何度か書いたけども、大阪でお好み焼きの名店といえば、鶴橋のオモニだ。
これは有名だし、実際に非常に旨いと思う。
スジ肉ポッカ
特製チャンポン(焼きそば&焼きうどん)
坂田利夫スペシャル
もし大阪に出て来る知り合いに「お好み焼きが食べたい」と言われれば私はここに連れて行く。
しかし市内だけではなく、南大阪にもお好み焼きの名店はある。
しかもいかにも南河内らしく、ひっじょ~~~~に濃い店が。(^O^)
オモニとは違って誰も知らないのだけどもね。しかも市内からかなり遠いので、連れてきてもあげられないっと。┐(´~`)┌
実は教えたくないのだけれど、まあ教えても実際に行ける人はそれほどいないだろうから(^^)、教えちゃおう。
その店は、お好み焼道場大門(ググると「大門お好み焼道場」と出るけど、店の看板はこうだったと思うんだよなあ)。
もうね、何もかもが強烈。
奥さん、マスターの濃いルックスといい河内弁丸出しの喋りといい、河内や和泉の人間以外にはドン引きされそう(地元の人間にとっては親しみが持てるのだけどね。実際話してみればとてもいい人)。
店内の雰囲気もたまらん。元はスナックか?と思われるカウンターに鉄板が配置され、壁には表札のようなメニュープレート(手作り)が隙間なく並べられている。一体幾つあるんだ??(^^; きっと数百はある。ネーミングはそのまんまのもありエロいのもあり意味不明なものもありで、たいていのメニューは名前から品物を想像することができない。(^^)
しかも1品1500~3000円くらいする。(^O^) 中には「時価」というのも。
その代わり1品の量がこれまた半端じゃない。普通に2~3人前くらいある。
だからだいたい3人で行って2品頼むくらいがちょうどいい。1500円のを2枚で3人で割れば1人1000円だから、まぁそんなに高くはない。4~5人なら3品くらいがちょうどいいのではないかな。これで腹一杯になる。普通の人なら1人1枚は難しいだろう。
メニューによってはもの凄いカロリーになるはずで、軽はずみに注文してはいけない。
チーズカリー@大門
例えばこの写真は「チーズカリー」。素直なネーミングのメニューだ。(^O^)
まずムチャクチャ具だくさんの焼きそばを焼いて、それだけでもかなり多いのに、そこに大量のカレーをかけ、更にその上からとろけるチーズを大量にまぶしてガスバーナーで炙る。一体何カロリーあるんだと……。(^^;
大きさは比較対象物がないからわかりにくいかな。
チーズカリー作成工程
これは作ってる途中の画像。
この他にウィンナーなども入る。なかなかの量でしょ? (^^;
で、これを焼きそばにしたら、次にこういう↓作業に入る。
チーズカリー作成工程2
マスターがカレーをかけていて、横で奥さんがガスバーナーを準備中。
このあたりでだいたいの大きさがわかるだろう。
万事この調子。
気をつけろ。
更にこの店が「濃い」のは、営業時間。
21:00~28:00。
ん?
そうですよ。午後9時から、翌朝4時までですよ。(でも実質は10時くらいから)
お好み焼き屋の営業時間じゃないよねこれ。(^O^)
え? 酒で持ってるんだろうって?
いやいやいやいや。
ほれ、これを見ろ。
ここは食事処だ!
割り箸に一部隠れちゃってるけど、つまり、「食わないなら来るな」と。(^O^)
酒のアテで食うにはあまりに量が多いので(^^;、やっぱりちゃんと食うつもりの客しか来ちゃいけない店なのだ。
凄いね。本気でお好み焼きを売っている21:00~28:00営業の店。
ちなみにこの店はお好み焼きの単価も高いが、酒も高い。(^^;
で、肝心の味だけども。
これがね、いやほんと、ムチャクチャ旨いんですよ。
ビックリだね。これだけの条件?が揃ってて。(^O^)
オモニもかなり旨いんだけども、それと並ぶくらいだと思っている。
そういえばオモニもかなりメニューが多いなあ。
ムチャクチャ旨いが、さて、ここまで条件が揃っててほんとに行く人がいるかなあ。
店の雰囲気にさえ馴染めればパラダイスなんだけども。(^O^)
大門での私のお薦めは(といいながらそんなにたくさんの種類は食べてないけど)、ネギ焼きとじゃがまま。
この2つは、鉄板ですよ。お好み焼きだけに。<ウマい。お好み焼きだけに。
ネギ焼きは、これ。
たまらん。
ネギ焼きは正直、味、コストパフォーマンスのどちらを取っても十三のやまもとより上だと思う。ただ、ネギの量はやまもとの方が多いので、その点では好みが分かれるかな。
スジ肉とちくわがたまらんのよね~。そして醤油だれがいい。
私(たち)は大門に行くとまずこれを頼む。これを食べながら、壁の大量のメニューを眺めながらあれはどうだこれはどんなだろうと話すのがまた楽しいのだ。
で、今までで一番のヒットが、じゃがまま。
じゃがまま作成工程1
じゃがままはじゃがいもとスジ肉をトッピングしたお好み焼きで、半熟玉子を乗せて仕上げる。このスジ肉がムチャクチャ旨い。そしてじゃがいもはオモニの赤井英和スペシャルや桃太郎のお好み焼きでも証明されているように、非常にお好み焼きに合う。更にこのお好み焼きは生地に小麦粉を使ってないのが素晴らしい。生地には山イモを使って、焼く時は絶対に押さえつけずにふんわりと焼き上げる。この食感がたまらんのよ。
オモニも大門もそうだけど、お好み焼きはふんわりが一番旨いと思う。粉が多めのサクサクしたのが好きな人もいて、それはそれで味があるのだけども、どちらかと言われればこっちだなあ。ボテボテしたのは問題外として(*1)。だから私はチェーン店ではサクサクのゆかりよりは風月の方が好きなのだ。
(ネギ焼きだけは作り方が違うので上から押さえつける。だからネギ焼きがこの店で一番体積が小さいメニュー(^^)だと思う。プレーンな生地をクレープ状に広げてその上にネギとか他の具を乗せてひっくり返すという作り方)
とはいえ、大量ではあるけども、もし食べきれなければ容器に詰めて持ち帰りにしてくれるのでご安心を。
私の友人は夜中に飲みたくなったらここに電話してネギ焼きを焼いておいてもらい、持ち帰って家でこれをつつきながらビールとゲームに興じるのが最高の贅沢だと言っている。(^O^)
いやほんと、これは最高。
ソースは和歌山県の某ソース。このソースは知名度はないけれどなかなかいけるんだよ。これをチョイスするとはなかなか。(^O^)
ググってみたら、大門について書いているブログは見つからなかったが、南海電鉄の出している沿線の店を紹介するフリーペーパーの記事が見つかった。
大門お好み焼道場
http://www.natts.net/orite/orite2/takidani/01.html
やっぱりマスターも奥さんも濃いなあ。(^O^)
「小腹空く深夜にどうぞお立ち寄りください。」
って、マスター、小腹が減った程度ではこの量はちょっと無理。(^O^)
店も濃ければお客さんも濃い。
これまた楽しいのだ。(^O^)
隣り合わせりゃみんな友達みたいなもんだ。
もしほんとに来る気があるのなら、匂いがついちゃってもいい服を着てくるか、服を入れるビニール袋を持参することをオススメする。
悲しい一例をご紹介しよう。
先日訪れた、なんばウォーク内にある某お好み焼き店。
この店は目の前の鉄板で店員が焼く方式。その意味では大門と一緒。オモニは中央の鉄板で焼いたのを各テーブルに運んでくれる。自分で焼く方式でないため、焼き具合はお任せとなる。
ところがこの店、かなりガッカリな味だったんだわ。
見た目からして……
で、「むむむ…… orz」となりながらも食べていると、私のナナメ前の席に座ってたおばちゃん(1人で来ていた)が、結構変わった食べ方をしてるのに気がついた。
思わず写真に撮ったのが、これ。
肩越し
アップ。お好み焼き、立てちゃったんですか!?
何だこりゃ?と思ったが、どうやら火が通ってなかったらしい。(^^;;
というかね、カットされたお好み焼きの断片が、それぞれ立っちゃうっていうのはどういう生地なんだと。(^^; しかも中には火が通ってない、とは?
おばちゃんはとりあえず全部食べてからかなり不機嫌そうに、しかし何も文句を言わずに出て行った。
こういう店がね、ミナミの中心地にもあるんですよ。
府外から来る人はくれぐれも気をつけてもらいたいところだ。
突然食いたくなったものリスト:
- 鉄火巻き
本日のBGM:
Live And Let Die /GUNS N’ ROSES
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