『最新ラーメンの本 関西版』の話

 先日、ラーメン大賞掲載の『KANSAI一週間』を買うためにコンビニに行くと、『最新ラーメンの本 Vol.1 (2010) 関西版』という雑誌が目に入った。体裁としては去年の『最新!最強!究極のラーメン 2009 関西版』(ぴあ)や『ラーメンWalker関西 2009』(カドカワ)と同様の、A4のもの。



最新ラーメンの本 Vol.1 (2010) 関西版

 『噂のラーメン 2010 関西版』に続き、2009年の年末ラーメン本ラッシュ(^O^)の先陣を切る(『最新!最強!究極のラーメン』は今年も出るらしい、meetsの『めんライフ』も取材してるという噂)ということで、とりあえず購入した。
 パラパラとめくる限りなかなか新鮮な部分もあり、少なくとも選店に関しては面白いと思った。
 ただ、どうも本全体からウサン臭さというか、困った感というか、そういうのがにじみ出てくる。(^^;
 それぞれの店についての紹介文を全部は読んでいないけども、現段階での感想を箇条書きに。
 まず第一印象的な感想。

  • 掲載店、写真、見せ方を見ても、去年出た同体裁の本(『最新!最強!究極のラーメン 2009 関西版』『ラーメンWalker関西 2009』)に比べてクォリティが高い。(掲載店舗数は一番少ないけど)
  • 特にラーメンの写真がいい(といってもmeetsほどにはよくないが)。掲載店があまり多くない分、1店ごとに割かれているスペースは他の2冊に比べても大きく、しかもその半分以上をラーメンの写真が占めているので、非常に解像度の高い写真が使われている。これだけでもちゃんと取材に行っていることを伺わせる。(たまにかなり解像度の悪いデジタルデータを使ってる本があったりするんだよ)
    追記)後でよく見たらさほど写真はよくなかった。(^^; 特に麺、器、ネギの白が飛んでいるのとか。ピントがちゃんと合ってない(あるいは解像度が足りない)写真もある。ダメだなあ。小さい面積なら大丈夫なものも多いのに……。

  • しかしこの本はこの体裁にする必要があるんだろうか。この本は(恐らくポリシーとして)、店の紹介記事の範囲の6割のスペースをラーメン(つけ麺)の実物写真にあてている。そしてこの体裁にこの店数なので、どの店も1ページor1/2ページのスペースがある。確かに迫力はあってうまそうに見えるが、もっと別の見せ方も出来るだろう。かなり贅沢なスペースの使い方だ。言いたいのは、この大きさでは持ち運びが非常に不便だということ。この店数ならもっと小さくできるはず。「食べ歩き」を前提とするなら、(作る側の都合ではなく)使う側としては小さい方がいいに決まっている。そういう視点で作ってくれたらいいのに。(まあ実際はムックという形態でこういう本を、という話だと思うから、企画そのものがまずガワありきなんだとは思うけど)
  • 見せ方にいろいろ新鮮さがある。これはやっぱり「(関西)外の人」が関わっているからだろう。度合いはどうあれ。これはいいことだよ。
  • それぞれの店の紹介文自体はごくごくオーソドックスなもの。
  • 索引は「50音別INDEX」と「エリア別INDEX」。50音別は「ラーメン」とか「中華そば」「麺屋」みたいなマクラコトバは無視した使いやすいものになっていて好感が持てる。
  • 大地図がないのが残念。店舗紹介部の個別地図は完全に最寄り駅から行くことだけを念頭に置いて作られている。このあたりは『首都圏版』の流れを汲んでいるのだろう。東京以外では自動車や自転車での移動も普通だということを、誰か石山氏に教えてあげてください。
  • それぞれの地図には「地図ID」と呼ばれる番号をつけられていて、ケータイから『ラーメンの本 ケータイ地図サイト』にアクセスしてこの番号を入力すると地図を見ることができる。あと、このサイトではクーポンもあるそうだ。私はあまりいい印象を持たないけど、便利な人には便利だと思う。

    これはこれで便利だけども、本にも掲載してほしい。

  • クーポンにしろ地図にしろこの本に載せずにわざわざケータイにアクセスさせるところに、ちょっと商売の匂いが漂ってくるね。(^O^) どう考えても彼が監修しているというラーメンサイトへの導入だもの。


 ここから、ちょっと読んでからの感想。

  • このシリーズは『首都圏版』がここ3年で既に5冊も出ているそうで、これだけ出てるってことはそれなりの人気があるのだろう。その勢いに乗って? 今回初めて『関西版』が出たと。
  • 監修者の石山勇人氏は、
    TV・ネット・雑誌などさまざまなメディアでラーメンを発信し、その取材軒数は900軒を超える。カップ麺や、実店舗の商品開発など、ラーメン業界の盛り上げに尽力。NTT docomo・au・Softbank公式サイト「快食! ラーメン情報」監修。
    株式会社タウン情報全国ネットワーク所属
    ブログ
    http://ramenman.at.webry.info/

    だそうだ。

  • 前書きによると、このシリーズの姿勢として、
    過去1年以内にオープンしたラーメン店を根幹に、毎回新規取材を約100軒に設定し、新鮮な情報をお届けしている。

    という。ただ関西版は第1弾ということもあり、

    新店枠は基本的に3年以内のオープン店。そして絶対的な人気店を掲載するために2000年までを下限とし、はずせない店も新店枠でカバーした。また、関西には人気の老舗も多くあるので、2000年以前オープンの名店枠も設けた。

    のだと。つまり関西版は初めてなのでかなり掲載・取材対象店の幅を広げたということ。

  • で、そこまでして掲載範囲を広げた『最新ラーメンの本 Vol.1』に掲載されているのは101店。一方、最新の『最新ラーメンの本 Vol.5 首都圏版』の掲載店は256店。東西の市場規模の歴然とした違いを感じるね。
  • 「101店」なんて微妙な数字、100店台に乗せるために何とか頑張った感があるもんねえ。(^^; それに比べて『首都圏版』の256店はキリのいい数字でいいなあ。(^O^)
  • おそらく101店ではこの体裁の雑誌のコンテンツとしてはスカスカなのだ。次も『首都圏版』と同じ基準でこの体裁のVol.2を作ることができるのか大いに疑問だ。……日本第2の商圏でもこうなんだもんなあ。胃袋の数の絶対的な違いは如何ともし難いですな。
  • この本を見ると ── これはきっと「市場規模の違い」ということも関係するのだろうけども ── 、東西の文化的なギャップを感じて、こちらではどうも馴染まないと思う点がある。この本は、石山勇人という「ラーメンプロデューサー」なる肩書きの人物を前に押し出しすぎだ。はっきり言うとこの本で一番目立っているのはラーメンではなく石山勇人。つまりこの本は「ラーメンを宣伝する本」ではなく「石山勇人を宣伝する本」なのだ。

    どの文字よりも大きい「石山勇人」の文字

  • おそらく首都圏くらいの規模であれば「ラーメンプロデューサー」だとか「ラーメン評論家」のような「プロ」が成り立つほどの余裕が市場にはあるのだろう。プロであれば、石神氏なり大崎氏なり石山氏なりのように自分の「名前」の価値を高めブランド化して売ろうとするのは当然のことで、商売として何ら非難されることはない。
  • しかしそれは実は日本でも首都圏くらい大きな規模でやっと成り立つ程度の、実にローカルな商売なのだ。関西で「第一人者」と呼ばれている人たちのほとんどがアマチュアなのは、彼らのポリシー云々以前に、関西程度の市場規模ではそんな商売は成り立たないからだ。
  • だから関西にはそんな(石山氏がやっているような)商売の文化はない。この本はこのあたりをわからずに首都圏版の手法をそのまんま関西に持ち込んだように思える。
  • 例えば明らかな広告ページである「エースコック×石山勇人 「ベジポタ」カップ麺開発プロジェクト」というページが、この本では目次の中に堂々と登場する。広告扱いではなく記事扱いなのだ。好き放題。実際の広告も、石山が監修するラーメンサイトなど、記事、広告と至る所に石山氏の写真が登場する。
  • 友人は「名前からして石神のパクリ」と言っていたが(^^;、それはいくらなんでも言い過ぎだ。(^O^) 辻調理師専門学校と辻学園TEC日調ほどには似てない。
  • 石山氏のブログのこの本の紹介記事(「ラーメンマン監修「最新ラーメンの本 関西版 Vol.1」発売開始!! 」)によると、
    〇掲載店内訳
      2000年以降(基本的に2007年以降)オープン85軒
      2000年以前オープン16軒
       最初、首都圏同様に1年以内オープンでリストアップしたところ、紹介したい名店を多く逃してしまっていることに気づいたので、老舗のセレクトの意味合いも含め、今回は上記のくくりになりました。
    今回は関西本ということで編集を関西の会社にまかせ、東京からコントロールするという特殊な方法だったので、ある意味首都圏版よりも苦労しました。

    とある。誰がリストアップし、誰がそこからセレクトしたのか、東京からのコントロールはどの程度までのものだったのかなど、この記述からでは石山氏のこの本への関わり具合がよく解らない。

  • だからこの本への批判がそのまんま石山氏にだけ注がれるべきかどうかはわからない。そのあたりは読んでる人、よろしく。
  • この本を見て関西で「石山本」がブランド化しないだろうと感じるのは、石山氏が関西のラーメン事情にさほど詳しくもなさそうだというのがにじみ出ているから。というか、逆にこれがブランド化されてしまうと関西のラーメン史がねじ曲げられ既成事実化されかねないぞという危惧まで抱いてしまう。以下、その話。
  • 例えば巻末附近に掲載されているPAPUA氏、としむね氏と石山氏との対談。PAPUA氏、としむね氏は両氏とも『KANSAI一週間』誌上でその年の「ラーメン大賞」の選考にあたる「四天王」のメンバーで、関西のラーメン界では結構な権威(?)だと思う。おそらくはこの本の編集にも何らかの形で関わっていると思うが、そのへんは明かされていない。
  • 「石山・PAPUA・としむね3者麺談。」と題された3ページのこの対談記事は、後半はともかく、前半がかなり雑。
  • 対談は石山氏が「関西のラーメン界といえばまずこの方々」という2人に関西のラーメン事情について聞く、という進み方をする。まず現在の関西の流行について、「2008年から翌年にかけてのつけ麺ブーム」(P)があると言う話が出る。その中では「自家製麺の存在も大きい」(と)という話になり、話はこう進む。

    石:自家製麺を関西で注目させたのは『麺哲』あたり?
    P:そうですね。
    と:正確には『麺哲』の庄司さんが店長を勤めていた『秀次郎』です。
    石:そうすると大阪に自家製麺の概念を持ち込んだのは、庄司さんなんですね。

    何だこの頭の悪い受け答えは? (^^; いやワトソンよろしく、話を引き出すためにインタビュー側がバカを演じるというのは手法としてあり得るけれど、これは関西のラーメン本の監修をした人間から出てくるべき質問じゃない。
    だいたい何だよその、「自家製麺の概念」って。「『自分の店で麺を打つ』という考え方」ってことか?

  • 「自家製麺を関西で注目させた」から「大阪に自家製麺の概念を持ち込んだ」にいっちゃうのは論理的思考能力に問題があるし、それ以前の問題として、関西には2000年代まで自家製麺をやってる店どころか「自家製麺」というやり方が存在することすら誰の頭にもなかったと思っている程度には関西をバカにしているってことだ。
  • 〇掲載店内訳
      2000年以降(基本的に2007年以降)オープン85軒
      2000年以前オープン16軒

    を石山氏自身がどの程度実際に取材したのかわからない(一応、「今回関西版を発刊するにあたり新店100軒以上を食べ歩いた」と言っているので全店取材したのだと思うけども)が、新店と老舗店ばかり取材していれば、確かにそういう歪んだ認識にもなるだろう。(首都圏の場合は彼は昔からずっと食べてきただろうから、そういう知識の偏りはないだろう)

  • としむね氏はこの話を、

    と:古くから自家製麺を扱うお店は色々あったんですけど、もっと麺に注目しろって言ったのは『秀次郎』だったんですよね。

    とフォローしている。ちなみに金龍(1982年創業)でさえ(といえば語弊があるが)自家製麺でやってたんだよ。一時(90年代前半)中断したし、今は知らないけど。

  • で、対談は次に進んで、関西では全粒粉を麺に入れる店が多くなっていていて、これは関東には見られない関西特有の流行だ、という話になる。

    石:関西はなぜそんなに全粒粉を使うんですかね? 関東ではそんなに見かけないのに。
    と:本格的な流れで言うと、やはり『高倉二条』ですね。
    石:やはり『高倉二条』ですかぁ!!

    これもちゃんと会話が成り立っていなくて、「なぜ関西で全粒粉?」という問いには誰にも答えず、

    石:中華麺は通常かん水が入るため小麦の風味が飛んでしまいますけど、全粒粉は香りが残りますよね。かなり強く(笑)。なので濃厚なスープに入っても決して負けませんから、そういう意味では魚介豚骨の潮流を迎合するのかもしれません。

    というまとめにならないまとめになってしまう。これじゃ「なぜ関西で?」の答えにはならんわな。こんなまとめでいいなら、むしろ関西よりも魚介豚骨が受け入れられている関東で「そんなに見かけない」のはおかしいじゃないか。
    #まあ一応、「迎合」という言葉の使い方が間違ってるという指摘もしておこうか。

  • で。この直後(直後、ですよ)、こういう話になる。

    石:関西におけるつけ麺の草分けが『麺哲』だとして、では大阪に魚介を持ってきたのはどのあたりだと思いますか?
    P:魚介は『洛二神』ちゃうかなぁ。
    石:やはり、『洛二神』でしたかぁ! 僕もそう思っていました。

    おいおいおいおい。「関西におけるつけ麺の草分けが『麺哲』だとして」って、さりげなく前提にするなよ。
    なんだこの雑な会話は? そんな話、これまでどこにも出てきてないぞ。出てきたのは、『麺哲』庄司氏の「もっと麺に注目しろ」という姿勢が関西での麺重視の気運を呼び起こして、それが今日のつけ麺ブームにつながっている、という話だ。どうしてそこから「関西におけるつけ麺の草分けが『麺哲』」という話になる? いくら編集が入って端折られている可能性があるとはいえ、PAPUA氏、としむね氏がそんな認識を持っているとも思えないので、この発言はやっぱり石山氏の妄想だろう。(両氏も指摘してやれよとも思うが、話には流れというものがあるし、「お客さん」である立場で聞かれてないことまで話すわけにもいかないだろうから彼らを責めるとかわいそう)

  • こういう、話になってない話(言ってもないことを前提としたり、問いかけたことに答えがないまま進んだり)をそのまんま記事にして出してしまうところに、読者をナメているというか、あるいは出す方の「これでよかろう」という姿勢を感じるんだよなあ。
  • このあたりと「やはり○○でしたかぁ!」という受け答えも含めて、何だろうなこの石山って人。○○っぽいなぁと思ったり。
  • それ以降の対談は取り立てて挙げるほどの変なことはない。ただ少し「ラーメン」と「つけ麺」の言葉の使い分けが乱暴だと思うところがあった。例えばとしむね氏のセリフとして、

    と:関西のラーメンってどういうイメージなんですか? ぼくらからしたら関東は「濃厚魚介豚骨」「極太麺」っていうイメージなんだけど。

    とあるが、これはおそらくつけ麺の話だろう。もし本当にとしむね氏がこう言ったとしても、(現場では話が通じているはずだが)これは編集がちゃんと変えるべきだ。

  • ところで、「魚介」って何だろう? 水産動物を指すという考えもあれば水産植物(昆布など)も含めるという考え方もある。分類上はどちらもアリのようだが(つまり広義か狭義かと)、この本で言われる「魚介」は恐らく昆布などは含めない。ラーメン業界に限って言えば、節類、煮干、魚粉あたりになるだろう。そういう使われ方を通常はすると思う。ところがどうも、これについてもかなりあやふやな使い方をしているように思える。つまり……。
  • 先の対談の一部を再掲する。

    石:関西におけるつけ麺の草分けが『麺哲』だとして、では大阪に魚介を持ってきたのはどのあたりだと思いますか?
    P:魚介は『洛二神』ちゃうかなぁ。
    石:やはり、『洛二神』でしたかぁ! 僕もそう思っていました。

    ここで言う「魚介」って何だろう? 洛二神が登場した時に衝撃だったのは、関西に「Wスープ」を持ち込んだことだった。「Wスープ」とは動物系のスープと魚介系のスープを別々にとり、それを提供する時に合わせるやり方。別々のスープを直前で合わせることで、丼の中でそれぞれのスープのエッジが立つ。
    この「Wスープ」の上陸はなかなか衝撃だった。実際、洛二神はかなりの間行列の絶えない人気店だったように思う。ただ、この時の衝撃は「(それまでになかった)魚介が来た」というものはなく、「別々に取って、合わせる」という手法が、魚介の存在感がそれまでになく味わえて新しい!というものだった。
    それまでにも関西では普通に魚介の材料は使われていたのだが、それはいずれも動物系と一緒に煮出すもので、できあがったスープの味わいは動物系、魚介系が融合した角の丸いものばかりだった。だからこそWスープの手法が衝撃だったのだ。
    例えば1993年オープンの(「バン麺」で有名な)ラーメン樹は当初から鶏ガラ、昆布と共にカツオ節を使っているし、自家製麺でもあった(というか、製麺所がラーメン屋をオープンした)。1999年創業の純情屋だって開店当初からふんだんのカツオ節を使っているが、別にそれが珍しい技法ではなかったはずだと言っている(但し純情屋のラーメン作りは東京がルーツ)。ちなみにここも自家製麺。
    ということで洛二神以前にも「魚介」を使うラーメンは普通に存在していた。そういう状況を踏まえた上で↑のやりとりを見ると、ここで「魚介」という言葉は「Wスープにおける魚介」というかなり限定された意味で使われていることになる。それならそれでいい。そういう意味で使い続けてくれれば。……しかし実際にはそういうわけではなく、この石山さん、本当に関西では洛二神以前にラーメンに魚介が使われていなかったと思っているようなのだ。

    虎一番紹介文(の一部)
    中華料理に長年勤しんだ店主が、魚介系ラーメンのパイオニア・新宿『麺屋武蔵』の影響を受けて開業したのが2000年。関西のラーメン事情に魚介文化がまったくなかった頃だ。

    何を根拠に言うてるのかと。(゚Д゚) だいたい虎一番が2000年に初めて関西に魚介文化を持ち込んだのなら、さっき言うてた洛二神の立場はどうなんねん(洛二神は2001年創業)。

  • 老舗である竹家ラーメンですら「削り節」を使っているのだし、あるいは1990年代にカツオ節を使っていると公言していた店だけでも、北野八番亭めん馬鹿一代神戸っ子あおによし好房……月光仮面道頓堀ラーメンくらいなると言わずもがな(^^;で、まあとにかくもうちょっと言葉の使い方を何とかしてもらえませんかね、というところ。
  • なんでこんなにしつこく書くかというと、石山氏はどうも本当にそのまんま素の意味で「2000年。関西のラーメン事情に魚介文化がまったくなかった頃」という認識を持っていそうな気がするのだ。「関西のようなラーメン後進地にそんなものがあったはずがない」とね。まあ実際後進地だったんだけどさ、東京の、関西のこと全然知らない三十男にそういうこと言われると、気に障るわけよ。(^O^)
  • で、そういう「後進地」認識のもう1つとして、こういうのもある。
    ろおじ紹介文(一部)
    関西に魚介豚骨旋風を巻き起こした『高倉二条』が、まだ関西につけ麺の概念が浸透していなかった2006年、つけ麺を西に広めたいと開業した2号店。

    2006年に「つけ麺の概念が浸透していなかった」? どうなんだろうなあ。私自身は早くから純情屋に行っていたので1999年時点で食べていたけども、まあそれは特殊な片田舎の事情ではあるわいな。そこで手許にある2006年の『KANSAI一週間』第3回ラーメン大賞(これ以前のは持ってない)を見てみると、2006年には既に「つけ麺部門」が存在している(大賞:しゃかりき 優秀賞:大吾郎商店麺座ぎん いずれも2004年創業)。またこの年総合部門で大賞を取ったカドヤ食堂も、この時にはもう「つけそば」をメニューに入れている。さて、こんな状態なのに、「まだ関西につけ麺の概念が浸透していなかった2006年」と断言できるのか。

  • 勝手に関西のラーメン史を捏造するな」と言いたいわけですよ。
    いやほんと、もしこの本が売れてこの先もずっと関西版が刊行され続けたりすると、関西のラーメン史が石山氏の浅薄な知識で勝手に書き換えらないとも限らない。……あ、もちろん「浅薄な知識」というのは関西ラーメンに限った話ね。首都圏のラーメンに関しては凄いんだと思うよ。よく知らないけど、プロだし。

  • とまあ、そういう感想でした。


突然食いたくなったものリスト:

  • チキン南蛮

本日のBGM:
リンダリンダ /THE BLUE HEARTS

キャプテンレコードのシングルを借りて聴いたようなような記憶が。同じ時に有頂天の「心の旅」も借りたと思う。





3 個のコメント

    • まんぼう on 2009年11月28日 at 1:38 午後
    • 返信

    ドモです。
    某麺会で、彼と同席になるんちゃいますか?

    • hietaro on 2009年11月28日 at 2:23 午後
    • 返信

    >まんぼう さん
     
    そのようですね~。当日の雰囲気がどういうものか私は行ったことがないのでわかりませんが、同席した後でこれを上げにくくなってもいけないと思い、早めに仕上げてエントリにしました。

    • hietaro on 2009年11月28日 at 4:19 午後
    • 返信

    石山氏のブログにTB送ったけど、エラーになって送れない。(^O^)

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