「銀カリ」(銀座カリー)は明治が発売している定番レトルトカレー。
銀座カリー@明治
明治のサイトによると、↓ということらしい。
銀座カリーは、昭和5年に発売された『キンケイ・ギンザカレー』の復刻版。昭和初期、憧れの銀座モダンの世界を一皿にこめました。
なるほど。
パッケージ(右端)にも「TRADITIONAL TASTE」とある。”伝統の味”と。
で、サイトではこの記述の後、昭和初期の話や洋食文化の話が続く。
ここまではいいよ。
しかし。
先日買った銀カリのパッケージ裏のウンチクを見てて、ちょっとビビった。
昭和初期の憧れの味、「銀座カリー」がレシピ一新、いっそう美味しくなりました
え?
え?
レシピ一新??
うむ。
「銀座カリーは、昭和5年に発売された『キンケイ・ギンザカレー』の復刻版」だったはずだが……。
そうか。
レシピ一新か。
伝統の味……。
まじか。ええんか。
そのへんのところはさすがにメーカーも分かってて、サイトにも「レシピ一新物語」という、洋食屋が「味道」を追究してレシピを一新する話を載せている。
「復刻版」というフレコミと「レシピ一新」の整合性を付けようとする努力が見られる。
……。
ま、いっか。(^^;
そもそも『キンケイ・ギンザカレー』という名前だったものの復刻版にわざわざ「カリー」と(今の感覚からすると)より古いイメージの名前をつけちゃうところからして「再現」よりは「雰囲気」重視なわけで。『キンケイ・ギンザカレー』はあくまでもイメージ。
うん。いいよね。
美味しいし。\(^O^)/
銀座カリー辛口@明治
しかしこのサイトのフラッシュ、なんか面白い。(おっと、フラッシュだと思ったらGIFアニメだった)
銀座カリーおいしさの秘密
左側にいくつかメニューがあって、メニューごとにパラパラマンガみたいに進んでようになっている。
でも「ルウのレシピ」とか見ても、なんちゅうか、レシピも何も、大ざっぱすぎて全然わからんのよ。(^^;
しかも、「二段仕込みブイヨン」と「具材と仕上げ」の2つのアニメの最後がこれ↓だ。
「二段仕込みブイヨン」の最後のコマ
「具材と仕上げ」の最後のコマ
もうねえ、このセリフ、カレーで一番使っちゃいけないフレーズでしょうよ。(^^;
会社はわからんけど、アニメ制作者は判ってやってるよねこれ、絶対。(^O^)
企業サイトで、けっこう記述が適当という話は、↓にも書いたことがある。
・この程度でいいって気でマンガ描いてないかい?
一応、アマゾンへのアフィリンクなども貼っておこうかな。
・銀座カリー辛口 200g×5個
・銀座カリー中辛 200g×6個
昔、ラジオだったかで聞いた話だけども、カレールー市場というのは非常に変動の少ない、定番中心の保守的な市場なのだそうだ。
それに比べてレトルトカレー市場はまだ新製品・非定番商品が売れる市場だという。
カレールーが「家族のカレー」であるのに対して、レトルトカレーが「個人のカレー」だからだそうだ。
家族が食べるカレーの場合、既に定着している銘柄を変えることへの苦情の可能性は、家族の構成人数分だけあることになる。
それに比べてレトルトカレーは、あくまでも1人だけの楽しみであって、他人に「文句を言われるリスク」がない、非常に小回りの利いた商品だ。
つまりレトルトカレーはカレールーのように家族を巻き込む危険のない、冒険しやすい商品ってことね。
突然食いたくなったものリスト:
- 肉吸い
- 串カツ
本日のBGM:
Ride The Lightning /METALLICA
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