<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。










ピアノもさわれるようになった。日記をつけるようなつもりで、時々弾いている。

  ★ 早川義夫『ラブ・ゼネレーション』より。

Be cool.

  ★ 出所不明。

PC初心者を自称する奴はたいていPCの能力以外のところに問題がある。

  ★ 2ちゃんねるより。

P・C・デイヴィス『宇宙はなぜあるのか』(岩波書店)を昨夜に次いで読む。3年前に出た本だが、拾いものである。面白い。サブタイトルの「新しい物理学と神」が原題だが、邦題は内容をよく表現している。宇宙はなぜ(何の目的で)あるのか、という人を喰った題は、実は奇を衒ったものではなく、近代科学思想への挑発なのである。近代科学は、WHYを問わないという禁欲姿勢によって、形而上学に陥らずにすんだ(つもりな)のだ。それを敢えてひっくり返していく面白さがある。

  ★ 呉智英『知の収穫』より。

ビートたけしのお笑い観の本質は、「面白い」よりも「くだらない」を上位とするものである。

  ★ ラリー遠田。

被害は最小限度に食い止めねばならない。無為とは恐ろしい。

  ★ puper-parano。

非科学的なのが、私には驚異的です。
違う。非科学的であれば、それは観測が間違っているだけだ。驚嘆する理由などない。科学的な知識が不足していて、驚くことはある。しかし、それは非科学的とは言わない。

  ★ 森博嗣『有限と微小のパン』より。

光さえもが直進を拒まれる『空間の歪み』を科学者が宇宙に発見したように、おそらくは『推理小説』も発見された特異点なのだ。

  ★ 有栖川有栖『46番目の密室』より。

悲観的に準備し、楽観的に対処せよ。

  ★ 佐々淳行『危機管理のノウハウ』より。

卑怯に見えるか、卑怯であるのが必要な時に、それができないのは、本当に勇気のあるものではない。

  ★ エドガー・アラン・ポー『マルジナリア』より。

「比丘たちよ、わたしはいまなんじらのために<一切>なるものを説こう。よく聞くがよい。比丘たちよ、何をか<一切>というのであろうか。眼と色、耳と声、鼻と香、舌と味、身体と感触、心と法、比丘たちよ、これを<一切>というのである。

  ★ 増谷文雄『仏陀 ── その生涯と思想』より。

樋口の著書のタイトルにもある梅干を、彼は「白米には酸性食品であるという弱点があるが、アルカリ食品である梅干がそれを補完する」だのとほめたたえる。最近では、アルカリ食品論議は、健康食品やワイン屋の謀略だったというのが定説になっているが、そうではなくとも、こういう“合理主義的解釈”はいささかも歴史認識を深めることにはならない。食品のアルカリ化には、さまざまな種類や組み合わせがあり(その中には白米と梅干よりも良いものもあったはずだ)、それにもかかわらず、白米と梅干という形態になったのはどういうことなのか、と問題設定をする時、はじめて「日本人の歴史」が現われてくるのである。

  ★ 呉智英『インテリ大戦争 ── 知的俗物どもへの宣戦布告』より。カッコ内も原文ママ。「樋口」とは樋口清之、「著書」とは樋口のベストセラー『梅干と日本刀』のこと。

ビクトリーランでは、友人たちがスタンドで見守っているのが見えた。みんな喜びのあまり涙を浮かべていた。サッカーがひとの気持ちをそこまで高揚させるなんて、考えたこともなかった。

  ★ ジネディーヌ・ジダン。

悲劇に真正面から取り組み生命をひらくことが、真の生きがい、遊びなのである。

  ★ 岡本太郎。岡本敏子『岡本太郎の遊ぶ心』より。

悲劇は、決して単独では来ないのです。

  ★ 宇田川一彦+仲村正『「コピーって? ゼロックスですか」 PC‐9801とMS‐DOSをめぐる千夜一夜物語 ── パソコン初心者珍問奇答パニック集』より。

飛行機事故の原因はほとんどパイロットの操縦ミスである。パイロットはいつも死んでいて、弁明することができないからである。

  ★ 出所不明。

日頃、盛んに日本語による抽象的な表現とあいまいさを好み、レコーディングなどの仕事の中では特に、的確な伝達をさけて通っているかのような私達のやり方が、見事なまでに通用しない事には驚きます。感覚を互いに伝達し合うのにも、やはりここでは根本的にYESかNOか、好きか嫌いかのどっちかなわけで、しだいにそれに慣れてくると、これほどまでに、あのYESとNOが意志疎通の上で便利で自然で、且つ刺激的な愛しい芸術用語であったのかと思えてきてたまりません。

  ★ 桑田佳祐『ケースケランド』より。

ひさかたの 茶のぬくもりや けさの秋

  ★ 中曽根康弘。前衛俳句。

ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ

  ★ 紀友則。『百人一首』より。

跪け! 命乞いをしろ!

  ★ 如是我聞。

ビジネスは看板を掲げた瞬間、世間からの意見や厳しい目にもドアを開いたことになる。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

美人はね、何もできなくたっていいんだよ。だって、美人なんだもの。

  ★ 永六輔『一般人名語録』より。

ヒステリーが精神的な病気として真剣に取り上げられないおもな理由は、ヒステリー患者が報告するじつにさまざまな行動や症状 ── 足が動かないとか目が見えないというものから腹痛や悪夢まで ── に合うような診断のカテゴリーをつくるのはほとんど不可能であることだと、ヒステリーの研究者は言っている。ヒステリーの症状 ── どのように形づくられ、どんな内容か ── は、時代とともに変わってきた。ある歴史家の言葉によれば「ヒステリーの歴史は、連続したひとつの物語ではなく、まばらに起きる出来事の寄せ集めである……ヒステリーは模倣の疾患だ ── その社会で認められる病気の形をまねている」のだ。

  ★ スーザン・A・クランシー『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』より。

秘する花を知ること。秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず。

  ★ 出所不明。世阿弥『風姿花伝』より。

左を見ろ→                こっちは右だ馬鹿

  ★ 2ちゃんねるより。

必要な品を売るなんてのは、セールスマンでもなんでもないんだ。不必要なものを売りつけるからセールスマンなんだぞ。

  ★ 永六輔『無名人名語録』より。

必要な知識というのは、何を観察すべきかを知ることである。

  ★ ポォ『モルグ街の殺人』より。オーギュスト・デュパンのセリフ。

必要なときに練習すればいいんであって、必要でないときに練習することはないんですよ。

  ★ 江川卓。

必要は無粋の母。生活は風雅の敵。

  ★ 小田嶋隆。ブログ『偉愚庵亭憮録』より。

否定型の人が周りの人にこのような影響力を持つのは、誰でもみんな絶望感を抑えながら生きているということを利用するからだ。

  ★ ロバート・M・ブラムソン『「困った人たち」とのつきあい方』より。

人が操られたり騙されたりすることを終らせる技術はこの世にはないのだよ。

  ★ ケビン・ミトニック。「本家インタビュー:ケビン・ミトニック」より。

人が革命家になるのは決して容易ではないが、必ずしも不可能ではない。しかし、革命家であり続けることは、歴史の上に革命家として現われながらも暴君として消えた多くの例に徴するまでもなく、きわめて困難なことであり、さらにいえば革命家として純粋に死ぬことはよりいっそう困難なことである。

  ★ 三好徹『チェ・ゲバラ伝』より。

ヒトがサルを超える時に悩んだという記録はない。

  ★ 士郎正宗『アップルシード』より。

人が死ぬのは一瞬で済むが、人が生まれるまでには時が要る。

  ★ 京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』より。

人が、誰の許可もなしに自由に物を利用できる、というのは、必ずしも当たり前なのではなくて、ある時代のある社会(敢えていえば、近現代における資本主義社会、ということでしょうか?)における特殊な観念なのです。

  ★ Webサイト「法律家ゴマの勉強部屋」より。

人がものを忘れるのは、忘れてしまいたいか、でなければ忘れてもかまわないからだ。

  ★ 小田嶋隆『我が心はICにあらず』より。

人柄の良さが美貌より長持ちする妻は稀だ。

  ★ ラ・ロシュフーコー。

人が旅行するのは到着するのが目的ではなく、旅をするためである。

  ★ ゲーテ。

ひどく愚かな女でも利口な男を操縦できるが、愚鈍な男を操るには、ごく利口な女が必要だ。

  ★ キプリング。

ひとことでいうならば、日本人のセックスライフがどこから見ても貧しそうなのはへたくそだからだ。そう確信する。だが、日本はいつのまにか、素人の男女がエッチしているくらいで一人前の口をきいたり、凡庸なセックスしかできないくせに発言権を主張する呪われた国になってしまった。さらには、厚顔にもセックスをしていないノン・セックスの人までもがセックスを語りたがる。みんながしている(してない)ジャンルこそ、才能が問われるという周知の原理が、ことこの分野に関しては生意気にもすーっかり忘れ去られているようだ。

  ★ 木村重樹・西原 「悪趣味大国ニッポン小事典」より。『ユリイカ臨時増刊 総特集悪趣味大全』所収。

一言で国を滅ぼす言葉がある。それは“どうにかなる”の一言だ。

  ★ 小栗上野介。

「人殺し」を日常的に行なう武士にとって怨霊は恐れるよりは、克服すべき対象であった。

  ★ 井沢元彦『逆説の日本史5 中世動乱編』より。

人様なら誰もが持っているコンプレックスや苦悩というものを、音楽のノリ一発がこうまでに、ありのままの美しさとして演出するとしたら……人生は名場面だ。

  ★ 桑田佳祐『ケースケランド』より。ジャームス・クリーブランドのライブアルバムについて。

人助けとは純粋に暇潰しである。

  ★ 2ちゃんねるより。


人付き合いがうまいかどうか、それはすなわち人を許せるかどうかということだ。

  ★ ロバート・フロスト。

ひとつのカテゴリーで消費者が認知するブランドは、わずかふたつにすぎない。

  ★ ジョン・スポールストラ『エスキモーが氷を買うとき ── 奇跡のマーケティング』より。

1つの民族の国家形成能力は、その民族の想像力の度合いに比例する。したがって、すべての民族はその国家的発展にそれぞれの限界を持ってきたのであり、その限界とはまさに自然がその民族の想像力に課した限界なのである。

  ★ オルテガ『大衆の反逆』より。

1つのものを他のものと比較することによってのみ何かを知ることができる。

  ★ グレゴリー・ベイトソン。

1つ目小僧が自分で化け物がるのは、自然の出生でなく、2つ目の人間の心に生まれた意地悪さからである。

  ★ 安部主計『妖怪学入門』より。

1つや2つの過ちだったらプロフィールになる。

  ★ EPO「う、ふ、ふ、ふ」の歌詩。

人並みにおごれや?勝手な事をぬかすなでござる の巻

  ★ ハットリマン。twitterより。

人に書くときは歌わなくていいからね。はっぴいえんどだったら、自分で歌わないといけないから。そのギャップは未だにあるよ。インストが好きなのも、そのせいかもしれない。やっぱり歌の巧い人に歌ってもらえるときって、違う風に脳が働くじゃない、作曲の。

  ★ 細野晴臣。Webサイト「風待茶房」より。

人に相談してまわっていたら、ただひたすら迷いが増えていくだけだ。

  ★ 堀江貴文『堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方』より。

人にとって同意されることよりも話を聞いてもらったと感じることのほうが大事な場合は多い。

  ★ エリカ・アンダーセン。ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

人には教育欲がある。一度きりの人生に自信がないものだから、他人に先生面をして、安心するのだ。

  ★ 伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』より。

人には近づきすぎるな。夢がうつる……。

  ★ 映画『タッカー』より。テレビで見たやつのうっすらとした記憶からだったんだけれど、前後の文脈は、こうだったらしい。

私がまだ5歳でヨーロッパにいた頃、母がいつも他人に近づきすぎるなと注意した。「夢が感染する」と言った。後年、聞き違いだと知った。夢(ドリーム)ではなく、細菌(ジャーム)と言ったんだよ。……これだけは言いたい。この事業に参加したのは金のためだ。でも知らずに、あんたの夢に感染したんだ。

ひとには堂々と敬意をもって接すること。

  ★ アン・シーモア。ボー・バウマン編『人生でいちばん大事なこと』より。この本は13歳の男の子がたくさんの有名人に「人生でいちばん大事なことは何ですか?」と質問し、それに返ってきた答えを集めたもの。

人によっては、1度見たら2度と思い出せない顔をしている者もある。

  ★ ワイルド。

人の運命のなかには、いつでも不用意に宣告される怖ろしい断面がある。

  ★ 林芙美子『うづ潮』より。

人の……皮は破れますねェ。髪の毛は抜けて、肉も臓も腐って流れてしまいますよねェ。ならば人は、人の本性は、骨にこそ宿っているのでございましょうか。それともそれは、肉や臓と共に腐って流れてしまうものでございましょうか。

  ★ 京極夏彦『狂骨の夢』より。

人の口には戸は立てながら 門を細めに開けて待つ

  ★ 都々逸。

人の行動のパターンなんて、乱数で処理できる範囲内だよ。

  ★ 森博嗣『有限と微小のパン』より。

人のコレクションを眺めるのはたのしい。どんなレコードを集めているのかを知るほかに、どういう並べ方をしているかによって、その人の性格がわかったりする。

  ★ 相倉久人『日本ロック学入門』より。

人の心情というものは幼少年期を過ごした時代の刻印を受けている。

  ★ 中村鋭一『鋭ちゃんのバラード』より。

人の善意は信じますが、やられたらやりかえす。倍返しだ。それが私の流儀なので。

  ★ ドラマ『半沢直樹』より。

人のために何かができるっていうのは、いま自分が幸せであるあかしだと思うのね。

  ★ 八代亜紀。

人の手によって作られた森林は、基本的に人の手を入れて維持するべきなのである。

  ★ 田中淳夫『割り箸はもったいない?』より。

人の話のどういう場所にユーモアを感じるかということで、その人間の格調が察せられる。

  ★ 司馬遼太郎『項羽と劉邦』だったと思う。いや、違うかな。似たような言葉としては、ゲーテの

人間は何を滑稽だと思うかによって、何よりもよくその性格を示す。

というのがある。

人の不幸をネタにしかできない厨はうせろ。

  ★ 2ちゃんねるより。

人のようにしゃべるロバは見たことがないが、ロバのようにしゃべる人は多く知っている。

  ★ ハイネ・ハインリヒ。

人は仰いで鳥を見るとき

その背景の空を見落とさないであろうか。

  ★ 三好達治『鳥鶏』より。

人は赤ん坊のあいだに、人生における最初の贈り物を四つ受ける。目をあわすこと、ほほえまれること、抱きしめられること、そして食べ物だ。この4つこそがもっとも純粋なホスピタリティの受け渡しであり、人がその後、一生求め続けるものなのである。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才』より。

人は同じ河に入ることはできない。

  ★ ヘラクレイトス。河は刻一刻流れている。同じ河の同じ場所に入ったつもりでも、足に触れる水は、さっき足に触れた水と同じものではない。それでも人は「同じ」河に入ったと言えるか? というオハナシ。


人は女に生まれない。女になるのだ。

  ★ ボーヴォワール『第二の性』冒頭より。

人は変わる いつも
過去を捨てるために

  ★ PYG「戻れない道」の歌詩。作詞は安井かずみ。アルバム『PYG!』収録。

人は嫌いな奴に「死ねよ、バカ。失せろ」と口汚く罵ってしまうものだが、「重体になれよ、バカ。生死をさまよえ」と罵ったほうが、より嫌悪感を表現できると思う。

  ★ 長井秀和『デブはダイエット飲料だと3倍の量を飲む』より。

人は苦労したくないんじゃなく、苦労のしがいを探しているのかもしれないよ。

  ★ 如是我聞。

人は軽蔑されたと感じたときに最もよく怒る。だから自信のあるものはあまり怒らない。

  ★ 三木清。

 人は「幸福」という言葉を知らなければ人の幸福を羨んだりはしないだろう。「オーガズム」という概念を知らなければ不感症で悩んだりはしないだろう。
 同様に「個性」などという言葉を知らない人間は「個性的であろう」などと夢にも思えないし、「自分は没個性的ではないか」などという余計な心配はしないだろう。
 そもそも「個性(individually)」という外来語が輸入される前の日本人は、いったいどうしてたんだろう、などとつい思いたくもなる。また、ひとりひとりが individual であることを前提に成立している社会では、これほど「個性」が尊重されることもないだろう。なぜなら個性とは本来単に「自分が自分であること」であり、他人のそれをとやかく言ったり比べたり差をつけたりできるシロモノではないはずなのだから。

  ★ 山崎浩一『ひとり大コラム ── 僕的情報整理術』より。

人は心を重ねて生きて行くんだ。

  ★ 出所不明。小説だったかな。

人は好みによって亡ぶ。

  ★ 出所不明。

ヒトはサルが進化したものだという考えが広く受け入れられているが、しかし、ヒトは生物学的にみればけっして「進化したサル」などではなく、むしろ幼態成熟(neoteny)といわれるように「退化したサル」、つまり原形または幼児の段階で成長を停止してしまったサルであるといわれている。幼態成熟とは、幼児時代のさまざまな特徴をそなえたままで成熟したことを意味し、事実ヒトは、その他の動物では幼児期にのみみられる遊びの習慣や旺盛な好奇心を終世もち続けるのである。

  ★ 野村幸正・井上道雄『サバイバル・サイコロジー ── 生存と認識からの出発』より。

人は死ぬ瞬間までも、もしかしたら助かるかもしれないと空想し得る力を与えられている。

  ★ 武者小路実篤。

人は自分が愛するものと同じ価値しかない。

  ★ ソール・ベロー。

人は、自分が生きている当のものを語ることはできない(もし語ったとすれば、その語りを支えるそれとは別のものを、彼は生きているのである)。

  ★ 永井均『ウィトゲンシュタイン入門』より。

人は自分に興味をもってくれる人に興味をもつものだ。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

人は寿命より短く生きることが出来るから幸せなのに。

  ★ 麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』より。

人は信じても、その人の仕事は信じるな。

  ★ 中村功。

人はすばらしいことも、ひどいこともたくさん言う。だが自分は、人が言うほどすばらしくもなければ、人が言うほどひどいわけでもない。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

人は成長するほど、小さくなっていくんだ。子供の頃に比べて、絶対的な大きさは大きくなっていくのに、その認識する世界がもっともっと大きくなっていくために、その世界での自分の存在は全くちっぽけなものになってしまう。

  ★ 如是我聞。

人はその制服の通りの人間になる。

  ★ ナポレオン。

人は、絶対的な価値観を本能的に求めるものです。何故ならば、「決めてしまえば、あとが楽だから」です。自分はこういう人間なのだ。自分はこれが好きで、これが嫌いなのだ。自分の生き方はこうなのだ。これには反対、あれには賛成。そういったものを決めようとするのです。そうした「単純化」こそが、人に歳をとらせる主たる要因といえるでしょう。決めていることが多いほど老人だと思います。「まだわからない」「まだ決めていない」「もう少し考えたい」と言える方が若いし、その方が自由では?

  ★ Webサイト『森博嗣の「浮遊研究室」』より。

人は前進すれば、いつでも爽やかな風を感じることができるのです。

  ★ Webサイト『森博嗣の「浮遊研究室」』より。

人はそれぞれ、さまざまなところに思い出を残している。そして、傷跡も。

  ★ 斉藤純『月時計の夜』より。雨の会編『ミステリーが好き』所収。

人は何を祈るにしても、奇跡を祈るのである。祈りは悉く次のように要約される。「偉大なる神様よ、2の2倍は4にならないことをお聞き届け下さい。

  ★ ツルゲーネフ『祈祷』より。アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』の定義も引用しておこう。

【奇跡(MIRACLE)】自然界の理法にもとる説明しがたい行為とか出来事で、例えばキング4枚にエース1枚の普通の手を、エース4枚キング1枚でやっつけること。

【祈る(PRAY)】取るに足らないことが明々白々なたった1人の嘆願者のために、宇宙の全法則を廃棄してくれるように頼む。

人は誰かを愛するとき、愛するもののことさえ考えない。

  ★ アンリ・ホルドー。


人は誰でも羊を何頭所有しているかと聞かれた場合には、たやすく答えることができるのに、友人に関しては、何人持っているかを名前を挙げて答えることができないのは、何とも驚くべきことだ。

  ★ ソクラテス。

人は誰も自分が小説の主人公となりたがるが、実際は途中で退場する(させられる)脇役でもありうるのだ。

  ★ 麻耶雄嵩『あいにくの雨で』より。

人は常に逆転を望む。誰もが追う立場だから。

  ★ 野末陳平。引用しておいてナンだが、このオッサンは大キライ。

人は常に恋愛中でなければならぬ。だからこそ結婚してはいけないのだ。

  ★ ワイルド。昔のTVドラマ『パパはニュスキャスター』で鏡竜太郎(田村正和)が女性を口説く時にこれを使ってたなあ……。

 人はなぜ恋をするのだろう。僕など、16歳の孫までいるというのに、いまも恋を探している。でもモテない。まったくモテない。モテる秘訣を友人に訊いてみた。(1)まめになる。(2)タイミングを逃さない。何でもいただく。(3)めげない。
 ますます自信をなくした。正反対だからだ。お互い様だが、誰でも良いのではない。なぜ、あの人ではなくてこの人がいいのか。その答えを『「恋する力」を哲学する』に見つけた。「恋の相手はもともと自分だった」という。
 「恋愛は自分の中に眠っている力を目覚めさせ、それを発揮させる起爆剤なのだ」「いい恋愛ができることと、自分らしく生きることは、ほとんどイコールだと私は思う」
 もし、稲妻に打たれるが如く「分身」に出逢えたら、どんなにステキだろう。切なくとも、たとえ、みじめに終わっても、きっと、何かを生み出すエネルギーとなる。モテなくたって、恋をしよう。

  ★ 早川義夫。『朝日新聞』読書面「カジュアル読書ポケットから」「モテなくたって、恋をしよう 」より。

人は何かを食べながらの方が、説得されやすい。

  ★ ジャニス。実験「フィーリング・グッド」の結論。

人は二度死ぬという。まず自己の死。そしてのち、友人に忘れ去られることの死。

  ★ 萩尾望都『トーマの心臓』より。

人は話すに足る大切な話題が見つかるまで、会話を棚上げにするつもりはない。

  ★ デボラ・タネン『「愛があるから…」だけでは伝わらない』より。

人はパンのみによって生きるにあらず。

  ★ 新約聖書「マタイによる福音書」4:4より。じゃあ何によって生きるか? 「「人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る1つ1つの言葉によって生きるものである」と書いてあると書いてある(どうやらこの句は旧約聖書の引用らしい)。

人は見えたとおりのものでしかない。

  ★ 早川義夫「いつか」の歌詩。

人はみんな、自分の好きな人間になろうと生きている……

  ★ 島本和彦『炎のニンジャマン』より。

人は皆 一人ぶんの孤独に耐えて
地図を拡げ 風が吹くのを待ってる

  ★ チャゲ&飛鳥「Turning Point」の歌詞。『TURNING POINT』収録。作詞は飛鳥涼。

人は山につまずかず小石につまずく。

  ★ 出所不明。

人は指が1本曲がっていても大いに気にするが、心の曲がっているのは一向に平気だ。

  ★ 『孟子』より。

 人はよくこう言うな ── 『私たち人間では、脳は意識と結び付けられている。だから、脳を持っている生物だけに意識があるのであって、他の生物には意識はないとせねばならぬ』と。
 この論証の欠陥に気づかんかね? というのは、もし、これと同じやり方で推論するなら、次のようにも言えるはずだからな。
  ── 『私たち人間では、消化作用は胃と結び付けられている。だから、胃を持っている生物だけが消化作用を営み、他の生物は消化作用を営まない』

  ★ 山口雅也『不在のお茶会』より。

人は世に立っていてこそ、その無欲は徳の1つということが出来ますが、世をのがれて一身のことしか考えない人の無欲が何の徳でありましょう。

  ★ 海音寺潮五郎『孫子』より。

人は理路整然と説かれるよりも、身近に感じられる例で不正確に語られるほうを好む。

  ★ 織田正吉『ジョークとトリック』より。

人は恋愛を語ることによって恋愛するようになる。

  ★ パスカル。

人々が自分に調和してくれるように望むのは非常に愚かだ。

  ★ ゲーテ。

 人々は「甘ったれるんじゃない」と、言うかもしれない。
 おっしゃる通りだ。が、あなたは、1人の半端な人間の人生は、1人の半端な人間が支えるには重すぎるということを、決して理解しないのだ。甘ったれた人間にとって世間がいかに甘くないものであるかを理解しないのだ。そして、忍耐力のない人間にとって、自分の忍耐力のなさが、どんなにか耐え難いものであるのかということを、最後までわかろうとしないのだ。

  ★ 小田嶋隆『パソコンゲーマーは眠らない』より。

 人々は1500円のお茶を高級だということにしている。
 それはそれでかまわない。
 が、1500円のお茶を好む人間の好みが高級なわけではない。
 彼はおそらく
「1500円のお茶をよしとする感性が上品ということだ」
 というふうに無批判に価格序列を受け入れているだけのつまらない男だ。

  ★ 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。

人々を変えたければ、選択の余地を与えてはならない。

  ★ ジョセフ・ボイット+ジミー・ボイエット。Webサイト「私にとっての名言集(1)」より。

人々を退屈させるのは罪だ。何か大切なことを言いたいのなら、それをチョコレートにくるみなさい。

  ★ ビリー・ワイルダー。

ひと昔前まで、ごく限られたブルジョワの特権に過ぎなかった海外旅行も、今日では、誰もができる気軽な楽しみのひとつになりました。とくに、核兵器と並ぶあの恐怖の大発明「ジャル・パック」が登場してからは、日本の領海の外には決して出したくなかった農協の腹巻おじさんや低能女子大生までが、怒涛のごとく海外に押し寄せ、世界中を綿糸町の姉妹都市にしてしまううえで、大きな成果をあげるに至りました。今や国連加盟157か国中、日本人観光客の軍門に下っていないのは、ジャル・パックのコースに入れられたくないばかりに戦争を操り返しているレバノンと、旅客機に日本人団体客が乗っているとみればすぐにミサイルで撃ち落としてしまうソ連の、2か国だけです。

  ★ ホイチョイ・プロダクション『ミーハーのための見栄講座 ── その戦略と展開』より。

ヒトラーはアンラッキーな男で、生まれてきた時代があのような時代でなかったならば、彼の指導力は全く違った評価を受けていたことだろう。

  ★ 宇野正美『ユダヤが解ると世界が見えてくる』より。

ひとり客に対する店員の態度の違いは、「払う料金は半分なのにひとつのテーブルを占領している邪魔な客」と考えるか、「たくさんある店から選んでくれたありがたい客」と考えるかの違いである。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

独りで苦しんでいる男は友達には侮辱だ。

  ★ ロトルー。

ひとりで差したる から傘なれば 片袖濡れよう筈がない

  ★ 都々逸。

1人では何もできないが、1人から始めなければ何事も起こらない。

  ★ 出所不明。

一人になって一番大きかったのは、良きも悪きも俺しだいってことが、ハッキリ見えるようになったこと。バンドやってると、そんなこと考えないから。お客さん少なくても、それなりに盛り上がったりできるしね。でも一人だと、そうはいかないでしょ。ダメって言われたら、それは俺のことなわけ(笑)。だから、自分のやりたいことをやるしかないんだよ。それでダメなら、ちゃんと絶望できるもん。そう、喜びも絶望もちゃんとできるんだよね、一人って。

  ★ 柳原陽一郎。元たま。

1人には慣れていた。しかし、1日でも誰か気の合った奴といると、もう一度始めから1人に慣れる努力をしなくてはならなくなる。

  ★ リチャード・バック。

ひとりのお客様は、デートや商談などが目的ではなく、純粋にご自身のために気分のよい時間を過ごしたいと願って来店してくださるのだ。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

ひとりのお客様もレストラン経営に重要な役割を担ってくださっている。よいもてなしを受けたら、まわりに勧めてまわって(もてなしのできない店は、もちろんこきおろして)くださるだろう。ひとりのお客様を心をこめておもてなしすることは当然であり、ビジネスとしても賢明である。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

1人の老人が死ぬのは、1つの図書館が消滅するのに等しい。

  ★ ある本屋の主人。

一人笑うて暮らそうよりも 二人涙で暮らしたい

  ★ 都々逸。

1人ゐて悲しい時は2人ゐると思へ、2人ゐて悲しい時は3人ゐると思へ、その1人は親鸞なり。

  ★ 親鸞。

人を愛する場合には、いつかは憎むことになるかも知れぬつもりで愛するように。たいていの人間は劣悪であるから。

  ★ ビアス(ギリシャの哲学者)。

人を知りたければその人の愛読書を知れ。

  ★ T・オールドリッチ。

人を信頼するには忍耐と能力が要る。

  ★ 今井一。

人を値踏みする人は逆に自分も値踏みをされてしまう。

  ★ ますい志保『いい男の条件 ── 肩書きでも、年収でも、外見でもない…』より。

ひとを評価するのはよしなさい。その前に、そのひとが世界をどういうふうにながめているかが分かるようにしなさい。

  ★ マーラ・メイプルズ・トランプ。ボー・バウマン編『人生でいちばん大事なこと』より。この本は13歳の男の子がたくさんの有名人に「人生でいちばん大事なことは何ですか?」と質問し、それに返ってきた答えを集めたもの。

人をほめれば、その人と対等になれる。

  ★ ゲーテ。

人を待たせるという行為は、他人の時間を盗むことだ。

  ★ 森博嗣『冷たい密室と博士たち』より。

批判は、事が行われている時にすべきである。いつでも事がすんでから批判するくせをつけてはいけない。

  ★ 毛沢東。

批判も含めて、取材対象を正当に評価できないメディアを持つ国民は不幸である。

  ★ 上杉隆『週間上杉隆』「メディアの成長なくして、やはりW杯4強の夢は遠い」より。

批評者が単なる批評者でなくなるよう、それは誰にでもいえることだが、相手の弱みに向けてつっかかるのではなく、自分の弱みを見せて、相手の強みをたたくのが、ほんとうの批評者だろう。

  ★ 早川義夫『ラブ・ゼネレーション』より。


暇が無い、というのは気分であって、必ずしも事実ではない。結論を急ぎすぎて経過を楽しまない。それが忙しいということである。こうした忙しい気分で生きるということは、乱暴に生きることである。

  ★ 養老孟司。

ヒマな人の相手すると時間持ってかれる。

  ★ 大瀧詠一。Webサイト「風待茶房」より。

秘密を教えよう。『フランケンシュタイン』と『マイ・フェア・レディ』は同じ話なんだ。

  ★ 映画『パリで一緒に』より。「フランケンシュタイン」とは怪物を作った博士の名であって、モンスターの名ではないが、この映画のせいでモンスター=フランケンシュタインという誤解が広がったという。

微妙ないきさつがなくては、愛する女を手に入れても幸福ではない。

  ★ スタンダール。

百姓には百姓の仕事がある。汗水流して草取りだよ……。侍はいいよな、楽でよ……。

  ★ NHK大河ドラマ『秀吉』より。

百年戦争は、一般に英仏両国間の戦争という風にみなされがちである。しかし実際はこれもむしろ、イギリスに樹立されたフランス系王朝とフランス自体のカペー王朝との、王位継承権をめぐる争いだった。2つの王家は親戚であり、その下で戦った人びとのあいだには「国民」の意識はまだ成熟していない。

  ★ 松村剛『帝王後醍醐 ── 中世の光と影』より。

飛雄馬よ!! きめられたコースが通行どめだったなんぞは、いいわけにならん。なぜ、遠回りをえらばん!?

  ★ 梶原一騎作・川崎のぼる画『巨人の星』より。

病院に行かないケガはケガじゃありませんよ。

  ★ ジャッキー・チェン。

評価してもらえるのは結果であって、そのための努力じゃない。

  ★ エリック・S・レイモンド『伽藍とバザール』より。

病気になってはじめて健康のありがたさを知る。大事な人を失ってはじめて愚かさに気づく。笑うべきところで怒っていた。泣くべきところで笑っていた。

  ★ 早川義夫。Webサイト『早川義夫公式サイト』より。

表現者は感情の起伏が激しいから、バランスを取ろうとして創造するんじゃないか、って思うんだよね。よく「自分からクリエイションを取ったら犯罪者になってただろう」って言う人、多いでしょ。だから、そういう人はクリエイトすることによって精神のバランスを保ってるんじゃないの。

  ★ 大瀧詠一。Webサイト「風待茶房」より。

 表現の自由を叫ぶなら、その前にまず自由な表現ってやつを実現してみてください。

 ありていに言えば、国民の知る権利は、情報の隠蔽よりも、むしろ情報の歪曲や偏向報道によって、著しく害されている。

 60年前の戦時下にどうだったのかはともかく、現状では、権力の介入よりも、メディア自身の腐敗(ヤラセ、過剰演出、業界との癒着)や専横(過剰取材、過剰報道、情報独占、記者クラブ体質、互助会取材同盟)の方がより深刻にわれわれを害しているのだ。

  ★ 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。「メディア規制法」関連の話。

表現は、完成されるほどに部分的な模倣をむずかしくする。

  ★ 西岡文彦監修『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。以下、こう続く。
「吟味を重ねた作品においては、すべての要素のすべての処理にその理由があり、わずかな部分の変更が、全体の様相を一変させてしまうのである」

評判は最善の紹介状である。

  ★ ユダヤの格言。

ひょっとすると、電力会社って反原発運動なんか、ヘでもないんじゃないかって思っちゃうんだ。せっかく反対してるんだからって慌てている振りをしてるんだよ。つまり、サービスしているんじゃないかな。

  ★ 永六輔『一般人名語録』より。

疲労は人を感傷的にさせる。極度の疲労は人を詩人にする(徹マンも2晩目にはいるとすべての言葉は詩に近づいてゆく)。

  ★ 小田嶋隆『我が心はICにあらず』より。カッに内も原文ママ。注)徹マン=徹夜マージャン。

非論理への安直な回帰、土着への無検証な拝跪、それらを一切拒否することこそ、実は真の近代の超克に不可欠な要諦なのである。中途半端な人間主義者、事大主義的な俗流啓蒙家、これら一切を敵にまわして、知性を、論理を貫かんとすることこそ、気高いインテリゲンツィアの生き方なのだ。

  ★ 呉智英『インテリ大戦争 ── 知的俗物どもへの宣戦布告』より。

ピン芸人っていうのは何なのかっていうのを考えたときに、ピン芸人とは「素数」なんじゃないかと思ったんです。……
 たとえば、スケッチブックを使っている人と、漫談をやっている人と、一人コントをやっている人をどう分類すればスッキリするのか。まず、スケッチブックとコントと漫談やっている人っていうのは、オリンピックでたとえるなら、砲丸投げをやっている人と100メートル走をやっている人と水泳をやっている人のうち、誰がすごいかを話しているのと同じだと。……
 たとえば、決勝に残ってるメンバーが、砲丸投げで1位だった人と、100メートル走で1位だった人と、水泳で1位だった人かもしれない。実際、それで10人揃ったときに採点しようと思っても、採点のしようがないんです。砲丸投げの達成度でいえばこの人は89点とか。要するに、『R-1』によって、見ている側には1人だけの芸というものがあるような幻想があるけど、結局「1人」という人数で縛っているだけであって、質で縛っているわけじゃないんですよ。つまり、競技じゃないんです。だけど、あたかも競技のように見せられてるから、なんか俺の中でしっくり来ない感じがあった。それで、素数と言ったとき、素数という集合があるかのように思いますけど、そうではないんです。自然数を並べたときに、「あれ? なんか約数がない数が飛び飛びであるな」と。
 なんかある。2、3、5、7、11、13、17ってあるけど、とりあえずこれを素数って呼んでみようか、と。だけど、素数って全く法則性がないんですよ。
 で、素数は無限にあるんです。無限にあることは証明されてるんだけど、いまだに未知の素数がある。一番最後の素数っていうのはまだ見つかってないんですよ。要は、素数という集合を集めたとき、「それ何なの?」と言われたら何にも言えないんですよ。「ただ割り切れない数を集めました」と言うしかない。ピン芸人のピンって奇しくも「1」という意味だけど、ピン芸人を集めたときに、どうもスケッチブックでも割り切れないし、コントでも割り切れないし、漫談でも割り切れない。でもなんか1人でやっているっていうだけを集めたのが『R-1』なんです。「どの素数が一番素数らしい?」って言ってるようなもので、すごくナンセンスなんですよ。

  ★ サンキュータツオ。『東京ポッド許可局 ~文系芸人が行間を、裏を、未来を読む~』より。

品行方正であり同時に天才であろうとすれば、精神に歪みを生まないはずはない。

  ★ 山下純一「超天才マリリンの警告」より。『あぶない数学』所収。

貧乏が恥でないことはわかっていますが、大した名誉でもありませんな。

  ★ 「屋根の上のバイオリン弾き」より。

貧乏ってのはするもんじゃねえ。たしなむもんです。

  ★ 古今亭志ん生。

貧乏に味があるのは、それが思い出になった時だけだ。

  ★ 小田嶋隆『パソコンゲーマーは眠らない』より。

貧乏は死んだようなもの ── だが、金があってもまだ、生きてるとはいえない。

  ★ ユダヤの格言。


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