<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。










議員立法こそ代議士の最大の任務である。

  ★ 早坂茂三『オヤジとわたし 田中角栄との23年』より。

記憶力の弱い人では嘘つきはつとまらない。

  ★ プロクノウ。

機械は、動かないことを誰かに見せようとすると、動く。

  ★ ウィラピーの法則。『マーフィーの法則 ── 現代アメリカの知性』より。

「機械は人の仕事を助ける」時代から「人は機械に刺激を受ける」ことが大切になるのかも知れません。

  ★ 宇田川一彦+仲村正『「コピーって? ゼロックスですか」 PC‐9801とMS‐DOSをめぐる千夜一夜物語 ── パソコン初心者珍問奇答パニック集』より。

聞かなければ嘘を聞かずにすむ。

  ★ ユダヤの格言。

旗竿きかんが折れるとはなんの凶兆?
いやいやこれは天が我々に凶事を教えてくれたもの。むしろ吉兆と読むべきでしょう。

  ★ 横山光輝『三国志』より。

危機管理という観点から申しますと、こっちが悪い時は、なるべく偉い人が、早く率直に頭を90度下げて謝るのが紛争拡大防止の最善策と心得ます。

  ★ 佐々淳行『わが上司 後藤田正晴 ── 決断するペシミスト』より。

「危機こそチャンス」なんてよく言うけれど、あれはウソだね。襲いかかってきた危機をどう乗り切るかとオロオロ考えるのが実態で、乗り切れた運のいい少数派の結果論として、「チャンスだった」という言い草が出てくるだけだ。

  ★ 斎藤駿『小売の説得術 ── モノ買わぬ消費者とのコミュニケーション』より。

危機的状況とは、「すべてなかったことにしよう」と言えないときである。

  ★ ファーガソンの教訓。 『マーフィーの法則 ── 現代アメリカの知性』より。

聞く人が歌う人とのつながりをもつためには、聞く人自身が新しい作者に生まれ変わっていかなければならないだろう。歌い手よりあとからその歌に加わっていくのだからその歌い手以上に、強烈な想像力を持たなければならない。

  ★ 早川義夫『ラブ・ゼネレーション』より。

聞く耳を持つということは、まずその意見に賛否をはっきり表明し、賛成であれば、自分の権限において“実行”することなのである。実行に移されてこそ、本当の聞き上手となるのだ。

  ★ 山手書房新社編集部編『誰もが知りたかった 角さんの気くばり』より。

喜劇っていうのは、泣きながら作るんだ。

  ★ 山田洋次。

危険に晒されている者には、同情と救助を受ける権利がある。

  ★ 発言者不明。ラジオにて。

気候が植物の場所を決め、植物が動物の場所を決める。

  ★ 天王寺動物園説明文より。

記号に満ちた空間となった都市は、そこにある事物自体を記号化し、日常品までがモノ化した情報として読み解かれるようになる。人間もまた、服装や所作という記号の集積として、他者の解読の対象になり、無言劇と探偵小説の人気に象徴される、近代都市の視線が成立する。

  ★ 西岡文彦監修『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。

貴様、俺たちがなぜ高価な武器を与えられているのかわかっているのか!?
戦うためだ。
生き残るためだッ。

  ★ 『マクロスF』より。

疑似科学・似非科学っていうのは、不勉強と思いこみの産物だ。

  ★ 菊池誠。

「偽史」の魅力は、何よりも、こんなことがあったらおもしろかったのにという深層心理をついて、その願望に適う代替的歴史を提示するからである。

  ★ 末木文美士「偽史の東北」より。『東北仏教の世界』所収。

奇術師が欺くのは、観客の目ではなく、心理マインドなのです。

  ★ 松田道弘『トランプ・マジック』より。

岸を見失う勇気が無ければ、新しい太洋を発見できない。

  ★ ジード。

傷つかないですむ確実な方法は、自分からは好きにならないことです。幸福を放棄する確実な方法は、誰をも好きにならないことです。

  ★ 伊藤守『恋の法則100』より。

傷つきたくなかったら、あたしにみなまでいわせるのはよしなさい。

  ★ エリア・サガン『アメリカの幻想』より。

Kiss Me 殴るよに 唇に血が滲む程
Hold Me あばらが音を立てて折れる程

  ★ 戸川純「好き好き大好き」の歌詩。『好き好き大好き』収録。

奇跡とは、常に結果に対してではなく、信仰を深めるきっかけとして起こるものなのです。

  ★ 工藤かずや作・浦沢直樹画『パイナップル・アーミー』より。

奇跡は科学の対象にはなりません。信仰の対象にはなるでしょうけど。繰り返し起きる、制御して起こせるものなら、それは奇跡ではなく科学的研究の対象です。制御もできず技術的に利用もできない事象だから、奇跡っていうんですよ。

  ★ 天羽優子。『水商売ウォッチング』より。

偽善をほめてはいけない。しかし、毛嫌いしてもいけない。偽善も役に立つことがある。

  ★ ユダヤの格言。私達は偽善者よりも何もできないじゃないか。

基礎科学の研究者は、聖職としての教師という側面を持つべきです。…… 創造的な思考能力、論理展開、知的教育で次世代を育てるのが基礎科学の研究者の大切な仕事です。

  ★ 佐藤文隆。

ギターを弾くより引き金を引くほうが簡単だ。創ることより壊すことのほうがね。

  ★ 映画『デスペラード』より。

期待通りの結果を得られなかったときの対応を誤って、科学から擬似科学の領域に踏みこんでしまった例は多い。

  ★ 菊池誠。

汚いものをお掃除するときに、汚い格好をしてちゃダメなんです。

  ★ 赤坂の商店街、エスプラナードアカサカでポイ捨てゴミ削減運動をしている女性。

気違いは遺伝する。それは子供から受け継ぐもの。

  ★ サム・レバンソン。『ピーターの引用句集』より。「レバンソンの第2法則」

几帳面という恵まれた性格の人たちは、今何が起こっているかまだ十分に理解できないまま仕方なく行動しなければならない場合には、非常にまずい対応をしてしまうことが多い。

  ★ ロバート・M・ブラムソン『「困った人たち」とのつきあい方』より。

きちんとしたデータ集積をしないディテクティブってのは、情け無いもんだからな。

  ★ 景山民夫『トラブルバスター3 国境の南』より。 

吉凶は人により、日にあらず

  ★ 吉田兼好『徒然草』より。

きっと、大した努力をしていない人間だったらすぐ諦められるんだよ。

  ★ 影山正彦。レーサー。◎あんたはどないや?

狐の色が狐色であるごとく、地球の形は、地球形である。

  ★ 地球物理学者。中谷宇吉郎『科学の方法』より。

 吉報はいつも予想外の方向から、突然、やってくる。

 たぶん凶報だって同じことなのだが、悪い知らせを受け取った時には、反射的に

「そんな気がしてたぜ」

 と、そう思うことにしているので、あんまり突然な感じがしないのだな。うむ。

  ★ 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。

気で気を養うちゅうことを知らないかんでオマエ。心まで貧乏すなよ、え。

  ★ 落語『貧乏長屋』より。これは三代目桂米朝の口演。

喜怒哀楽愛憎、どれも長く続きはしない。永遠に続くのは不安だけ。

  ★ 如是我聞。

気に入った相手を見つけるのは、得意だった。相手に気に入ってもらうのが不得意なだけだった。

  ★ 我孫子武丸『0の殺人』より。

気に入らぬ 風もあろうに 柳かな

  ★ 仙崖和尚。

気にするな。お前は悪くないんだ。みんなオレのしたことなんだ。だれからも忘れられるように田舎へ行け。そして2年間だけ喪服を着てくれ。その後は再婚……今度はもっとましな男を選ぶんだな。

  ★ 出所不明。妻と浮気をした男と決闘をし、負けた夫が忌の際に妻に言った言葉。

記念撮影よく頼まれる系女子。

  ★ 羊毛。twitterより。

帰納的な考察は、せいぜい公理がもっともらしい、あるいは真であるかもしれないことを暗示するにすぎません。

  ★ E・ナーゲル、J・R・ニューマン『ゲーデルは何を証明したか ── 数学から超数学へ』より。

昨日のニュースなんて誰もほしがらない。

  ★ THE MODS「激しい雨が」の歌詩。

木のバットは呼吸しているんです。湿気には当然弱いですし、それによってバットのバランスが変わったり重さが変わったりしますから。……95年か96年、1回バット投げちゃってるんですよ、試合で。後ですごく後悔して、それから特に道具に対する気持ちが強くなってますね。野球をいつかやめなくてはいけない時がくる。その時に、そこに至ったまでに、自分の考えられるすべてをやったんだというふうに思いたいんです。

  ★ イチロー。『日刊スポーツ』より。フィールドに出て手にしたバットを芝の上に置く時に必ず手袋を敷く理由を問われて。

ギブアップという手もあるぜ。
残念ながら、今までにやったことがないから方法を知らないんだ。
俺もだ。ミンダナオ島で激戦に疲れて白旗を掲げて敵陣に歩いてった将校がいたが、戦争が終って捜索してみたら、そいつは干し首になってモロ族の家の軒下にぶら下がってた。その時からギブアップという言葉を忘れちまった。

  ★ 景山民夫『虎口からの脱出』より。

希望が逃げていっても、勇気を逃がすな。希望はしばしばわれわれをあざむくが、勇気は力の息吹である。

  ★ グーテルヴェク。


希望的観測は、人が生きていく上での必需品よ。

  ★ 『新世紀エヴァンゲリオン』より。

「希望」はおしなべて見当違いな道案内だが、旅の道連れとしては悪くない。

  ★ ハリファックス。

希望は持たなくちゃならないけど、できないものはできないという身も蓋もない事実も受け入れるしかないんだ。希望は持つもので、事実は受け入れるものだから

  ★ 菊池誠『科学と神秘のあいだ』より。

希望を持って生きねばならぬ、という価値観は捨てた方がいいし本当はこの世は生きるに値しない。でも子供に向かってそんなことは言えないので「とりあえず生きてみて下さい」というのが私の本音です。

  ★ 宮崎駿。

基本的には、ドライバーが機能する限り、ドライバーに注意を払うユーザーなどまずいないだろう。ユーザーが注意を払うのは、それが機能しなかったときだ。

  ★ ディーン・マッキャロン。「Wired News」(『Hot Wired』)より。

君、新しい所へ行っても、研究費が足りないから研究ができないということと、雑用が多くて仕事が出来ないということは決していわないようにし給え。

  ★ 寺田寅彦。中谷宇吉郎『中谷宇吉郎随筆集』より。

君がため 惜しからざりし いのちさへ 長くもがなと 思ひけるかな

  ★ 藤原義孝。『百人一首』より。

君が近くにいる孤独よ

  ★ ポルノグラフィティ「ヴォイス」の歌詩。

君が買収した相手は他の人に買収されて、君を裏切る。

  ★ フラー。

君が馬鹿なのは誰かが君より利口だからじゃない。君がただただ馬鹿だからだ。

  ★ 矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴 またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行』より。このあと、

こ、こ、この野郎。人のこと馬鹿だって言っていいのか。そんなこと言っていいのかよ。てめえ、なあ、俺だって子供がいるんだ。
それがどうした。竹下登でも子供はつくれる。

とつづく。注)竹下登……当時の日本国首相

君が話すとき、その言葉は沈黙にまさるものでなければならない。

  ★ アラビアの諺。

君がめそめそしているのが好きだと云うならしてやってもいいがね。怒ったり泣いたりするのは僕等生きている者の勝手で、死んだ人には無関係じゃないか。それに笑っているから故人に敬意を払ってないと云うこともないぞ。本当の敬意とは約束ごとのような涙ではない!

  ★ 京極夏彦『鉄鼠の檻』より。

君だけが損しちゃったね。
損とか得で生きてないからいいさ。

  ★ 松本隆『微熱少年』より。

君に会う日は不思議なくらい雨が多くて
水のトンネルくぐるみたいで幸せになる

  ★ 飛鳥涼「はじまりはいつも雨」の歌詩。

君の写真を1枚くれないか。
いいわよ。でも何にするの?
いつか君のことを思い出したら、そっと出して見るためさ。

  ★ 斎藤勲『ソノときの台詞』より。別れの会話。このあと下のような会話が続く。

そう……だったら、あなたの写真も1枚ちょうだい。
どうするんだい?
あなたの目の前で破って捨てるのよ。

君のような不完全な男が、この不完全な世の中に、完全を望むのか。

  ★ 映画『ロード・ジム』より。

君は会うたびに美しくなる。
会ったのはついさっきよ。
その間に美しくなった。

  ★ 映画『ジョルスン物語』より。

君は占いを信じるか?
いろいろ見て、一番いいことを書いてあるのを信じることにします。……でも、当たったことないですね。
一番悪いのを信じりゃ全部当たるんじゃないのか。

  ★ テレビドラマ『TRICK2』より。

君はきっと、いい奥さんになる。いや、いい女になる。いや、それどころかもう既にいい女かも知れない。いいや実際のところ、だいぶ昔からそう思ってたんだ、俺は。

  ★ 高見広春『バトル・ロワイアル』より。

君は静かに音も立てずに大人になった

君は季節が変わるみたいに大人になった

君の笑顔は悲しいくらいに大人になった

  ★ 井上陽水「いつのまにか少女は」の歌詩。『陽水II センチメンタル』収録。

君は素晴らしい。大量生産するべきだ。

  ★ 映画『我等の生涯の最良の年』より。

 キミは父親の地盤がある。だから当選は間違いなしだろう。が、気を抜いてはいけない。選挙は政治家にとって、またとない勉強のチャンスなのだ。とにかく3万軒の家を1つひとつしらみつぶしに回れ。この村の特産物は何か、道路はどうなっているか、生活に問題はないか……などを考えて歩け。それが当選後、大いに役にたつ。議員になればいちいち選挙区に帰っておれなくなるよ。だからいまのうちとことん各市町村の問題点を把握しておくことが大切なのだ。
 それに選挙区というのは日本の縮図そのものでもある。自分の選挙区をつぶさに見ておけば、いずれえらくなって他の地域の問題を扱うときにも役に立つ、応用がきくんだ。

  ★ 田中角栄。羽田孜が初出馬の際、こうアドバイスされたという。

君はとてもいい匂いだ。
私は香水をつけていないわ。
洗いたてのハンカチのようだ。

  ★ 映画『サンセット大通り』より。

君は何を美しいと思う? 樹かい? だったら君は樹に似てるよ。

  ★ 映画『パリの恋人』より。

君はひとりで生きてゆけるのか。ひとりで生きてゆく自信か強さかを持っているのか。

  ★ 伊藤整『典子の生きかた』より。

君は見かけほど悪い人じゃない。この化粧の下には可愛い顔があるんだ。

  ★ 映画『砂塵』より。

君はやっぱり女を武器にしている。女を武器に闘うのは娼婦の理論だ。

  ★ 美里春伸。田丸美寿々の別れた夫。この言葉にうたれて結婚したらしい。

君は吉野の千本桜 色香よけれど きが多い

  ★ 都々逸。

きみを金持ちにするのは野望かもしれない。でも、きみを幸せにするのは人間だけだ。

  ★ アンドルー・エイワード。ボー・バウマン編『人生でいちばん大事なこと』より。この本は13歳の男の子がたくさんの有名人に「人生でいちばん大事なことは何ですか?」と質問し、それに返ってきた答えを集めたもの。

君を取り囲む凡ての世界が幽霊のようにまやかしである可能性は、そうでない可能性とまったく同じにあるんだ。

  ★ 京極夏彦『姑獲鳥の夏』より。

 客の選んだカードを発見する方法を100種類知っていても、その当て方リベレーションをたった1種類しか知らない奇術師がいたとしたら、客はその奇術師がたったひとつの奇術しか知らないと思うであろう。
 しかし客の選んだカードを発見するロケーション方法をたったひとつしか知らなくても、当ててみせるやり方を100種類知っている奇術師がいたら、客はその奇術師が100種類の奇術を知っていると考えるだろう。

  ★ J・G・トンプソン・ジュニア。

客は接客すると遠ざかるが、他の客に接客すると近づいて来る。

  ★ 馬渕哲・南條恵『マンガでわかる良い店悪い店の法則』より。

ギャグは通じたとき初めてギャグであって、相手に通じなければ、単にふざけているだけなのだ。ギャグが通じない場合は、理解できない相手の責任ではなくて、相手のレベルを把握できなかった、言ったものの責任である。

  ★ 中谷影宏『面接の達人'93バイブル版Click Here!』より。

客観的な判断ができないという一種の病気だ。

  ★ と学会編『トンデモ本の世界』より。

キャッチボールをすると、その人のことがよくわかるような気がするの。受け止めた時の感触で、強さや、やさしさや、切なさまでが伝わってくる気がするの。

  ★ 伊集院静『キャッチボールをしようか』より。

ギャンブルと勝負は違う。勝算がなければ勝負とは言わない。

  ★ 岡田武史。『読売新聞』インタビューより。

Q: Windows ソフトのことで困っています。助けてもらえますか?

はい。DOS プロンプトにいって、「format c:」とタイプしましょう。ものの数分で、困っておいでの各種問題は消滅することでしょう。

  ★ エリック・S・レイモンド『ハッカーになろう』より。ほんとにやらないでね。

九州の話だが、柿右衛門という人などは、熟柿が枝に下っているのを見て、その色を出そうとして、生涯を費やして出来ず、その子がこれをついで半ば完成し、三代目に至って漸く出来上がったという話がある位である。今の骨董家が、初代の柿右衛門などといって愛蔵しているが、よく考えて見ると、三代目柿右衛門が認められるまで、貧しい陶器工の家だったはずだが、祖父の試験的出来上がり品を、今残っているほど多く、三代の間蔵ってあったかどうか随分変な話である。売ってしまったとすると、貧しい無名の陶工のつまらぬ器物が、50年間も破損せずに使用されていて、三代目柿右衛門の出て後、これは初代だといって急に珍重されることになる。

  ★ 中谷宇吉郎『中谷宇吉郎随筆集』より。

旧正月にはさすがにピッキング強盗も減るんだ。独自の調査のもとにそういう結論に達する。

  ★ 長井秀和『デブはダイエット飲料だと3倍の量を飲む』より。

牛乳を配達する人間は、これを飲む人間よりも健康である。

  ★ 西洋の諺。

教会に通ってくる婦人たちの1人が喪服を着ていた。
まあ、お気の毒に、ご主人が亡くなったのですか?
いいえ。主人があんまり腹の立つことをするものですから、前の主人の喪に服しているんです。

  ★ 立川談志『家元を笑わせろ!』より。

今日ある私と何の関係があるのか!

  ★ 山蔭基央『よくわかる日本神道のすべて』より。

狂人にも狂人なりの理由があるはずです。

  ★ 綾辻行人『十角館の殺人』より。

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。驥に学ぶは驥の類ひ、舜に学ぶは舜の徒なり。偽りても賢を学ばんを、賢といふべし。

  ★ 吉田兼好『徒然草』より。

強制的に不幸というものが均等に配分されるものだとしても、時期や一度の量はマチマチだ。予測不可能。だが無意味。

  ★ 麻郎雄嵩『あいにくの雨で』より。

競争の激しい業界は(女性を)差別している余裕などないから、才能のある人は競争力のある会社に行くべきだ。

  ★ カーリー・フィオリーナ。

共存するものの間の同一性及び継起するものの間の正確なくりかえしは、完全な円が観念的なものであるのと同様に観念的なものである。それらは実際には有限な誤差の範囲を認めてのみ成り立つのである。

  ★ マリオ・ブンケ『因果性』より。


共通の不幸が我々の心を互いに結びつける。

  ★ ルソー。

 京都でもな、鴨川沿いに枝垂桜を植えたやろ。そうしたら、道路沿いに伸びてきたんで、歩く人はまあいいけれど、自転車に乗った人が桜の枝が頭にぶつかるから邪魔やから、枝を短くせえと言うんです。
 枝垂桜はな、どんどん下に垂れるようになっとるんや。ぶつかるんやったら、自転車を降りて通れっていうんですわ。

  ★ 佐野藤右衛門『櫻よ』より。

今日は主人が釣りに出かけたの。だからゆっくりしていってね。で、奥さんには何と言って出てきたの?
釣りに行ってくるからって。

  ★ 立川談志『家元を笑わせろ!』より。

恐怖心にかられて悲観論者の言うことに耳を傾けてはいけない。

  ★ 「コリン・パウエルのルール」第12則。

恐怖を興奮で押し遣るのだ。

  ★ 京極夏彦『鉄鼠の檻』より。

京平さんのやり方ってある意味でズルなんだけど、その方法自体は京平さんが編み出したオリジナルだと思うんだ。それが京平さんのスタイルを否定するところから始めなきゃいけないのに、あれをもっと効率よくしたものが主流になっている。京平さんの時代は、当時の日本の高度成長期とリンクしてた。パクリって西欧のレベルへ行くための手段だったわけじゃん、歌謡曲も経済も。

  ★ 近田春夫。「京平さん」とは筒見京平のこと。

今日もイスの上で目覚める。

  ★ super-parano。

教養人は根本的には自分で自身を教え、教育する。彼は真の意味の独学者なのである。

  ★ ホルスト・ガイヤー『馬鹿について』より。

ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い

  ★ 斎藤緑雨。

居室の本棚の一角に「この人生では読まない」コーナーってのを作って、そこへちょっとずつ本を移動している。

  ★ super-parano。

巨人軍しか知らないプロ野球ファンは、テレビしか見たことがないんだ。つまり、テレビに出てりゃバカでもスターになるのは芸能界だけじゃなくてさ、スポーツも同じなんだよ。南海や、日本ハムの選手の名前、何人知ってる?

  ★ 永六輔『無名人名語録』より。

嫌いじゃないからつきあって、好きじゃないから別れたのだろう。

  ★ 天野靖志。

嫌っているかのように愛するがよく、愛しているかのように嫌うのがよい。

  ★ 出所不明。

ギリシア科学が近代科学の源流になりえた原因の一つは、彼らが自然界に法則が存在することを確信した最初の民族であったことが挙げられる。

  ★ 藪内清。『世界の名著12 中国の科学』中央公論社より。

ギリシア美術を特徴づけているのは、線、形態、比例関係である。しかし、それらでは規定できない異質の美が存在している。それらは、光り輝く黄金、燃え上がる赤い炎、暗闇に光る稲妻などである。これらは、ギリシア美術を規定する形態や比例関係によって美しいのではない。それ自体において美しいのである。すなわち、線でも形態でもない美が存在しているということである。それらは、精神の美というものである。なぜなら、精神には線や形態は存在しないが、それでも存在しているからである。

  ★ プロティノス『エネアデス』より。

ギリシャ国民の偉大であったのは決して古物に求めなかったからであると伝えられている。

  ★ 岡倉覚三『茶の本』より。

ギリシャの英雄アキレスは踵だけ不死身ではなかったそうである ── すなわちアキレスを知るためにはアキレスの踵を知らなければならぬ。

  ★ 芥川龍之介『侏儒の言葉』より。

ギリシャ文明がもっとも栄えていた紀元前五世紀から現代に至るまで、宇宙のどこかに生物が住んでいる世界があるのだろうかという疑問について、数多くの木やエッセイや科学論文が書かれてきた。歴史学者であり科学哲学者でもあったマイケル・クロウは、この膨大な一連の文書を徹底的に調べ、一七〇〇年ごろ以降は教育ある人たちの大部分が、宇宙のどこかに生物がいるかもしれないという考えを受け入れてきたと結論づけた。

  ★ スーザン・A・クランシー『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』より。

キリスト教とは、「自らが懺悔している間は、許されることが保証される宗教」だ。

  ★ 出所不明。

義理はいわば縁をつなげるための最善の知恵といってもよいであろう。……義理を返す、義理を果たすということは、相手と対等になるということである。

  ★ 山手書房新社編集部編『誰もが知りたかった 角さんの気くばり』より。

きれいごとでものを言って何が悪い。きれいなの嫌いか?

  ★ 景山民夫『つまり何なんだ』より。

綺麗ごとと言われるかもしれないけど、綺麗ごとを言えるだけのことをしてきましたから。

  ★ 如是我聞。

きれいなコードしてるだろ……動かないんだぜこれ。

  ★ tyru。twitterより。

きれいよ。ヒナギクみたい。
何日前に摘んだヒナギク?

  ★ 映画『欲望という名の電車』より。

切れてくれなら切れてもやろう 逢わぬ昔にして返せ

  ★ 都々逸。

記録のない過去は記憶が消えれば消滅するのです。過去を止めておけるのは本来物質だけですからね。時間的経過が物質に齎す物理的変化のみが過去の証しです。

  ★ 京極夏彦『塗仏の宴 宴の始末』より。

議論にならない要求を断るときには、理由をならべたり、くどい断り方をしたりしてはけない。それでは、また理屈をならべて反論される羽目になる。

  ★ ミュリエル・スパーク『A Far Cry from Kensington』より。

議論を肴に酒が飲めるというのは、つまり民度が高いということに他なりません、頭使うことを楽しみながら酒飲んでるのね。

  ★ 景山民夫『ハックルベリー・フレンズ』より。

銀行が犯罪をけぎらいするのは、おかしいとも言える。泥棒あっての銀行だ。世の中に悪人がいなくなれば、銀行に貯金する者が大幅に滅るに違いない。

  ★ 星新一『進化した猿たち』より。銀行にするのは預金です。貯金は郵便局ね。

金銭についてきびしく現実的に考えたのち、あとは忘れてしまうこと ── これは浪費家にもけちな人間にもできない。だが楽しくしかも賢く暮らす方法は、これしかないのだ。

  ★ J・B・プリーストリー『Midnight on the Desert』より。

金銭は第六感のようなものだ。それがなければ他の5つの感覚を完全に働かすことが出来ない。

  ★ サマセット・モーム。

近代社会の成立とともに、死者たちとの共生の感覚が薄れていく分、芸術は死のイメージをより積極的に描くようになったのである。

  ★ 西岡文彦『絵画の読み方 ── 知的に名画を解読する完全ビジュアルガイド』より。

近代的な下水道から公園、ホテルまで、いずれも日本初のものばかりで、居留地という半植民地的制度の問題とは別に、彼らが自分たちの住む場所を完全にヨーロッパ式の都市に作り上げようとした決意にはうたれる。長崎や横浜に残る外人墓地からも知られるように、行った先に骨を理める気持ちだったからこそ、あれだけの街づくりが可能だったに違いない。

  ★ 藤森照信『日本の近代建築(上) -幕末・明治篇-』より。「繁殖ミンチ適性土」と変換しやがった。

近代都市で、人々は見ず知らずの膨大な人間に間断なく出会うという、かつて体験したことのなかった事態に直面することになる。
それは、人々が言葉を交わすことなく、互いの服装、持ち物、立ち居振る舞いによって、品定めをし合う空間の誕生を意味していた。

  ★ 西岡文彦『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。

金のエムブレムのベンツやシーマ、お買いになるだけの財力がおありになることは充分に分かりました、だけど「オラァ金の文字入りのベンツ買ったぜェ、オラオラオラ」と乗り回すのは、上流階級の方々としては、いささかはしたなかろうから、乗らずにガレージに置きっぱなしにして「いや、買ったことは買ったけど、地球環境問題を考えると、ちょっと毎日乗るのもねえ」と言って、自転車で出かけるのが、真のゆとりというものではないのか。

  ★ 景山民夫『だから何なんだ』より。

勤勉はバカの埋め合わせにはならない。勤勉なバカほどはた迷惑なものはない。

  ★ ホルスト・ガイヤー『馬鹿について ── 人間-この愚かなるもの』より。

銀メダルは、負けた人のもらうもの。

  ★ 田村亮子。



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