<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。










ロイヤルウェディングねェ。……そうか、いよいよ、皇室から王室になるってわけだ。

  ★ 永六輔『一般人名語録』より。確かに「皇室」ならばロイヤルではなくインペリアルにすべきだなあ。おそらくはイギリス王室の用語をそのまんま使ったんだろうな。……しかし歴史的に見て天皇が国際的にEmperorだったことはほとんどないわけで、本当はKingと訳すのが適当なんだろう……と思っていたのだが、ヨーロッパでは皇帝も王も同等の扱いで、「陛下(Majesty)」を使う。日本では王は皇族の称なので、明治時代、政府は「殿下(Highness)」と区別していた。だから例えば大英帝国といいながらも女だったヴィクトリア女王は「ヴィクトリア女王殿下となってしまった。日本政府は猛烈な抗議を受け、あわてて「陛下」の敬称に改めたという。……という話が、昔読んだ雑学っぽい本に載ってたと思うが、出典失念。

牢獄の庭を歩く自由より、嵐の海だがどこまでも泳げる自由を私なら選ぶ。

  ★ かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』より。

牢獄を聖化して自足する囚人の隣には、脱獄して外界を所有しようとする囚人が存在していないはずはない。

  ★ 出所不明。

「老婆は一日にして成らず」はいくら優秀な翻訳者でも英語に訳せまい。オヤジギャグ度が高いほど、他言語には翻訳できないとしたものである。

  ★ V.S.ラマチャンドラン/D.ロジャース=ラマチャンドラン『知覚は幻 ラマチャンドランが語る錯覚の脳科学』の北岡明佳による前書きより。

ロダンは生涯で1つの『考える人』を作ったが、文部省は1年で200万の『考えない人』を作っているんです。

  ★ 時田節。「黒木のなんでも掲示板」より。

ロックファンの皆さん、目を覚ましてください!

  ★ 百田夏菜子。小川直也の「新日本プロレスのファンの皆様、目を覚ましてください!」のパロディ?

 ロボットアニメでもガンダムでも何でもいいんだけど、ひとつのジャンルを成している作品群なら、「クラシック」「スタンダード」「ファディッシュ」、この三つに区分することができます。
 クラシック=古典作品、スタンダード=誰もが知っている基本的な作品、ファディッシュ=いま流行っている最新の作品。
 教養とは、この三つのジャンルの「位置関係を踏まえた知識体系」のことです。
 自分が好きな作品やジャンルの知識が偏っているのはかまわないんです。でもそれしか知らない、興味もないというのは、すでに教養ある態度とはいえません。

  ★ 岡田斗司夫『遺言』より。

論証というからには、子供をいい負かしても意味がない。万人を説得し、鬼神も哭かしむるものでなければならない。

  ★ 野崎昭弘『不完全性定理 ── 数学的体系のあゆみ』より。

論文を書かないということは、研究をしていないということである。

  ★ 酒井聡樹「これから論文を書く若者のために」より。

論文を書き上げることとそれをアクセプトさせることには、恋愛と結婚ほどの違いがある。

  ★ 酒井聡樹「これから論文を書く若者のために」より。

論文を2本 publish したというのと、論文を10本 publish したというのは、違うことは、違うけど、論文を0本 publish したというのと、論文をまだ、1本しか publish していないというというほどには、違わない。

  ★ 出所不明。

論より証拠というのが曲者で、本当は論を覆し得る証拠などというものは滅多にないのである。

  ★ 中谷宇吉郎『中谷宇吉郎随筆集』より。

論理は教説ではなく、世界の鏡像である。

  ★ ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』より。


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