以前、「LPの時代とCDの時代」というエントリを書いた。その中で、
2015年時点で考えれば、
・LPの時代 ⇒ 34年 となる。 |
と書いた。
とはいえ、件のエントリにも書いたとおりCDが発売されたからといってその瞬間にLPの時代が終わったわけではないだろう。
調べてみると、日本では1986年、アメリカでは1987年にCDとLPの生産枚数が逆転している。
「LPの時代」の始まりをコロムビア社から世界で初めて発売された日(1948/06/21)だとして、もし「LPの時代」の終わりと「CDの時代」の始まりをどこかで分けるとすれば、その分岐点はいくつかの候補が考えられる。
1)CDのソフト・ハードが発売された時(1982/10/01)
2)CDの生産枚数がLPの生産枚数を逆転した時(日1986、米1987)
3)LPの生産がなくなった時(まだ)
ヨーロッパ他はよくわからなかった。
これを年表にしてみると、こうなる。
1948年 LP発売(06/21)
1982年 CD発売(10/01)
1986年 CDがLPを逆転(日本)
1987年 CDがLPを逆転(アメリカ)
1)は日付も判っている。2)は年は判るが日付は判らない。3)は……まあいいや。(^^;;
1)2)で、「LPの時代」と「CDの時代」が同じになる時を考えてみる。
こんなサイトがあった。
・この間、何日 ? 指定した年月日間の日数を調べる
これにコロムビア社から世界で初めて発売された日(1948/06/21)とCDのソフト・ハードが発売された日(1982/10/01)の日付を入れてみる。
すると、「12520日」と出た。これが「LPの時代」だ。
1948/06/21は月曜日、1982/10/01は金曜日だったんだねえ。
LPが最初に発売されたのはアメリカ、CDが最初に発売されたのは日本だったが、とりあえず時差なんかは無視だ。(^^;
次に、このページを見る。
・指定年月日から何日後・何日前は、何年何月何日? = 日数計算で年月日を調べる =
CDのソフト・ハードが発売された日(1982/10/01)に「LPの時代」である「12520日」を入れてみる。すると、「2017/01/10」と出た。
1)の場合、「LPの時代」と「CDの時代」が同じになるのは2017/01/10ということになる。再来年。
2)だとどうか。
これは日付はわからないので、単純に「年」で考えてみる。
CDの生産枚数がLPを逆転したのが、日本1986年、アメリカ1987年。
「LPの時代」は日本38年、アメリカ39年。
それぞれの「LPの時代」を逆転年に足すと、「LPの時代」と「CDの時代」が同じになるのは日本2014年、アメリカ2016年となる。
まとめると、
1948/06/21のLP発売を起点と考えたとして、「LPの時代」と「CDの時代」の境目を以下のように考えた場合の、「LPの時代」と「CDの時代」が同じになる時は……、
「LPの時代」と
「CDの時代」の境目 |
境目 | 期間 |
「LPの時代」と
「CDの時代」が同じになる時 |
1)CDのソフト・ハードが発売された時
|
1982年10月1日
|
12520日
|
2017年1月10日
|
2)CDの生産枚数がLPの生産枚数を逆転した時(日本) |
1986年
|
38年
|
2024年 |
2)CDの生産枚数がLPの生産枚数を逆転した時(アメリカ)
|
1987年 | 39年 |
2026年
|
となるようだ。
なるほどなるほど。
※ここでは意図的にSPレコード、カセットテープという大きなメディアを無視している。特にアメリカでは音楽の流通メディアとしてカセットテープは大きなシェアがあった。これらを無視しているのはひとえに私自身の興味の問題。なのでここの話はかなり限定的なものだと思ってほしい。また、最近かなり大きなシェアを持つようになったネットでのデータでの配信も、今回は「所有メディア」という形で考えたいので無視している。
ところで、8ヵ月ほどの前の記事だが、LPの販売数がここ数年でだんだん増えてきているという話。
全世界のアナログレコード販売は’97~’13でこんなふうに推移しているそうだ。
You will find more statistics at Statista
音楽メディアとしてはわずかなものだけども、それでもがんばるLPレコード。
突然食いたくなったものリスト:
- マンゴー(レモンかけ)
本日のBGM:
ありがとうのプレゼント /有安杏果
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