友人から「焼そばパン専用焼そばソース」なるものが存在するという情報が入ってきた。
何そのピンポイントなソース。(^O^)
もらった少ない情報からGoogleセンセイの力を借りて調べると、どうやらこれだろうとわかった。いい時代だなあ。
それは鹿島憲一郎という人物が開発した「鹿島印大阪伝説焼そばソース」。
鹿島憲一郎て人は、「全国で200店舗以上のベーカリーをプロデュースし、繁盛店を作り続けたカリスマプロデューサー」だそうだ。へぇ。
ただ、「鹿島憲一郎」という名前でググッても、この人のやってるパン屋で一酸化炭素中毒事件があったという記事ばかりが引っかかって(^^;、肝心のパン屋のプロデュース事例とかは出てこなかった。カリスマのはずなのだが、Googleクンはちょっと勉強が足りん。……だからどのくらい凄い人なのかはよくわからなかった。
まあそれはいいとして。
この人がやってる直営店は実は大阪にあると。
石窯パンの店 ゴッホ
http://www.gogh.co.jp/
へええ。
サイトにはこんな記述がある。
ゴッホのパンに使う、具材は全て自家製で作っています。 バニラビーンズ入りのカスタードクリーム、牛肉たっぷりのカレー、北海道産小豆の小倉あん、プリン、中華ピロシキ、きのこグラタン、明太子バター、ガーリックバター、とんかつソース、デミソース、トマトソースと全てオリジナルレシピで愛情を込めて手作りで作っています。 |
凝ってるねえ。
ただ、この記述だと焼きそばパン専用というよりは、カツサンドも含めて広範囲に「調理パン専用」くらいかな。
で、先日、店の前の道(南港通り)を通る機会があり、「このへんかな~」などと走っているとほんとに店を見つけてしまったので寄ってみた。きっと店頭で買えるだろうと期待して。
店員にソースのことを尋ねてみると、1人は「???」だったが、もう1人が「ああ、あります」と奧(裏?)に取りに行ってくれた。
やっぱりあったか。\(^O^)/
出てきたのは1.8リットルのボトル。そんなにデカいのは要らないんだけど(^^;、まあ業務用だろうから。
カレーパン(うまかった)と一緒に精算。
このソースは片方の店員が知らなかったくらいで滅多に売れないらしく、レジでいろいろ戸惑っていた(「これって何で打つの? ……え、ドリンク???」とか言ってた(^^;;)。あらら~と思っていたが、最終的に精算額が出てビビった。
1360円。(゚Д゚) え……??
カレーパンは160円でございますから……。
1200円ですよ。1.8リットルで。
いやー、地ソースマニアとしてこれまでたくさんのソースを買ってきた私としても、これは初めての体験ですよ。1.8リットルで1000円超え。しかもかなり余裕を持って。(^^;
いやはやまったく。
例えば、比較的値段が高いはずの商店街の小さな商店での値段でもこんな感じ。
左からヒシウメタマリソース(¥850)、カゴメウスターソース(¥498)、パロマソース(¥798)、OKソース(¥795)@駒川中野の商店街
私の好きな灘区のプリンセスソース(直販のみ)は1リットルで350円。業務用の1.8リットルボトルも存在するそうだが、値段は知らない。だだ単純換算しても1.8リットルで630円。
一時期入手困難で「幻」と話題になったヘルメスソースだって値段そのものは普通で、1.8リットルで800円しない。
別の場所で亀さんに教えてもらった同趣旨のブルドックの「調理パン用ソース」は6本で4504円で売られてるから、1本あたり750円。
だいたいこの辺りが相場なわけだ。
1200円がどれだけ破格かがわかってもらえるだろうか。
何なんだろうなあ。よくわからん。
まあこだわって原価が高くついてるのかもしれないな。
あるいはお好み焼き店などが店のブランドをつけて販売しているOEMソースなんかは少量で結構高い(500mlで5~600円くらいのがある)ので、そのあたりの延長だと思えばいいのかな。
……にしても、高いよ。
それでも買ってしまうソースマニアの悲しさよ。
きっと喫煙者もタバコが1000円超しても買うよ。かわいそうに。
店はパンを買って店頭で食べられるスペースもあり、コーヒー飲み放題。
帝塚山という立地もそうだけど、結構ステキでしたよ。
ソースのラベルはこんな感じ。
鹿島印大阪伝説焼そばソース(¥1200円/1.8リットル)
販売者:株式会社ミーティングテイスト
販売者は名古屋の「株式会社ミーティングテイスト」という会社になっている。
この会社もググッてもほとんど出てこないんだよなあ。
どうやら例の(^O^)取材商法っぽい雑誌に引っかかったことがあるらしいことが推察されるくらい。
住所をGoogleマップのストリート・ビューで見ても、どうやらこの住所はマンション自体の住所らしく、この中のどの部屋かはラベルの表示からはわからない。ヘンなの。ってか、いいのかこれで?
といってもこれは製造者ではなく単なる販売者。
どこか小売店に卸してるんだろうか。
あるいは鹿島氏がプロデュースしたという店に販売してるとか。
いずれにせよ汎用性のある商品でもなさそうだし……かなりプライベートな会社なのかなぁ。
ともあれ、製造者はどこだろう。
名古屋方面にもソースメーカーはたくさんある。
コーミとかのビッグネームなのかなあ。
しかしこの販売者にしろ鹿島憲一郎氏にしろ、Googleセンセイにはあまり知られていないようで。
ちょいと不安。……というか苦笑。(^^;
しかしやっぱり「焼そばソース」だ。
「とんかつソース」じゃない。
となればやっぱり、焼そばパン専用焼そばソースだろう。
というわけで、このソースで焼そばパンを作ってみた。
ソース焼そばを作るのに最低限必要なのは、
・蒸し麺
・ソース
・キャベツ
・豚バラ肉
これに紅生姜、青のり、削り粉があればよろし。
野菜も玉ネギとかいろいろ入れるのもアリだけど、最低限キャベツは必須。
豚バラもキャベツも、全体の味を決める。
私の小学校時代の同級生だったポール・ボキューズ君も、
「ひえちゃん、豚バラがなかったら焼そばなんか作ったらあかんで」
と口癖のように言っていた。
そう、豚バラの脂が、焼そばの香りと甘さを出すんだね。
豚肉を炒めて脂を出して、キャベツを炒めてあらかじめほぐしておいた蒸し麺を投入。
#ホットドッグなので具ははいつもより小さめに。ほんとは麺も何回かカット入れといた方がいいんだろうなあ……。
ここで水を入れ、フタをしてしばらく待つ(蒸す)のだけども、私はここで水の代わりにウスターソースを使う。
今回は岡山のタテソースを使ってみた。
タテソース・ウスター
上品で素直な味なので、メインの鹿島印大阪伝説焼そばソースの邪魔をしないだろうという判断。
これでしばらく蒸して、フタを取ってウスターソースの色を満遍なく広げるように少し麺を混ぜたら火を止めて焼きそばソースを投入、余熱の中で絡める。
焼そばソースには初めからそれ用の味がついているので塩コショウとかも入れない。
焼そば調理はこれで終わり。
パンは業務スーパーで買ったこれを使った。
業務スーパーPB「業務用ホットドッグロール4本入り」
製造者:株式会社オイシス
ホットドッグ用のパンはなかなかいいのがない。ヤマザキとかメジャーどころが作ってるのはかなり甘くてモチャモチャしていて、ほんとにホットドッグを作ることを想定してるかすら疑わしいと思う。
#つまり単体でバターでもつけて食べることを想定してる感じ。……そう、多くのメーカーはホットドッグ用パンをテーブルロールの変形版としか扱ってないのだ。
##昔私がバイトしていた町のパン屋さんは店内でホットドッグを調理していた。それに使うパンは、菓子パンとか調理パンとか他のパンの余った生地で作ってた。緩衝メニューだったのだね。どうでもいいと思ってやがるのだ。
そんな中、業務スーパーPBのこれは甘さが少なくてほどよくカスカスという粗末さで(^^;、このコスト重視の殺伐した味がホットドッグには逆にいいんだよね。4本入りで88円という値段もステキ。素晴らしすぎる。
そもそもホットドッグというのはアツアツのソーセージをパンを手袋がわりにして掴んで食べたことから始まったらしいよ。あくまでも主役は具材であって、パンが出しゃばってはいかんのだ。
焼そばパンも然り。
と思う。
どうだろう。
わからんけど。(^O^)
で、こいつに焼そばを押し込んで刻んだ紅生姜を乗っけてできあがったのが、これ。
焼そばパン
あ、青のり忘れた。prz
うむ。
さて。
さて。
……。
あ?
あれれれれれれれれれ??
いやー。
うまいわ。
スパイシーな香りと甘さ、辛さのバランスが良く、とてもうまかった。\(^O^)/
もうね、キョーレツに、意外。(^O^)
あれだけのフラグを前に、正直、全然期待してなかったから。(^^;;;;
ネタにしかならんと思ってた。コレクターの悲しみを味わうことになるんだろうなと。
びっくりしたわほんと。
うむ。
ただ……確かにうまいけど、価格差ほどの違いとも思えず。
まあこのあたりは趣味の問題と言っていいのだろうか。
わからん。
突然食いたくなったものリスト:
- チャーシューまん
本日のBGM:
やきそばパン /川本真琴
我ながらベタだけどね~。
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