<今号の名言>集


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赤色のマーク(など)が最終更新分です。









出会いは別れの始まり。

  ★ 諺。仏教には

生者必滅 会者必離

というのがある(出典は『仁王経』)。

DNAのレベルから言えば、男はできるだけ多くの精子をばらまきたいし、女はできるだけましな精子を選びたい。だから、恋愛の最終決定権は、いつも女性にある。

  ★ 伊藤守『恋の法則100』より。

Tバックの『T』が太めのゴシック体だとダメなんだよ。明朝体とかダイイングメッセージぐらい細くないとダメだよ。

  ★ リリー・フランキー。Webサイト『テレビ・ラジオ・芸能1000ネタ大行進』より。

ディズニーが子供に送るメッセージは、イソップと同じだ。あらゆる神話からの革命性、人間性の剥奪だ。キリスト教倫理観による個人の矮小化だ。清潔で正確で便利で速いことの絶対的な勝利を電気と光学を使って押し売りするんだ。つまり、簡単に言えば、人より目立たず、うんうんと運命に頷いているのがまったく素晴らしい人生のコツだよなんて考えを、子供の心に植えつけてるんだ。ディズニーは子供に毒だ。

  ★ 矢作俊彦『スズキさんの休息と遍歴 またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行Click Here!』より。

テーブルセッティングの方法を教えるのは簡単だが、テーブルセッティングに必要な気配りまで教えることは難しい。

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

手紙のことを“おたより”って言うだろ? 手紙ってのは、もともと無心のためにあったのさ。

  ★ 如是我聞。戸坂康二『ちょっといい話』に、こういう話が載っている。

上田万年かずとしのところに、斎藤緑雨から手紙が来たので、開いてみると、

「拝啓
草々」

とだけ書いてある。
博士はうなずいて、「わかった、金を貸してくれというんだ」

[手紙]読むまではすごくわくわくするけど、読んだ後で、ガッカリする。

  ★ 斉藤由貴。

手紙を書くのは相手に書くので自分に書くのじゃありません。だから自分の考えていることを言うよりは、なるべく相手を喜ばせることを書くようになさい。

  ★ P・ラクロ『危険な関係』より。

デカルトがひらいた近代的な思考は、「延長」という概念をもって、世界の果てが人間の暮らすこの空間と連続していることを明らかにした。かくして地上に神や悪魔の領地はなくなり、世界のすべての地は人間にとって「禁断の地」ではなく「踏破可能」の空間と化すことになる。人々がかつてない現実感をもって遠方というものをとらえることができるようになったのである。

  ★ 西岡文彦『絵画の読み方 ── 知的に名画を解読する完全ビジュアルガイド』より。てことは、ロマン主義の起源もこの時代ってことになるのかな。

敵前逃亡は私の十八番なのだ。

  ★ 京極夏彦『陰摩羅鬼の瑕』より。

できそうもないことを己に要求するな!

  ★ ニーチェ『ツァラトゥストラはこう言った』より。

適当に作るってなんか楽しい。

  ★ SUNA。Webサイト「SUNAUSA HOME」より。

適度な態度と打算で、道徳とやらは維持されているのだ。そんなものは糞くらえだ!

  ★ 島田荘司『異邦の騎士』より。

敵と味方をいつも見分けられるってものでもない。似たようなものだから。

  ★ 映画『さらば友よ』より。

できないこと、話せないことを恥だと感じさせるようなスタイルであれば、語学教室などない方がマシかもしれない。

  ★ 出所不明。

出来ない奴を出来るようにすることが出来る人を教師という。出来る奴をもっと出来るようにすることも教師の役目の一つかも知れないが、出来る奴というのは自分で出来るんだよ。<大意>

  ★ 秋山仁。

できない、やらない言い訳は、自分を慰める麻薬です。

  ★ 高萩徳宗『サービスの教科書』より。

敵に合わせて戦え。作戦は後出しした方が勝つ。
敵に合わせたって遅ェ。作戦は、先読みした方が勝つ。

  ★ 『アイシールド21』より。

できる男は目標に到達してもふり返らない。その先にまた新たな目標が見えてしまうからだ!!

  ★ 島本和彦『逆境ナイン』より。

出来ることが増えれば、それに相応したストレスも増えているのだということに気がつかない人が多いですね。

  ★ 河合隼雄。

「できるわけがない」と言う人は、それをやっている人の邪魔をしてはならない。

  ★ ローマ法。『マーフィーの法則Click Here!』より。

敵を知るものが勝つ。恐るべき敵を恐るるは決して臆病風ではござらぬ。

  ★ 横山光輝『三国志』より。

デザインとは、「産業化された美意識」のことである。

  ★ 西岡文彦『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。

デザインは大事だ。決定的でさえある。

  ★ トム・ピーターズ。

……ですから皆様は、婦人に生まれられた事を喜ばなければなりません。ご存じのお方もありましょうが、太閤記の浄瑠璃で、主君を攻め殺して天下を取ろうとする明智光秀が、謀反に反対する母親や養女を『女子供の知る事に非ず』と叱り付けております。あの時代でも只今でも同じ事で、婦人はそのような、醜い、邪悪な、生存競争の全部を、世界始まって以来男性に任せ切りで、自分たちは皆申し合わせたように美と愛の生活を独占して参りました。その純真、純美な愛の心によって、料理、裁縫、育児のことにのみいそしんで、その家庭生活を美化し、平和化し、子孫を正しい、美しい心に教育することばかりに努力して来ました。そうして次第次第に腕力、武力の野蛮な闘争の世界を克服して、昔の人の想像も及ばぬ幸福安楽な、今日の文明を生み出して参りました。

  ★ 夢野久作『少女地獄』より。

で、それが何になるワケ?
 と尋ねる人もあるだろうが、そういうくだらない質問には私は答えない。とりあえずは、何かになるから何かをするような奴には何もできやしないと答えておくことにする。

  ★ 小田嶋隆『仏の顔もサンドバッグ』より。

手塚治虫は子供たちに夢を与え、棋図かずおはトラウマを与えた。

  ★ 2ちゃんねるより。

哲学者としての資質は驚く才能だ。

  ★ ヨースタイン・ゴルデル『ソフィーの世界』より。

哲学というのは、文字通り、フィロソフィア、知を愛すること、名誉や、権力や、金銭より、何よりも真理を愛することである。しかし、真理を愛することは容易なことではない。なぜなら、人間というものはとかくきびしい真理の女神より、虚偽の淫女につかえることを好むものであるからである。

  ★ 梅原猛『隠された十字架 ── 法隆寺論』より。

 哲学においては、問いに答えるかわりに問いを立てることが、常に適切である。
 哲学的な問いに対して答えようとすれば、間違ったことを言いがちだが、別の問いによってその問いに決着をつければ、そうはならないからである。

  ★ ウィトゲンシュタイン『数学の基礎』より。

手つかずの料理を食べ残しと表現するのはニュアンスが違うと思う。

  ★ 湯木佐知子。船場吉兆社長。

手塚と石ノ森は会うたびに2日寝てない3日寝てないと自慢をし合っていたが、結局60過ぎたら死んでしまった。僕はどんなに忙しくても8時間寝るよ。

  ★ 水木しげる。

撤退はイスラエルを強化する。イスラエルは数百万人のパレスチナ人を永遠に支配することを望まない。

  ★ アリエル・シャロン。イスラエル首相。2004/10/26、ガザ撤退案投票の国会審議冒頭での演説。

徹底の果てに出現する疑問から目をそむけることでリベラリズムが成立するなら、それは思想の頽廃である。

  ★ 呉智英『知の収穫』より。

鉄道の出現は、窓外を猛スピードで走り去るという風景という、人類にとって初の視覚的体験をもたらした。この時から、風景は、その中を旅するものではなく、窓枠を額縁とする一種の見世物となってしまう。

  ★ 西岡文彦『デザインの読み方 ── デザインの見方・見どころ・考え方がひと目で理解できる完全見取図』より。

鉄郎!! よく聞け!!

この宇宙ではまず自分が自分の力で生き抜く事が第一だ!!

自分が死んだら何もかも終わりだ、夢も消えるんだ!!

戦う時は心をオニにしろ!!

戦う時は自分を死神にしろ!!

生きのびれば未来がある!!

理屈は生きのびてから考えろ!!

  ★ 松本零士『銀河鉄道 999』17より。

デパートとは純粋に資本主義的な制度であるばかりか、その究極の発現であると。なぜなら、必要によってではなく、欲望によってものを買うという資本主義固有のプロセスは、まさにデパートによって発動されたものだからである。

  ★ 鹿島茂『デパートを発明した夫婦』より。

では、新生児のいったいどこがよいのでしょうか?

  ★ ベンジャミン・フランクリン。科学の新発見がいったい何の役に立つのか? という質問に答えて。

では、なぜ、昔のゲームは面白かったのだろうか。思うに、制限は必ずしも創作の妨げにはならないのだ。俳句が「17文字しか使ってはいけない」「季語を使わなければいけない」「切れ字は1個まで」といった異常に厳しい制限のもとで創作され、それでもなお優れた言語芸術たり得ているように、なまじの自由よりは、確固たる制限の方が創作の助けになるのである。

  ★ 小田嶋隆『パソコンゲーマーは眠らない』より。

出番前に控室で、「○○○と○○○、どっちが好き?」と尋ねたところ、これまた、意見が分かれた。ふたりで大笑いした。Hな話を心おきなく出来るというのは、なんて楽しいのだろう。信じられる間柄だからだ。

  ★ 早川義夫。公式サイトの日記より。

……で、松本隆の笑いのセンスの話だよ(笑)。だって「イエローサブマリン音頭」って松本隆の最高傑作じゃん。あれを松本・大瀧作品のいちばんにしたいんだけど、作曲者がおれじゃないもんなあ(笑)。それがすごく悔しい。

  ★ Webサイト「風待茶房」より。大瀧=大瀧詠一、松本=松本隆。

大瀧: で、松本の詞っていうのはまばゆいわけだ。それを歌うっていうのは、どこが光ってるかどこが光ってないか、白黒映画の陰影の見せ方みたいなものに気配りしなきゃダメなんだよ。それは水面がきらきら光ってるようなものだから。乱数で光る。だから必ずこの1行は光ってる、とかいうものじゃないんだ。それを表現できる歌手は世の中にそうはいないね。だから、おれはのんべんだらりとした詞がくると歌いづらいんだ。大きく太くくくった詞は張り合いがない。でも松本の場合は1小節の中に白と黒の光がぱらぱらぱらって光るんだ。ここは明るい、ここは暗いって。そして、そういうふうに丹念に歌わないと詞が生きないんだ。生きないというか、さらなる魅力を増さないというか。自慢じゃないけど、おれは最初っからそれがわかってたんだ。
松本: 最初って?
大瀧: 「十二月の雨の日」から。おれは前々から自分のことをヴォーカリストとして歌がうまいと思ってたんだ。だから、松本の詞を歌うようになって ── この話もカットだよ(笑) ── 「はいからはくち」にしても「十二月の雨の日」にしても、一度全部ローマ字にしたんだ。音(おん)で分解する必要があったから。そのローマ字の母音と子音を見ながら、どこを光らせてどこを暗くしてってやって、歌うときは全部当然忘れるんだけど、完全な没我状態になれる前までリフレインするんだ。並大抵のことじゃないよ。
松本: 母音を明るくしてとか?
大瀧: 母音を明るくして子音を暗くするのはあたりまえなんだけど、たまにひっくり返したりね。子音も強くするのと引っ込めるのと考えて。だから松本・大瀧作品で大瀧が歌ったものは絶対に飽きない。それはなぜかというと、キラキラ光る部分が毎回違うように、乱数になるように仕掛けてあるから。他の人が歌ってもああはならない。

  ★ Webサイト「風待茶房」より。大瀧=大瀧詠一、松本=松本隆。

手間をかけるか、お金をかけるか、少なくともどちらかをかけなかったら、美味しいものなんかできませんもの。

  ★ 雁屋哲原作・花咲アキラ作画『美味しんぼ』より。

手短に言えば、異なる国や異なる文化で生まれた人の神秘体験が互いによく似た内容で語られるということは、彼らの体験が事実だという証拠とはならないのである。神秘体験の内容が互いに似ているということは、人間は誰でもほぼ同じことを経験しているのだ、ということを裏づけるものでしかない。

  ★ ロバート・T・キャロル『The Skeptic's Dictionary 日本語版』より。

手前のわるい事は悪るかったと言ってしまわないうちは罪は消えないもんだ。

  ★ 夏目漱石『坊っちゃん』より。

でもアメリカのファミガキはムチャクチャヘタクソなので笑ってしまった。今、戦争すればゼッタイ勝てるぞ!

  ★ 雑誌『宝島』より。ファミガキはファミコンやってるガキのことね。

でもFTOって、カー・オブ・ザ・イヤー取ってんで。
カー・オブ・ザ・イヤーて何や? 歌謡大賞みたいなもんか? 

  ★ 下垣内武(後者)。

「でも」が100個揃えば開くドアがあればいーが、はっきり言ってねーよそんなドア!!

  ★ 羽海野チカ『3月のライオン』より。

でも、これからは中国語、韓国語の時代でしょう。中国語、韓国語がしゃべれると何がいいかっていうと、東洋人同士で白人の悪口がいえますから。そうやって東洋人同士の共通言語みたいなものができあがるといいですね。

  ★ 景山民夫『LIFE IS A CARNIVAL ── 極楽なんでも相談室』より。

デモ・シカ教師というのは困る。小学校・中学校の義務教育には情熱を持った先生が必要だ。それには先生が定年になって、役場の用務員だとか、倉庫の守衛をやらなければ食えないということではいけない。東大の教授は勲一等で、義務教育の先生たちが勲七等、勲八等というのは本来、逆ではないか。子供は小さな猛獣だ。これをアメとムチで鍛えて、あやして、一人前に育てあげるという仕事は容易なことじゃない。わが仕事を聖職と思い、情熱を燃やして、小さな魂を持った子供たちのよき師であるためには、暮らしに何の憂いなく教育に専念できるようにしなくてはならない。できれば先生方の月給を倍にしたいんだ……。

  ★ 田中角栄。早坂茂三『オヤジとわたし 田中角栄との23年』より。

大瀧: でもそうやって50歳まで生きたんだから立派なもんだよね。
松本: 織田信長の時代だったら、もう終わってるんだからね、人生。
大瀧: プレスリーでさえ42歳で死んでるんだよ。
松本: ジョン・レノンも。
大瀧: それから8年も9年も長生きしてるんだからもう終わってるんだよ。今度狙ってるのはロイ・オービソンの52歳なんだよ。
松本: 今年じゃない?
大瀧: 狙ってるんだよ。だからケリつけてもらったほうがありがたいんだよね。なかなか待ってても来ないな。『レッツ・オンド・アゲン』で死んでりゃカルトの帝王になれたのに(笑)。

  ★ Webサイト「風待茶房」より。大瀧=大瀧詠一、松本=松本隆。

でも、退屈な女になって、何にも関心を持たなくなるのだったら、わたしが魅力的でも何の役に立つのかしら?

  ★ ジョージ・エリオット『Daniel Deronda』より。

でもね、坊や、あほらしいからといって廃止するわけにもいかないのだよ。
 あほらしい慣習をすべて廃止するのなら、まず人生を廃止せねばならない。

  ★ 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。

でも「はいからはくち」は曲はすぐできたね。たぶん詞を肩越しに渡される瞬間にできてたと思うな(笑)。

  ★ 大瀧詠一。Webサイト「風待茶房」より。はっぴいえんどは「詞先」(詞が先に完成して、それに曲をつける)のバンドでした。


でも、僕はスーパーマンじゃないし、ひとりで5人も6人も抜けない。それなのに、そういうことを期待されてる気がする。ハーフラインからボールを持って全部抜いていけみたいな…。それをやらないなら必要ない、僕の代わりに誰かが入ってチームとしてやった方がいいという感じは受ける。

  ★ 中田英寿。

でもまぁ、毎日復活するのが、私のやり方かもしれんなぁ、と思ったり。

  ★ super-parano。

でも、もうこういう仕事はあまりしたくないですね。だって、たとえばヒューイ・ルイス&ザ・ニュースと仕事する場面で、「クワタよ、一緒に『いとしのエリー』と『勝手にシンドバッド』をやろうよ」なんて言われたら、俺はやっぱりイヤだもん。だったら新曲作って一緒にやりたいって言うよね。昔録った記念塚じゃ、俺はやっぱり面白くないですからね、どうしたってね。

  ★ 桑田佳祐『ただの歌詩じゃねえか、こんなもん '84-'90』より。「こういう仕事」とは、「いとしのエリー」をレイ・チャールズがカヴァーしたこと。

出る月を待つべし、散る花を追ふことなかれ。

  ★ 中根東里。

で、例の「弾丸よりも速く、力は機関車よりも……」という件り。これは日本語吹き替えの時には気づかなかったが、1つ重要なフレーズが省略されている。つまり、最後の「正義と真実を守るため……」という部分にもう1つ、「アメリカン・ウェイ・オヴ・ライフを守るため」というフレーズが付いていたのである。日本版ではこれをばっさりと省略してあるのだ。ま、これは日本の視聴者には関係ないといえばそれまでなのだが、あのスーパーマンは実はアメリカを守るための超人だったのである。日本的な意味の汎人類というのではなく、アメリカの為とハッキリ謳いあげている点が、すごいと思う。

  ★ 馬場啓一「フィフティーズのライフ・スタイルはアメリカン・ウェイ・オヴ・ライフ」より。『THE 50's』所収。

 テレビ、出たくない。
 コンサート、やりたくない。
 とはいうもののさ、結局、人前で歌うっていうのは仕事の原点だからさ、適当にやるけど。本当はレコードだけでも食っていけるんだろうけど、何か嫌いなことひとつくらいやっていないと申し訳ないかなって気もあるしね。

  ★ 井上陽水『綺麗ごと』より。

テレビで日常的に身体障害者を目にしますか? パラリンピックのニュース以外に日常的に出てますか? 出てないからこそ「愛は地球を救う」の段階、つまり非日常レベルで障害者を見るんですよ。ひっくり返した差別の目で見るんですよ。

  ★ 出所不明。

テレビの画面に映し出された学生運動は、ロマンチックでした

  ★ 浜田省吾。東大安田講堂の攻防を(当時高1)テレビで見たことを振り返って。

TVのバラエティ番組で愛川欽也とかが使い出したら、流行語の生命も終わったとみて良いだろう。

  ★ 泉麻人『街のオキテ』より。

TVマンガのヒーロー達は
きっと嘆くさ君を
昔 あんなに胸躍った
愛をあげたのに

  ★ 白井貴子「Rock Tonight」の歌詩より。作詞は白井貴子。

テレビもネェ ラジオもネェ
おまけにオレには心がネェ
思い出はあるけれど トラウマばかりで楽しかネェ

  ★ 筋肉少女帯「ソウルコックリさん」の歌詩。

テレビを見てしまったので、時間をとられて何もできませんでした。毎日テレビを見なくてはならない皆さんの苦労が忍ばれます。

  ★ 森博嗣『すべてがEになる』より。

天下その真偽に惑いかん催眠術者の徒忽ちに跋扈を極め迷信を助長し暴利を貪り思想界をみだる。

  ★ 藤、藤原『千里眼実験録』序文。中谷宇吉郎『中谷宇吉郎随筆集』より。

天下にわれわれの恋人くらい、無数の長所をそなえた女性は1人もいないに相違ない。

  ★ 芥川龍之介『侏儒の言葉』より。

天気図も調べずに河原に、それも事もあろうに中州で幕営するなど正気の沙汰とは思えない。

  ★ Webサイト「愚行連鎖」より。

転機はいつもマイナスの井戸にあった。

  ★ イッセー尾形。

天才というのは、一種のごう だね。池田君の苦悶する姿を見ていると、自分が天才に生まれなかったことを祝福したい気持ちにさえなる。

  ★ 尾見半左右。池田敏雄を評した言葉。

天才というのは、いつでも我々一般人を地獄に突き落とす。

  ★ アンソニー・ボーデイン「恐怖のニューイヤー特別メニュー」より。キンバリー・ウィザースプーン、アンドリュー・フリードマン『天才シェフ 危機一髪 世界一流レストランの舞台裏で起きた40の本当のお話』所収。

天才と、天才を認めさせる能力とは全く別物だ。

  ★ アゲイト。

天才は模倣の精神とは全く反対のものである。ニュートンのごとき偉大な頭脳も、彼が発見したすべてのことは学ばれうるもの、すなわち規則に従っての研究と思索の自然的な道において達せられうるものであって、勤勉な模倣によって獲得されうるものと種別的に異ならないものであるゆえに、天才と呼ばれえないのである。

  ★ 三木清。

電車の窓に映し出される顔は、限りなく「素」に近い。鏡を覗き込む時と違って、自らの目線さえも意識していない。そんな「素」の顔をいきなり突きつけられると、自分が思っている「自分の顔」との落差にいまさらながら驚かされるのだ。

  ★ 澁川祐子。「死ぬときにわかる『いい顔してる人』~天才アラーキー曰く「顔は究極のヌード」」より。

電車やバスで、座席を詰めて座らない奴は、田舎ッペェですよ。都会に育っていれば、ちゃんと詰めて座ります。

  ★ 永六輔『一般人名語録』より。

天性、保身の外交術をもたない者が率直に意見を表明するとは怖いことである。

  ★ 堀井敏夫『パリ史の裏通り』より。

天地の間に己一人生きてあると思うべし。

  ★ 中江藤樹。このあと、以下のように続く。

天を師とし神明を友とすれば、外人に頼る心なし。

「外人」とは外国人のことではなく、「自分以外の人」ということ。

天地は万物の逆旅げきりょ、光陰は百代の過客なり。

  ★ 李白。

伝統国のいう「自分たちのサッカー」とは、あくまで勝利という結果を追究し、結果的にそれで勝ったことによって生まれたものであり、勝ったことのない日本が言うべき言葉ではないのです。

  ★ 金子達仁『惨敗 ── 2002年への序曲』より。

 伝統的な地縛霊は、その場所にまつわる因縁があってあらわれるのであり、当事者にもその理由がわかるのが普通である。しかしながら移動のはげしい現代では、その霊に遭遇した人にも由縁がわからないままに終わることが多い。
 したがって、土地に縛り付けられた怨霊を特別に慰霊するといった物語には発展することなく、なにげなく消えていったり、あるいは居住者のほうが引っ越してしまうことになる。住民と地縛霊の葛藤というよりは、居住者と霊が簡単にすれ違っていくあたりが現代的であるといえようか。

  ★ 何何何?『現代伝説考 ---恐怖と願望のフォークロア---』より。

伝統的に日本人は、仏像や神社を拝す時の“かたじけなさ”、山川草木を眺めた時の“うるわしさ”、書や絵画を鑑賞した時の“幽玄”、茶道具を手にした時の“かれかじけ”といった「各般の物体」を前にした時に自ずと湧いてくる視覚的印象をそれぞれ別のものと見なし、仏様と山や川やお茶碗や浮世絵を1つジャンルで括ることなどありえなかった。もちろん建物を、絵や仏像と同様な気持ちで観賞することはないし、建物という同一ジャンルの中でも城と寺と茶室と住宅はそれぞれ別の判断基準に立つと考えられていた。そうであるかぎり、ヨーロッパのように建築を絵画や彫刻と同じ美術の一画に位置させることはむろん、自分たちがデザインするさまざまな用途の建物を同一のものとして扱うことすらむずかしい。

  ★ 藤森照信『日本の近代建築(下)-大正・昭和篇-』より。

伝統的にプログラマは、厳密でコンパクトで冗長性のまったくない制御構文を好む傾向にあった。これはコンピュータ資源が高価だった時代の文化的な名残だ。

  ★ エリック・S・レイモンド『伽藍とバザール』より。

伝統とは打ち壊す、ぶち破ることから生まれる。

  ★ 岡本太郎。岡本敏子『岡本太郎の遊ぶ心』より。

天皇に遺書があったらしいよ、宮内庁での噂なんだけど、遺書があったんだって。もちろん、公開はされませんよ。なんて書いてあったと思う? ……天皇は私を最後にしてほしい。

  ★ 永六輔『一般人名語録』より。

「天皇の戦争責任を糾弾する」といっている左翼の側でも、果たして本気でそう思い込んでるのかどうか分からない。ある左翼の人などは、「あれはあく迄も自分たちのセクトを延命するためのスローガンですよ。本気になって思っちゃーいませんよ。右も左も風化しちゃって、今や天皇制は争点にはなりません」と言う。

  ★ 鈴木邦男『新右翼 ── 民族派の歴史と現在』より。「風化」とは、言い得て妙というものだろう。

天の与ふるを取らざれば却つてその咎を受く、時至つて行はざれば却つてその殃を受く。

  ★ 『平家物語』より。もともとの出典は『史記』?

電見た。ホンダはホンダ自身の道を進む。

  ★ 中村良夫。海老沢泰久『F1地上の夢』より。F1初参戦直前に契約を破棄してきたロータスのコーリン・チャプマンへの返電。

店名については悩んだ末に、父からアドバイスを受けた。父は「『ユニオン・スクエア・カフェ』はどうだ。サンフランシスコでは、ユニオン・スクエアと言えば一等地だから」と言った。しかし当時、ニューヨークのユニオン・スクエアは特別によい住所ではなかった。すると父がこう言った。
「おまえの店が、ニューヨークのユニオン・スクエアを一等地にするんだよ」

  ★ ダニー・マイヤー『おもてなしの天才 ── ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ』より。

電話とは、女性のようなもんだ。サディストのように、ぼくらを苦しめるし、恐怖のベルは地獄へ引きこむ……なのに、1日たりとも無しじゃいられない!

  ★ E・キション『ショート・ジョークじゃものたりない』より。アンブロース・ビアス『悪魔の辞典』では、次のように定義されている。

【電話(TELEPHONE)】いやな人間を近づけないでおくといった便利さを若干捨てさせる悪魔の発明品。


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