六ゲーム盤でサイコロを振って駒を進めていくようなもので。でもそのサイコロの目はいつも決まって小さな数字であり、周りの人たちと余りに代わり映えがしない。受験勉強で必死になっているというのも、少しでも大きい目のサイコロを振ろうとしているんですよ。しかし、その出る目はいつも小さいものばかりで、他の人とそれ程違いがなく物語は進むのです。

  ★ 竹野雅人『王様の耳』より。

忠孝という世界でなしに、むしろ義理人情の世界に人情噺は残って行くのかも知れない。

  ★ 立川談志『現代落語論 ― 笑わないで下さい』より。

中国行きの貨物船(スロウ・ボート)に

なんとかあなたを

乗せたいな、

舶は貸しきり、二人きり……

                ── 古い唄

  ★ 村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』より。

仲裁者は、ふつう宿命として、当事者の双方から軽蔑されるのが落ちだ。

  ★ ロバート・M・ブラムソン『「困った人たち」とのつきあい方』より。

「抽象的でわかりにくい」という意見をよく耳にしますけれど、それは抽象化の手法が間違っているか、あるいは、抽象的な思考を自ら放棄しているか、のいずれかでしょう。

  ★ Webサイト『森博嗣の「浮遊研究室」』より。

中傷や噂は真実よりも速く伝わるが、真実ほど長く留まらない。

  ★ W・ロジャース。

中2から思春期が止まりません。

チューニングがうまくなるにはレコーディングを経験すること。マイクを通した自分の音がどれだけダサいか認識しなければならないんだ。

  ★ 樋口宗孝。

  ★ 山里亮太。webサイト「意味がわからん!」より。

チョークで死体の型を描かれるような死に方は、したくねえもんだ。

  ★ 浦沢直樹『MONSTER』より。

朝食はベッドで食べるんだ。
素敵!
昼食も夜食もだ。
どうして? 
テーブルがない。

  ★ 映画『ワン・ツー・スリー』より。

調味料1つにしてもぴったり計って入れるというのでは、料理は決して上達しないでしょう。そんなところに神経を使うよりは、ここで味をみるという、手順を省かないことのほうが大切だと思います。

  ★ ホルトハウス房子『カレーの秘伝』より。

調理例。

  ★ 如是我聞。

「直感」って便利な言葉ですよね。直感が証拠より強力というのは「間違えるための方法」でしかないのですが、なんか「直感を大事にする」というと偉そうにきこえるから不思議。

  ★ 菊池誠。ブログ『kikulog』より。

ちょっと訊いていいか、豊。失礼な言い方に聞こえたら謝るけど。
何?
金井のどこがよかった?
……うまく言えないけど、金井はすごくきれいだったよ。
きれい? ……いや、きれいじゃなかったとは言わねえけど。
……眠そうにしてて、席に座って頬づえついてるとき、きれいだったよ。……教室のベランダの花に水やってて、うれしそうに葉っぱにさわってるときも、きれいだったよ。運動会で、リレーのバトン落として、後で泣いてたとき、きれいだったよ。休み時間に中川有香の話とか聞いてさ、おなか抱えて笑ってるとき、すごくきれいだったよ……

  ★ 高見広春『バトル・ロワイアル』より。

ちょっと待て。まずは準備が要るだろう?
この情熱以外、何が要るんだッ!?

  ★ 映画『少林サッカー』より。

(散らかっている? )
 そんな自動詞は不適当だ。何か猛烈な哲学を感じさせる散らかり方である。おそらく、彼の頭脳の構造を象徴しているのだろう。

  ★ 森博嗣『冷たい密室と博士たち』より。

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ

  ★ 細川ガラシャ辞世。

散る桜 残る桜も 散る桜

  ★ 良寛の辞世といわれる。

珍味など貧乏人には口に合わないのだ。

  ★ さくらももこ『ちびまる子ちゃん』より。


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