<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。










無害ですが食べられません。

  ★ 如是我聞。

無学者は論に負けず。

  ★ 出所不明。諺と思われる。

昔、ある本に感銘を受けた時、歌や映画に感動した時のことを思い出してほしい。好きになった人のことを思い出してほしい。まさか、奥付を点検してから好きになったのではあるまい。スピーカーがよかったからとか、1刷だったからとか、刷部数が少なかったからとかいうことで、感動したのではない。全然、別の問題なのである。ただ、いつも、側にいて欲しいと思っただけなのである。

  ★ 早川義夫『ぼくは本屋のおやじさん』より。

昔から弁護士と医者と坊主は頼んだら断らないというのが使命じゃった。

  ★ 万松寺住職(暴力団「導友会」前会長の本葬を引き受けて)。

昔……誰かからこんな話を聞いた。ロックやってると、27歳で死ぬってな。ブライアン・ジョーンズ、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリスン……ジミ・ヘンドリクス………。なんとなく、俺も27歳で死ぬんだろうと思ってた………。ところが28の誕生日をむかえちまって……。ガックリきたよ……何だ、俺はロッカーじゃなかったのかって………。だけど、ジジイになってもロックやってるすごい奴は山ほどいる。死んだらすごいって考え方は……やめた。

  ★ 浦沢直樹『20世紀少年』より。

昔「友よ」という歌が歌えなかった。合唱が恥ずかしい。歌いたければ歌い、歌いたくなければ歌わない、それが歌っていることなのにと思う。

  ★ 早川義夫。『朝日新聞』読書面「カジュアル読書ポケットから」「普通であること、みんなと違うこと」より。

昔の女を忘れられない男は往々にして大掃除が苦手である。

  ★ どこぞのHP。何か出典がありそうだ。

昔の人がどうしてあんなにぐにゃぐにゃした文字が読めたかというと……、自分が書けたからですね。

  ★ 誰だか忘れたけれど、広島の大学の教授。NHKラジオで言っていた。

「昔の人はえらかった」と言うのはつまり、「昔のポップスはよかった」となげくのと同じことである。何十年もの淘汰をくぐって生きのびてきた名曲の堆積と、今のベスト10の10曲とを比べるのはナンセンスな話だ。

  ★ 中島らも『中島らものさらに明るい悩み相談室』より。

「昔はよかった」なんてセリフを口にすると、すっかりオヤジ扱いされてしまう世の中だが、まったく逆の意味、「すごいね、最近じゃこんなことができるんだ」と言っても、やっぱりオヤジ扱いされるのに変わりはない。

  ★ 野末尚仁「パワーブック宣言」より。雑誌『MacPeople』所収。

昔、米軍キャンプで演奏する時って、白人はハードロック、黒人はソウルをやらなければ怒るんだが、サンタナをやると黒人も白人もノリノリだった。つまり、キャンプ上がりのスタジオ・ミュージシャン(結構多い)は経験上サンタナみたいなギターが得意になってしまう。

  ★ 松原正樹。『歌謡曲完全攻略ガイド【'68-'85】』より。

『昔、万引きしてたの~~』っていう女より『大英博物館で5000万円の秘宝を盗んだの~~』という女がいいよね。

  ★ リリー・フランキー。Webサイト『テレビ・ラジオ・芸能1000ネタ大行進』より。

昔、昔、缶詰はたいへんなご馳走だったのです。僕が子供の頃の話です。進駐軍からもらうものといえば、みんな缶詰に入っていた。当時、缶詰からは文明の味がしたものです。

  ★ 荒俣宏。「魅惑の「缶詰晩餐会」へようこそ!」より。『dancyu』2006.04号所収。

昔より賢き人の富めるはまれなり。唐土に許由といひける人は、さらに身に従へるたくはへもなくて、水をも手してささげて飲みけるを見て、なりひさごといふものを、人のえさせたりければ、ある時、木の枝にかけたりけるが、風に吹かれて鳴りけるを、かしがましとて捨てつ。また手にむすびてぞ水も飲みける。いかばかり心のうちすずしかりけん。孫晨は冬の月に衾なくて、藁一束ありけるを、夕にはこれにふし、朝にはをさめけり。唐土の人は、これをいみじと思へばこそ、記るしとどめて世にも伝へけめ。これらの人は語りも伝ふべからず。

  ★ 吉田兼好『徒然草』より。「昔から、賢い人が富んでいる例は稀だ。支那に許由といった人が、さっぱり身につける財産もなく、水も手ですくって飲んでいる様子を見て、瓢箪という物を、誰かがくれたので、木にかけておいたところ、ある時、風に吹かれて鳴ったのを、やかましいといって捨ててしまった。そしてまたもと通り、手ですくって水を飲んでいた。どんなに心のうちがさっぱりしていたであろう。孫晨という人は、冬の寒空に夜具がなくて、藁がひとつかみあったのを、夜はこれに寝て、朝になるとまた、かたづけた。支那の人は、これらをえらいと思ったからこそ、記しとどめて後世にも伝えたのであろう。しかし、こっちの人は、かようなことを語り伝えもしないであろう。

昔を勘定するのは行列の蟻を数えるようなものだ。数えても数えても途中で判らなくなる。

  ★ 京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』より。

昔をはずかしがるのは、ほんとは今をはずかしがっていることなのだ。

  ★ 早川義夫『ラブ・ゼネレーション』より。

むかつくのはお前の勝手だが、そんなもんはローカルでメモ帳にでも書いてろ。

  ★ 2ちゃんねるより。

向こうは衣食足らんでも音楽を聴くんですよね。日本人は衣食足らんと音楽聴きまへん。

  ★ 古谷充。中島らも『訊く』より。

虫明さんが寺山修司に「あなたは非常に面白い予想をやって、評判がいいけども、どうでしょう、トータルすると儲かってますか、損してますか」って聞いたんです。そのときにあの温厚な寺山修司が激怒して、例の津軽訛りで「ア、ア、ア、アンタ何を言うんだッ。トータルするッ。何でトータルする必要があるんだ。あんたの人生はトータルして笑ってるか泣いてるか」って言って、虫明さんに食ってかかったことがあるんです。いかにも寺山修司らしい、詩人らしい言葉だったんですが、その後虫明さんが僕のとこへきて、「ずいぶん怒ったね。あんなに怒るとこをみると、ずいぶん損してるな」って(笑)。

  ★ 石川喬司。

むしゃむしゃしていた。
草なら何でもよかった。
今は反芻している。

  ★ 2ちゃんねるより。

無神経さも、生きていく上では一種の武器となる。

  ★ 出所不明。

「無心に偏見を持たず」を文字通りにとらえるなら、それは科学的態度ではないです。科学的態度とは、これまでの知識の積み重ねを背景・前提として、ものごとを見ることです。

  ★ 菊池誠。

むずかしいことを尋ねるのはやさしい。

  ★ W・H・オーデン『The Question』より。

むずかしいのは愛する技術ではなく、愛される技術である。

  ★ ドーデー。

むずかしい発見というものは、みんなが見つけるものではなく、たった1人の人物が発見する可能性のほうがずっと高い。

  ★ デカルト『方法序説』より。

無駄使いこそ快楽である。もし大金が手に入ったら、私も自家用の原子力潜水艦を買い、それに乗ってハゼ釣りに出かけてみるとしよう。

  ★ 星新一『進化した猿たち』より。

無知とは怠惰の別名にすぎない。

  ★ 呉智英『アリバイと一憶人の犯罪者』より。『当世滑稽裁判譚』所収。

無内容な人間ほど世間体を気にする。だから、俺達の仕事が成り立つんだ。

  ★ 勝鹿北星作・浦沢直樹画『MASTER KEATON』より。当たり屋のセリフ。

宗方コーチも、「素質などという言葉は今後二度と口にするな」と岡ひろみを叱っていた。緑川は体格に恵まれているからあのサーヴが打てるんじゃない、みんな長所を伸ばし短所をカバーするために毎日練習しているんだ。

  ★ kshara。ブログ「The Return of Dr. Hara」より。

胸に手を当ててよくよく反省し検討すれば、どのような結論に達するか。こうだ ── 客は侵入者であり、商店の仕事を妨害する張本人にほかならぬ。お店の仕事とは ── 商品の荷受け、仕分け、収納、値ぎめ、売り上げ台帳の作成、万引きの見張り、などなどだが、そのいずれについても店にくる客は邪魔者です。

  ★ J・フェドローヴィッチ、工藤幸雄『共産国でたのしく暮らす方法』より。

無能な観察者や、酔っ払いやドラッグをやった観察者、不適任な観察者、あるいは妄想を抱いた観察者は、たとえかつての山の清水のごとく純粋であったとしても、信頼すべきでない。人が親切かつ礼儀正しく、しかもウソをついても何を得ることもないということは、その人の知覚認識に内在する誤りの免罪符とはならないのである。

  ★ 『The Skeptic's Dictionary 日本語版』「エイリアン・アブダクション alien abductions」より。

無味乾燥がそれ自体で目的化してはならない。いまでは、言語はコンピュータにとって安あがりになるよりも、人間にとって便利なほうが大事なのだ。

  ★ エリック・S・レイモンド『伽藍とバザール』より。


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