八朔半@南大阪

 最近、近所のたまに通る道で新しい店が開店準備しているのには気づいていた。
 ちょっとおしゃれな感じの外装で、ちょっと立ち寄って中をのぞいてみたら、店の中でも食べられそうな雰囲気だ。どうやらケーキ屋かパン屋さん、あるいは喫茶店らしい。
 おいしいケーキ屋さんだったら嬉しいなあ、とか思っていた。



店構え@八朔半

 しかしオープンしてびっくり。アナタ、これがつけ麺専門店だと思うかい?
 
 だってルックスがこれなんだよ。(^^;;;
 
 これには本当にびっくりだ。
 これをつけ麺屋だとわかる人がいたら、それはその人の方がおかしい。(^^;;;
 
 いやしかし、これはちょっとやり過ぎなんじゃないか?
 
 「女性に入ってもらいやすい店作りを」というのは、それこそバブル時代からずっと言われているラーメン店の課題ではある。なんせ世の中の半分は女性だ。その巨大市場のほんの一部でも取り込むことができたら、どれだけで大きな利益につながるだろう。
 
 これまで、バーのような内装にしてみたりBGMをジャズにしてみたり「コラーゲン」がどうのというラーメンを作ってみたり、女性客を取り込もうと工夫している店を見ては来ていた。
 しかしどの店も、ここまでではなかった。
 東京とかならありそうな気もするが。
 
 しかしなあ。(^^;
 
 実際、私はこの日たまたまこの店の前を歩いて通りかかって、
 「あ、開店してる」と近くまで近づいてみたのだ。
 で、その看板に小さく書かれている「つけ麺専門店 八朔半」の文字を見つけてやっと、この店がつけ麺の店らしい、というのが認識できた。「らしい」というのは、中に入って実際に食うまで(いや、実際には食った後でもだが……)つけ麺の店だとは信じられなかったから。
 
 こんなもん、よっぽど近づかなわからんよ。
 「YOMERUHODO CHIKAYORUNA」のナンバープレートフレームみたいなもんやな。(^^;
 
 やる気ないんかと。
 オープン日やで。
 
 うーん。
 
 入ってみた。(^O^)
 
 案の定? 客はいない。
 ちょっとビビる。
 接客に出た女性(かわいい&ちょっとメイド風の服。でも25前後くらい?)は、いきなり
 「ここはつけ麺専門店ですが、よろしいですか?」と。
 
 よろしいも何も。(^^;;
 「は、はい」
 と答えると、席に案内された。
 恐ろしいことに、メイド喫茶にも見えてくる。(^^;
 といっても接客してる店員はこの女の子1人だけど。
 だからなのかどうかのか、店内には「撮影禁止」の貼紙が結構デカデカと貼られている。
 
 私が入っていくのを見かけたからか、私の後に続いて1組また1組と、2組の客が来た。両方、近所の奥さん方みたい。
 やっぱり喫茶店やケーキ屋だと思って来てる。
 さっきの、
「ここはつけ麺専門店ですが、……」
 の説明を聞き、引き返しちゃう。「え!? ほんま!?」とか言うて。そらそうや。(^^;
 
 ちょっと苦笑いしながら私は待っているのだが、テーブルにはメニューがない。
 いちいち持って来るのかもしれない。
 ここまできてもうたいていのことは驚きはしないが、なんと効率の悪いことを。
 ちゅうか、つけ麺1杯でいくらかかるのか、ちょっと不安になってきた。(^^;
 iPhoneでググってみるが、さすが新店。何にも引っかからない。
 
 そしてもう1つの不安は、……店内につけ麺の(つまりスープの)匂いがしないってことなんだ。(>_<)
 いや違うな。つけ汁の香りはかなり強烈にしている。「匂い」というより「香り」と言った方がいいかもしれない。
 うむ。
 
 2組4人のおばちゃん客を追い返して(^^;;;、その後、店員の女の子が水と一緒にメニューを持ってきた。
 
 ここで私はこの店最大の衝撃を受けることになるのよ。
 
 メニューは基本的に1つ。選べるのはトッピングと麺の量のみ。
 基本が700円。麺の大盛150円。トッピングは1種類200円。
 
 ここで受けた衝撃は、数行後に皆さんにもわかる。
 
 メニューを見ながらトッピングを選んだ。麺は普通(200g)、トッピングは3種類。合計せんさんびゃくえん也。(゚Д゚)
 
「麺を茹でるのに6分ほどお時間をいただきます。ご了承ください」
 
 と、まるで普通のつけ麺屋のようなことを言ってメイド風の娘は厨房に向かった。
 ちょっと「メイド風」というだけで、別にメイドカフェを意識しているわけではないみたい。まあメイドさんというにはちょっと歳を……いやそのあのね。(いや本来、メイドさんに勝手に年齢のイメージを重ねてるわけであって、本来のメイドさんのことを考えれば、ねえ(^^;)
 
 いやそれはいいのだ。
 
 ではこの店で受けた衝撃を、ぜひ皆さんにも共有してもらおう。
 ↓を見てご自分の頭で理解していただきたい。(撮影禁止だが、メイド娘(^O^)の目を盗んで撮影)
 


麺@八朔半


つけ汁&トッピング3品@八朔半

 うむ。
 
 わかるかな。
 
 わかるよね。
 
 信じられないだろうけれど。
 
 その気持ちはわかる。
 
 だが事実。
 
 prz
 
 はい、メニューの、この店唯一のメニューの名前は……、
 
 チョコレートフォンデュつけ麺。
 
 うわあああああああああああああああああああああ
 
 いやいやいやいやいや。
 そのままやんけ。
 ちゅうかその。
 
 このトッピング、1種類200円は安いじゃないか……って、いやそういう問題じゃないだろう。
 
 わかりますかね。
 
 もうこのへんで私の常識は崩壊ですよ。
 
 ほんとに。
 
 とはいえ1300円もするのだから食ってみるよ。そりゃそうだ。
 
 だいたい、フルーツそのものはうまそうなんだし。(実際うまい)
 
 うむ。
 
 この麺、全粒粉を使う理由が、どこの、どこの、どこにあるんだ!?
 ……と考えながら、おそるおそるつける。
 もちろんチョコレートソースに。
 
 食べる。
 
 うむ。
 
 ん!?
 
 え?
 
 もう1回。
 
 ズルズルッ
 
 あれれれれれ。
 
 ズルズルズルズルッ
 
 ……。
 
 えーーーー???
 
 うまい、かも。
 
 バナナを箸でつまんでソースに入れ、口に。
 
 うまい。これは食う前から知ってた。そらうまい。
 キウイもイチゴも、うまい。
 そりゃそうだ。
 チョコレートだもの。
 
 むぅう。
 
 ええんか、これは?
 
 うむ。
 
 ええかも。
 
 まじか。
 
 まじやで!!
 
 うまい。
 
 もうなんちゅうか、どんでん返しがありまくりですよ。
 まさかこんな結論になるとは思わんかったよ。
 これに中華麺を使う必要があるのか?という根本的な問題を感じつつも、いやはや、マジでうまい。
 一緒に出てくるコーヒーが苦めで、これまた合うよ(紅茶、抹茶もある)。
 キウイ、イチゴの酸味も、チョコレートとのバランスが合っていてよい。
 
 ただまあ、不満もある。
 麺に関して言えば、前述のように全粒粉を使う必要があるのかという疑問が残る。
 また麺とつけ汁が絡みすぎてつけ汁がかなり減ってしまうので、そこまでつけ汁を持ち上げないストレート麺を使うべきではないかということ。できれば真空ミキサー麺が合うだろう。
 だいたい、麺の量に比べてつけ汁(チョコレート)が少なすぎるんじゃないか。フルーツはチョコレートがなくなっても食べられるが、それでも「チョコレートフォンデュつけ麺」を名乗るならチョコレートはケチっちゃダメだろう。
 あと、食べ進むうちにチョコレートが冷めてしまい、固まってしまう。
 つけ麺はヌルくなるからダメなんだよ。
 これは焼き石を入れたりステンレス容器に入れて電磁調理器を用意するなり固形燃料を使うなりしてつけ汁を熱いまま保つ工夫が欲しいところだ。
 
 いやはやしかし、ほんと、衝撃だった。
 店員の女性は結構かわいかった。天翔ととラーメン人生JETを足して3で割ったような感じだろうか。で、声が綿麺
 そんなことを後で思い出して「ああそういえば」と思うくらいに、つけ麺自体が衝撃だった。
 
 非常にうまかったのは確かだが、意味がわからん。(^^;
 正直、こんな田舎でこんな商売が続くとも思えない。
 
 うむ。
 
 きっと短い運命だろう。
 
 どのくらい保つのかなあ……?

突然食いたくなったものリスト:

  • 普通のチョコレートフォンデュ

本日のBGM:
チョコレート・ディスコ /Perfume





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