最初に雑談から。
ANTHEMという日本のHMバンドがある。
80年代に良質のアルバムを発表し、日本メタル界に大きな足跡を残したバンドだ。特に『BOUND TO BREAK』というアルバムは素晴らしく、「日本HM/HR名盤」といったリストには必ず入るはず。
バンドは1981年結成、85年メジャーデビュー。92年に解散した。
それが再結成したのは2001年。一時的な再集結ではなくパーマネントバンドとして現在も活動している。
数年前、ヴォーカルの坂本英三がインタビューで話していたことが印象に残っている。
「オリジナルで活動してしていた時期より、再結成後の活動期間の方が長くなったんだよね」
なるほど。
続けていけば当然いつかはそうなるわね。当たり前の話だけど現実とイメージは違っちゃうもので、なんか意表を突かれたという気がした。
さて、閑話休題。
先日、友人と話していてこんな話が出た。
「LPの時代より、もうCDの時代の方が長い」
ええええええ。
まじですか。
これはなかなか衝撃だったなあ。
LPなんて、もう悠久の昔からあったような気がしてたから。
ビビったので、ちょっと調べてみた。すると、
・1948年、米コロムビア・レコードが世界初のLPを発売
・1982年、CDの生産開始
ということらしい。
LP発売からCD発売までの期間を「LPの時代」、それ以降を「CDの時代」として計算してみると、2014年時点で
・LPの時代 ⇒ 34年
・CDの時代 ⇒ 32年
もちろん、発売されたのとメディアとして主流になったのとは違うのだから、「○○の時代」という表現を何に当てはめるべきかとかいう議論もあるだろうけど、まあそれはそれとして。
……なーんだ、まだLPの時代の方が長いじゃん。(^O^)
むぅ。
それでもあと2年で追い抜いちゃうんだねえ。
追記:(2015/01/03)
このエントリを読んだ友人から、コメントがあった。
彼が言ったのは
「LPの時代より、もうCDの時代の方が長い」
ではなく、
「ステレオLPの時代より、もうCDの時代の方が長い」
だったそうだ。
なるほど。
で、調べてみると、ステレオLPが出現したのは1958年だそうだ。ウェスタン・エレクトリック社が開発したのだという。つまり、年表でいえば
・1948年、米コロムビア・レコードが世界初のLPを発売
・1958年、ステレオLP発売
・1982年、CDの生産開始
ということになる。
2015年時点で考えれば、
・LPの時代 ⇒ 34年
・ステレオLPの時代 ⇒ 24年
・CDの時代 ⇒ 33年
となる。
CD時代はステレオLP時代をとっくに追い抜いており、LP自体の時代にもあと1年で追いついてしまうのだと。
CDに替わる次の音楽メディアが現れることもしばらくはなさそうだし、となるとCDというメディアは確実に、音楽メディアとして人類史上一番長い歴史を持つことになる。
いや、それは言い過ぎか。LPはCD発売以降もある程度まで(いや今でも細々と)メディアとして生き残っている。それでなくてもCDがLPから「本流」を奪い取るには発売からしばらく時間はあった。
「CDの生産開始」をそのまま「LP時代の終了」と考えるのは少し無理がある気がする。
となれば、メディアとしての寿命というのはなかなか簡単には計れないのだとも思う。
突然食いたくなったものリスト:
- オムライス
本日のBGM:
Macarena /Los del Rio
このPVに出ているインド系?の女の子、かわいいなあ。
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