大阪でも知っている人がどのくらいいるのかわからないが、現在、「ミュージアムウィークス大阪2008」というイベントが行われている(2008/09/13~2008/10/13)。
大阪市立の8つの博物館・美術館・動物園が、各施設の所蔵するコレクションの中からその年ごとの「お宝の一品」を同時に公開するキャンペーンで、8施設揃っての同時公開は年に1度、このキャンペーン期間中だけとなっている。
「芸術の秋」ってやつね。(^O^)
参加施設は以下の8施設。
- 大阪市立東洋陶磁美術館
- 大阪市立科学館
- 大阪市立美術館
- 天王寺動物園
- 大阪城天守閣
- 大阪歴史博物館
- 大阪市立近代美術館(仮称)心斎橋展示室
- 大阪市立自然史博物館
海遊館は市立じゃないから入ってないのね(ちなみに大阪市は、海遊館を運営する第三セクター株を売却するという近鉄との合意を、市議会の反対で白紙撤回しましたよ)。
で、その各施設の「お宝の一品」というのはどういうものかというと……。
大阪市立東洋陶磁美術館は、秀吉の甥秀次が所有していたという「油滴天目茶碗」(国宝)。
大阪市立科学館は大阪帝国大学(現:大阪大学)理学部が戦前に建設した日本の加速器の元祖「コッククロフト・ウォルトン型加速器」。
大阪城天守閣は秀吉宸筆の辞世和歌詠草(重要文化財)。
……などがある中で、天王寺動物園はアジアゾウの「春子」だという。
いや、もちろん動物園なんだから、「お宝の一品」はもちろん動物でいいんだ。
なんというかなぁ。
「お宝の一品」と言われたら、どうしても珍獣とか、この動物園にしかいない動物(いろいろいる)を思い浮かべちゃうと思うのよ。
こう言ってはナンだけども、象は、まあ、どの動物園にでもいて、今の私たちにとってはそんなに「珍しい」動物ではないと思う。
でも、他の動物もたくさんいる中で、「飼育下のゾウの平均寿命が40-60歳と言われている中、今年で60歳の還暦を迎え」、「天王寺動物園の最長老動物であり、同じ動物園での飼育年数では日本最長記録保持者」である春子をあえて天王寺動物園の「お宝の一品」だと胸を張って主張できるところがね、なんだろうな、私にはちょっと感動的だったんですよ。
動物園の人たちの動物への愛情というか、仕事ぶりがうかがえるというか。
私はコッククロフト・ウォルトン型加速器も見たいけど、春子ちゃん、一番見に行きたくなったなあ。
突然食いたくなったものリスト:
- 大門のネギ焼き
本日のBGM:
すっとばす /ウルフルズ
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