昔、こんな話を読んだ（『JAF MATE』だったようだ）。
３車線ほどある大きな道路の端っこに蛇などの模型を置く。
みんなよけるのかと思いきや、ほとんどのクルマはそのまま轢いていったらしい。それどころか、一番遠い車線から２車線も車線変更してわざわざ轢きにきたり、銃で撃つ者までいたそうだ。（２ちゃんねるの記述にて記憶補填）
わざわざそんなことするのは人間の性なのかもしれない。
あるいは、
| ☆ オレはむしろウンコを踏みにいってたよ ── リリー・フランキー。
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なんて言葉もある。はたまた
| ☆ 悪趣味というのは、怖い落とし穴だ。落ちたら最後、もがけばもがくほど深みにはまる底なしでもある。
── ナンシー関『何もそこまで』より。
☆ 自分ながら悪趣味だとは思うのだが、いかんせん悪趣味は本人の努力で克服できるものではない。 ── 小田嶋隆。Web日記「偉愚庵亭日乗」より。
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とか。
えーっと、何が言いたいかというと……。
ここから書く悪趣味な話の事前の言い訳。(^^;
これはどこからどう見ても、悪趣味な話なのですよ。
私自身もこれは悪趣味だと思う。
これについては私は何の申し開きをするつもりもない。
正真正銘の悪趣味。
……とはいえ、店も悪趣味だからなあ。
まあそれ相応のブログってことで。
というわけで、先日言及した（「野郎どもっ！ 」）つけ麺野郎がオープンしたので行ってきた。
行く前からいろんなフラグが立っていたのだが、敢えて無視して行った。
そのまま書くと我ながら結構刺激が強いことを書きそうで、今回は趣向を変えて箇条書きにしてみる。
★いくらか足した。
- 2009/10/28（水）オープン。
- 経営は川西や池田でカレーうどんやふぐ料理の専門店、居酒屋を経営する会社。
- 店名は「麺処 つけ麺野郎」。しかし近くにある麺野郎とは全く関係がない。既に商標登録も行なったとの噂。
- オープンチラシに書かれている文言は、
「関東で連日、行列を成した繁盛店の味を受け継ぐ…まさに絶品！」
「これぞ、究極！ つけ麺の巨匠！」 - 店に電話をしたら、「はい、八兵衛です」と出た。「え？ つ、つけ麺野郎さんですよね？」「あ、はい、そうです」
うっかり八兵衛はこの会社がやっているカレーうどん専門店。うっかりだなあ。 - オープンセールで11/01（日）までつけ麺半額。
- オープン初日の20:00頃到着。「本日半額」と書いた店員が車道に出て行き交うクルマにアピールしている。ヒッチハイクかと思った。夜は危ないよ。
何かヒカリモノつけとけよ。危ないぞほんと。
- 「つけ麺」と書かれたノボリには「西山製麺」の文字が。あららら……。
- オープン初日の20:00頃、つけ麺半額で、新聞チラシも打っているはずなのに客の入りは４割程度。
- 店外、店内にもお祝いの花が飾られている。外には西山製麺の社長からの花も。
高そうな花が多かったかな。
- メニューは
つけ麺（小）800円
つけ麺（並）880円
つけ麺（大）980円
昭和中華そば 680円 - 店内はテーブルが並び、カウンター席はない。ホール担当の男の子が数人。しかしどうもラーメン店っぽくない服装。
- 電話の件など併せて考えれば、この男の子たちは同社経営の他店舗からのヘルプなんだろう。
- そのホールの子に「大って何グラムですか？」と聞くと、
「はァ？ グラム数で言うんスかぁ？」と返された。怪訝そうに。(^^;
この店はつけ麺野郎だよね？ (^O^) - 彼は奥に聞きに行った。大が600g、並が400gとのこと。てことは小は200gかな？ だとしたら奇妙な値段体系だが。
- つまり店の誰も、そのホールの子に麺のグラム数が質問される可能性も、その量も教えてあげていなかったということ。
- トッピング各種200円～は、半額のセールが終わってから登場するとのこと。
- 大が600g、並が400g……というのは茹で上がり後の重さかも。
- つけ麺大（980円→490円）を注文。
つけ麺大＠つけ麺野郎
- あらら、また豚骨魚介ですか。
- あらら、またこの丼ですか。（「ラ丼を売らん」）
「ラーメン横丁6.5めん丼」
- この丼、何故かおいしくない店フラグになりつつある。
- 具は麺の上にチンゲン菜、もやし、ナルト。つけ汁の中にチャーシュー、ネギ、メンマ。
- 麺は極太ストレート。
- つけ汁は豚骨魚介。すりごまが入ってる。
- 西山製麺の麺だけではなく、同社のつけ汁の濃縮液を使っていると思われ。この製品は豚骨魚介のパックと脂のパックで１セットのはずだが、脂のパックを使用していないのかもしれない。キョーレツに塩辛い。脂が入ればもうちょっと塩味が奥に引っ込むということなのかも。
- 魚粉でザラザラなのに、更にすりゴマをを入れちゃって、ますますザラザラになってしまっている。香ばしさも感じられず、すりゴマの存在意義がよくわからない。
- 麺は悪くない。恐らくこの麺は以前、ラーメン産業展でサンプルでもらった中に入っていたのだと思う（つまり食べたことがある）が、それらより印象がいい。茹で方がいいのかも。湯切りもしっかりしていた。
- しかしこれだけの太麺（おそらく12番くらい）だと、普通に考えたらそうとう茹で時間がかかるはずなのに、かなり早く出てきた。予め茹でて置いておくか、麺に工夫(^O^)して茹で時間が短くていいものを作っているか。西山製麺の技術なら、後者も充分可能だろう。(^O^)
- 具の選択は、おいしさよりもむしろ彩りや手軽さが優先されたのではないかと思う。もやし、チンゲン菜はテボに入れてゆで汁で茹でてるのではなかろうか。この予想にはさほど根拠はないけども、そうすれば楽だし、具に茹で野菜（しかも２種類も）載るのは結構珍しいから。ちなみにこれらの野菜の味はあまり感じられなかった。もやしは食感として存在感はあった。つけ汁に入ってるメンマは京都あたりで流行り？の巨大なものだった。ただ味は缶詰っぽい。チャーシューはそこそこおいしかった。これはちょっと意外。(^O^)
- しかしまぁ、何とも安易なつけ麺だ。
- 改めて書くが、これがつけ麺野郎を名乗る店のつけ麺。「これぞ、究極！ つけ麺の巨匠！」とのコピーも、何をどういうつもりで言っているのか。特に「究極」の真意を問いたい。
- ほんと、この麺野郎と間違えそうなネーミングといい、かなりいろんなところで極端な安易さを感じる。
- 店内にスープ割りについての記述はない。ひょっとしたらないのかな、と思いつつホールの男の子に尋ねてみる。
「スープ割りってできます？」
「スープ？割り……？っすか？ しばらくお待ちください」
とまた奥に引っ込んでしまった。かなり意表を突いた質問をされたという感じ。いや、他店舗からのヘルプだったら勝手がわからないのはいいとして、この日は昼営業もやってるだろうし夕方も17:30から店を開けていたのだから、スープ割りについて聞いたのは私が初めてでもなかろう。ほんと、ホールには何を教えているんだろう。オープニングなのに。いやはや。 - この店はタウンワークでオープニングスタッフを募集していたはずだが、結局オープニングまでに集まらなかったということなんだろうなあ。つけ麺のことを知らなさすぎる。……つけ麺野郎なのに。「つけ麺の巨匠」なのに。(^^;
- で結局、スープ割りは「できます」と。しかし「しばらくお待ち下さい」と言われてから割りスープを小さなポットで出してくれるまで、かなり長い時間がかかった。スープ割りはあくまでも特別なサービスであるとはいえ、こういう多数の客を効率的にさばくことを前提とした店舗でこの時間のかかり方はちょっと引っかかる。どうもこの日はそんなの頼まれることを想定していなかったのではないかと思ったり（準備とか）。
- で、びっくりしたのはこの割りスープ、味がついてたんだよなあ。鰹ダシの香りがしたのだが、同時にかなり強いうま味と塩味がして、これだけで普通のスープだ。(^^; 自分のところで鰹ダシ取ってたらこんな味になるわけないのだけども……。(^O^) そういえばこういうのを出された経験が過去に１度だけある。つぼやだった。
- チラシを見た時からずっと気になっていた記述がこれ。
「関東で連日、行列を成した繁盛店の味を受け継ぐ…まさに絶品！」
へぇ、西山製麺さん、どこの店の味を受け継いでるというのだろう……？ で、お勘定の時に聞いてみた。また奥に聞きに引っ込む店員。帰ってきて出てきた答えは、「お教えできないんですよ」だと。思った通りだ（by S.E.T.）。(^O^) - つけ麺への愛情も客への謙虚さも感じられないなあ。このグループの他の店はどうなんだろう？
- で、西山の麺とつけ汁を使ってこの値段設定はどうなのよ？ と思ったりもしちゃうが、こればっかりはトータルでどのくらいのコストがかかっているのかなんて外からは判らないし、だいたいどのくらい利益を取ろうと店の勝手だもんねえ。
- 店内に飾られている花には「クラブ○○」や「Lounge××」の文字。こんなの普通ないよねえ。(^O^) たくさんの飲食店を経営する会社、新たに流行のつけ麺専門店を開店、出すのはこれまた流行の濃厚豚骨魚介……か。なんかいろんなストーリーが浮かぶわ。
- チラシには「つけ麺半額!! 第２弾!!」とのことで、11/05～11/10に使えるクーポン券がついている。
ま、そういう店でしたと。
悪趣味全開。(^O^)
突然食いたくなったものリスト：
- カレーライス
本日のＢＧＭ：
颱風歌 /SADISTIC MIKA BAND
2 個のコメント
DATE: 10/29/2009 02:36:49 PM
前は丁寧に返信くれてありがとね。
あんたホント悪趣味だね。
けど読み応えあるからつい読んでしまうんだけどさ。
この店ホント酷いね、道理的にも。
スープ割り知らんって・・・今時ラオタじゃなくても知ってるレベルなのに。
スペシャルフラッグ笑ってしまったｗ
Author
DATE: 10/30/2009 01:38:00 AM
＞匿名さん
これはもう、ホント悪趣味。
まあ詰め将棋みたいなもんで。
最初から決まった結論に向かって道筋を踏むだけという。(^^;
＞スペシャルフラッグ笑ってしまったｗ
１人でも気づいて笑ってくれればよかった。(^O^)