久しぶりに登龍軒に行った。
登龍軒といえば、私が今まで食べた中で一番おいしい酢豚を出す店だ。(「登龍軒の酢豚」とか「登龍軒でオンガク」とか)
何度も書いているが、この店の酢豚の素晴らしいところは豚肉が柔らかいところ。私はこれまで(「高級」と言われるような店もちょっとだけ含めて*^_^*)いろんな店で酢豚を食べたが、こんなに軟らかい肉の酢豚を出すところはない。
私にとっては不思議で仕方ないのだが、たいていの店は肉が固いのだ。きっとこの違いは仕込みの問題なんだと思う。
ただ、「高級」店も含めてたいていの店でそうだということは、目指していてできないのではなく、きっとそこ(肉が柔らかい)を目標にはしていないのだと思う。あるいはひょっとしたらこれはギョーカイでは「失敗」の範疇に入るのかも……と思うくらい、他にはない。
みんな酢豚の豚に関しては、「外はカラッと揚がっていて、中は柔らか~」あたりを目標としているのだろうか。たいていの店はカラッ!ボソッ!で終わっているけどね。
しかし登龍軒は外のカラッというのがなく、ひたすら柔らかい。
しかもそれなりの大きさがあるから、肉を食っているという気分もちゃんと味わえる。
こんな酢豚、ほんと、他にないのよ。
甘酢の味付けそのものはふつ~~~~なんだけどね。
私は酢豚は豚肉が命だと思うし、この柔らかい作り方は最高だと思っている。
しかしこの柔らかさは上記の通り、通常の店の価値観ではさほど重視されていないようだし、食べる方もそう。これまで何人かこの店に連れてきたけど、「カラッ」と固めの肉の方がいいという人が多くいた。
そんなもんなんだなあ。
この店は町の普通の中華料理屋さんで、店の人に「ここの酢豚サイコー!」とか言っても、「気に入ってくれてるんやねえ……」とテンションは低い。むしろそこまでテンション高く評価されることに戸惑っているようにも見える。(^O^) 当の店もそんなに凄いものを出しているという意識は皆無なのだ。恐らく特段こだわった仕込みをしているわけでもないのだろう。実際、他のメニューは本当に普通の、単なるおいしい中華料理屋さんだ。
というわけで、中華料理屋業界?としても目指していなくて、普通の人は求めてもいなくて、当の店さえも意識してはいないのだけれど……。
酢豚好きの少数派として、私は声を大にして言いたい。
登龍軒は、酢豚の名門です。(^O^)
・登竜軒 (食べログ)
http://r.tabelog.com/osaka/A2705/A270501/27020887/
登龍軒
072-278-4776
大阪府堺市中区伏尾130-1
木曜定休
ランチ有り
17:00~21:00くらい
(時間帯よくわからん)
突然食いたくなったものリスト:
- 麺野郎の丼
本日のBGM:
どんたく /SADISTIC MIKA BAND
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