<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。










見えないことは、存在しないことではない。

  ★ 全日本交通安全協会編『頭脳的運転法』より。この冊子の題名は中国的に読めば「頭脳の運転法」というところか?

見えないのか? 人類は滅亡し続けている。

  ★ 如是我聞。

 右に述べたイリザベスなる女性と不幸にも結婚したところ、それ以来そのイリザベスは
 あらゆる手段を用いて拙者を苦しめたのみならず
 拙者の抗議をことごとくばかにしたのみならず
 全力をつくして拙者の暮らしを悲惨ならしめたのみならず
 もっぱら拙者をこの世から追い出す目的をもって神が彼女をこの世に差し向けたらしきのみならず
 サムソンの豪力も、ホメロスの天才も、アウグストゥスの思慮も、ピュロスの敏腕も、ヨブの忍耐も、ソクラテスの哲学も、ハンニバルの英知も、ヘルモジネズの慧眼も
 すべて彼女の強情を抑えるにたらずと思わるるのみならず
 過去8年間におよぶ別居の経験より見てこの世のいかなる権力も彼女の根性を改むる能わざるのみならず
 別居の効果はただ息子を堕落せしめたるのみにして、息子も遂にわれと疎遠になり果てたり。
 右の事情をことごとく真剣慎重に考慮したる結果、右に述べたるわが妻イリザベスに対し金1シリングを遺そうし、拙者の死後6ヶ月以内に右金額を支払うものとす。

  ★ ジョン・ジョージ。遺言書。注)ピュロス=古代ギリシャのエピルス国の王。注)ヘルモジネズ=古代ギリシャの大修辞学者。

見込みのない闘争に身を投ずるほど自分は甘ったれではないつもりであります。

  ★ かわぐちかいじ『テロルの系譜 ── 日本暗殺史』より。2・26事件をオリた将校のセリフ。

短い間誰かに夢中になるという事は誰にでもある。しかし、長く1人の人間を愛し続けるということは、ほっといて出来ることではない。能力の問題だ。人格の問題だ。下らぬ人間は愛し続けるということが出来ない。

  ★ ドラマ「男たちの旅路」より。

水掛け論にならないようにするためには、 判断の理由を示すことが大事です。

  ★ 結城浩『技術系メーリングリストで質問するときのパターン・ランゲージ』より。

みずからの信念が事実によって裏切られようとする時、心弱い人はむしろ自らの信念と一致する虚偽の方を信じようとする。

  ★ 原田実『トンデモ偽史の世界』より。

水清うして魚棲まず。
大海は水清うして鯨の住処すみかなり。

  ★ 乃木希典(後者)。

自ら命を賭け窮鼠と化したか!! だが鼠に獅子は倒せぬ!!

  ★ 武論尊作・原哲夫画『北斗の拳』より。

自ら苦しむか、もしくは他人を苦しませるか、そのいずれかなしには恋愛というものは存在しない。

  ★ レニエ。

自ら進んで人が変わろうとしても、時間や努力や費用の点から見て、そのやり方は難しく高いものにつく。主としてその人物の内側からではなく他の力、例えば上司によって人格を変える動機を与えられた場合は、さらに一層高いものにつき、はるかに成功率は低い。

  ★ ロバート・M・ブラムソン『「困った人たち」とのつきあい方』より。

自らを振り返ってみてもだよ、仕事が人の生き方のすべてに優先するという考えは、実は単なる習慣性、あるいはある種の強迫観念によるものに過ぎないのではないかと、近頃、とみに思う。

  ★ 景山民夫『スターティング・オーバー』より。

水木しげる作品のなかで、いちばんの傑作は「水木しげる」本人です。

  ★ 京極夏彦。webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞-京極夏彦はいつ眠るのか。」より。

光子の美しかった顔が弾け、まるきりストロベリー・パイを投げつけられたような状態になった。今度こそ光子の体が吹っ飛び ── 次の瞬間、背中が濡れた地面にどっと当たった。当たったときには、事切れていた。いや、もうとっくに死んでいたのかも知れない。肉体的にはその数秒前に、精神的には、はるか遠い昔に。

  ★ 高見広春『バトル・ロワイアル』より。

ミステリー小説の結果が知りたいからと言って、いきなり最後のページを読んでしまう人がいるだろうか。野球の結果が重要だからといって、9回裏が終わるころ球場に足を運ぶ人がいるだろうか。『グレムリン』のラスト10分間だけを見て、満足して映画館を出る人がいるだろうか。いるわけがない。ところが、僕たちは、日常生活の中で往々にして、それと似たようなことを繰り返しているんじゃないだろうか? 結末だけをせっかちに追い求めるあまり、最も面白いはずのプロセスをはしょってしまう。そして「何か面白いことない?」などと退屈そうに物欲しそうに、また結果ばかりを漁り回る。

  ★ 山崎浩一『ひとり大コラム ── 僕的情報整理術』より。

「水伝」はただの怪奇現象の目撃談だと思えばいい。

  ★ ながぴい。ここでいう「水伝」とは『水からの伝言』という本を指す。その内容は「水は言葉に影響を受けて結ぶ結晶の形を変える。例えば『ありがとう』『平和』などの「よい言葉」では綺麗に六角形の結晶を結び、『ばかやろう』『戦争』などの「悪い言葉」だと結晶を結ばない」というもの。本ではこれがあたかも実験事実であるかのように描かれており、あろうことかそれを信じる人も出てきた。挙げ句学校の道徳の授業で、この本を紹介し、「人間の体は60%が水分」「だからいい言葉を使うようにしましょうね」といった形で使われるに至り、科学的観点、その他さまざまな方面から「そりゃないだろ」というツッコミが入るようになった。

水の本当の味は砂漠でわかる。

  ★ ユダヤの格言、だったと思う。

水は人間の言葉も音楽も理解しない。その程度の事実を理解するのに「科学の素養」が必要なわけではない。常識を持っていれば充分なはずなのだ。少なからぬ数の大人がそんな与太話を信じてしまうというのは……やはり理性は拒否されているのか。

  ★ 菊池誠。

Miss Fortune visits me more than Lady Luck.

  ★ 出所不明。E・キション『ショート・ジョークじゃものたりない』あたりだったと思うが。

未成熱な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な死を選ぼうとする点にある。

  ★ サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』より。

満たされるだけじゃ満足できない

  ★ 南野陽子「トラブルメーカー」の歌詩。作詞は本人。

見たものをそのまま「見た!」といってしまうのが子供の純真さなら、見て見ぬふりをするのが大人の特権だろう。

  ★ 炎の言霊 島本和彦名言集』より。

道近しといえども、行かざれば至らず。

  ★ 出所不明。

道たずね 防犯ブザーを 鳴らされる

  ★ 土佐ッ子。サラリーマン川柳より。

みつあみの子が好きなんだって
髪伸ばそうかな
 
背が小さい子が好きなんだって
アリでも観察してろ

  ★ サマー『姉ちゃんの詩集』より。

見てわからんもんは、聞いてもわからん。

  ★ 如是我聞。

認めたくないものだな、自分自身の、若さゆえの過ちというものを。

  ★ 『機動戦士ガンダム』より。

皆あまりに自分の生理現象を信頼しすぎているのではないか。人は梅干しの写真を見れば唾液が出てきてしまうのだ。

  ★ とり・みき『とり・みきの大雑貨事典』より。この文章の前の部分も入れて紹介すると、次の通り。「一杯のかけそば」と、それにまつわる騒動のこと。

だが、泣く人の気持ちはわかるような気がした。別に泣いたっていいじゃないか、とも思った。問題はその先だ。多くの人が「ああ、自分は泣いてしまった。不覚ではあるが事実は事実だ。ここは厳粛にこの事実を受け入れ、この作品を評価せねばなるまい」と思い込んでいるようなのだ。これが私にはよくわからない。皆あまりに自分の生理現象を信頼しすぎているのではないか。人は梅干しの写真を見れば唾液が出てきてしまうのだ。

みなさんに明日が来ることは奇跡です。
それを知ってるだけで、日常は幸せなことだらけで溢れてます。

  ★ 長島千恵。

皆、何も考えずに子供を産みすぎだよな……。考えてみりゃ子供を産むなんて、ぶっちゃけて言えばリスクを負うことなんだからよ……。ウチみたいに4人もいたらとんでもねー奴が出てこんとも限らんぜ。どんなヤクザ者なろうと……どんな犯罪者になろうと……。全部引き受けるって事が、子供を産むって事だ……。リスクを負う覚悟ないのなら……子供なんて作っちゃいけねえのさ……。理屈じゃそうだろ……? 要は理屈じゃ子供は産めねえんだよ。

  ★ 佐藤秀峰『ブラックジャックによろしく』より。

醜い女はいない。ただどうすればかわいく見えるかを知らない女はいる。

  ★ ラ・ブリュイエール。

身に奉ずること薄きを倹約とし、人に奉ずること薄きを吝嗇とす。

  ★ 貝原益軒。

宮本は世界的にもユニークなCBです。クレバー且つ屈強も希少ですがクレバーのみはもっと希です。

  ★ Tommy。注)CB=センターバック。

妙な気の使われ方をすると、かえって自分が惨めに思えることだってあるのよ。

  ★ 景山民夫『トラブルバスター3 国境の南』より。

名利につかはれて静かなるいとまなく、一生を苦しむることこそ愚かなれ。

  ★ 吉田兼好『徒然草』より。

未来が恐ろしいのは、不確実だからである。未来の出来事を、できれば過去形で書きたい。

  ★ 加藤尚武『ジョークの哲学』より。

未来が過去に勝つのは、未来が過去を呑み込むからである。過去のうちの何かを呑み込みえないままで残すとなれば、それは未来の敗北である。

  ★ オルテガ『大衆の反逆』より。

未来が欲しかったら、自分で盗むんだよ。

  ★ 映画『レインディア・ゲーム』より。

未来とは、「ありえなかった未来」の累々たる屍の上に、初めて築きあげられる現実の延長にすぎない。

  ★ 山崎浩一『退屈なパラダイス』より。

「未来」はいつも、現在の延長線上からは生まれていない。駕籠屋から鉄道屋が、鉄道屋から飛行機屋が生まれなかったように、「未来」はいつも、現在と不連続にやってくる。

  ★ 高桑郁太郎。

未来はためらいながら近づき、現在は矢のように飛び去り、そして過去は永遠に静かに立っている。

  ★ シラー。

未来を考える能力を獲得したことによって、人類は死を発見した。変な話ですけども、死というものはそれまでなかったんです。死は脳の発達によって発見された、いわばコンセプト、考えです。

  ★ 澤口俊之。

未来を予言するいちばん簡単な方法は、自分で未来を創造することだ。

  ★ アラン・ケイ。

民衆にとって、戦争の規模が大きくなればなるほど、戦争は自然の災厄とまったく同じなのだ。

  ★ 呉智英『封建主義、その論理と情熱』(後に『封建主義者かく語りき』と改題)より。

民主主義というのは、善いものだという理由からではなくて他の如何なる政治形態よりも害悪が少ないという理由で合理的に擁護できる政治形態である。

  ★ インジ。

民主主義とは一言でいえば、バカは正しい、という思想だからである。

  ★ 呉智英『バカにつける薬』より。

民主主義の本質は多数決ではなく、「ヒューマニズムの確保」である。

  ★ 今井一『住民投票 ── 観客民主主義を超えて』より。

みんな恐いんだ、フラド。そしてその恐怖が俺たちの希望をうち砕いていく……。解らないのか?

  ★ 映画『ロード・オブ・ザ・リング』より。

 みんな死ぬまで元気で、自分なりの人生を送りたいと思っているはずなので、こうしろ、ああしろとは言いたくないんですが……あえて言えば、落とし前をつけろということですね。
 我々の世代は、学生時代、でかいことを言った連中が多いわけですよ。でかいことを言ったけど、そううまくいったわけでもないんですね。会社に入って、それなりの人生を送ってきたんだけど。  ……我々世代がどうやって落とし前をつけるかが求められているんです。

  ★ 菅直人。『5l』より。「団塊の世代にエールを送っていただきたい」との問いに答えて。

みんな不幸なフリをしているだけなの。

  ★ ポケットビスケッツ「Yellow Yellow Happy」の歌詩。

みんなも感じていると思うが、今年はホンダがワールド・チャンピオンになれる最大のチャンスだと思っている。われわれはいま、そういうところへきつつある。チャンピオンになるのは、おれたちばかりじゃなく、本田宗一郎顧問をはじめ、ホンダの人間全員の夢だ。きみたちは、それが実現できそうなときに、選ばれていまここにいる。昔やった人も、途中でやめていった人も、本当は全員いまここにいたい気持だと思う。しかし、いまここにいられる幸運を持っているのはきみたちだけだ。そのことを肝に銘じて、今年は仕事以上の使命感をもってレースに臨んでもらいたい。

  ★ 桜井淑敏。海老沢泰久『F1地上の夢』より。


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