Category: 落語

落語のディテールとリアリティ(井戸の茶碗)

 落語だって「ストーリー」だ。フィクションであれノンフィクションであれ、ディテールには話に入っていける程度のリアリティが必要だと思う。  たとえば「大阪の落語は(東京の落語に比べて)理屈っぽい」とはよく言われる。  これ …

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「大阪には橋がない」

 以前、「積ん読解消運動(3)『米朝よもやま噺』」というエントリで、同書のこういう件(くだり)を引用した。

この程度でいいって気でマンガ描いてないかい?

 これは以前twitterに書いたことなのだけども、昨日、日清どん兵衛の東西食べ比べ企画の話を書いたので(「日清どん兵衛東西食べ比べ returns!」)、この機会にここにも書いておこうと思う。    現在、日清食品のど …

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桂枝雀『緊張の緩和』論ノォト

 先日、本棚を整理していると『まるく笑って、らくごDE枝雀』(桂枝雀著)という本が出てきた(※)。懐かしいと思ってパラパラとめくってみると、枝雀のかねてからの持論である「緊張と緩和」論についての解説が載っている。 ※今で …

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らくだが死んだァ!?

 前のエントリのコメント欄で少し話題になった、落語の「らくだ」という演目の話。  全体のストーリーは面倒くさいので「らくだ (落語) – Wikipedia」を読んでもらうとして、これのある一部分の話。

平癒祈願

 「今日の家元」がなかなか更新されないと思ってたら、こんなことになってたとは。

落語は一日にしてならず

 先日(2009/06/02)の日経の「文化」に桂春団治が「落語は一日にしてならず」という文章を寄せていた。  戦後、父であり師匠でもある二代目春団治をはじめ、前世代が次々と他界し噺家が10人くらいになって「死んだ」とま …

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深い意味はないのだけれど

 落語の一部分。 ●五代目桂文枝「大丸屋騒動」。    俗に刀というのは二通りあるんだそうでございますが。身を守る刀と人を斬る刀。守る刀と切る刀、これはえらい違いでございまして。  守る刀の代表的なのが正宗。切る刀の代表 …

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