先日、普段行かないスーパーで、ある冷やし中華を発見。
一見、何の変哲もない冷やし中華。
いや実際、全く変哲はないんだけどね。
注目したのはそのメーカー。
オオタメンじゃないか。
オオタメンといえば堺の人気ラーメン店龍旗信に麺を卸している松原市の製麺所だ。
噂によると、オオタメンは龍旗信の要請で真空ミキサーを導入したらしい。
もひとつ噂によると、オオタメンは経営がヤバかったときに龍旗信と組んで立ち直ったとか。龍旗信に助けられたようなもんだって話も。
その真空ミキサーで麺哲と同じ作り方の麺を作っているという。それを龍旗信に卸していると。しかもかなり叩いた値段で。(^^;
どこまで本当かは知らないけどね。1日15000食の麺を作る会社が、たった1軒の店で救われるのかどうかはようわからん。龍旗信が値段を叩いてるってのは本当らしい。(^O^) そして、確かに龍旗信の麺は非常においしい(開店後数年はそうでもなかったような気がするんだけどなあ。自信ないけど)。
で、これは↑の噂に基づいた推測。
真空ミキサーを導入したオオタメンの麺は、もちろん龍旗信だけに卸しているわけじゃあるまい。単体の企業として採算を取らないといけないわけだし。
もちろんレシピは龍旗信のものとは違うだろうけど、真空ミキサーならではの麺ならそこそこ面白い麺のはずだ。
ということで、そういう期待をして買ってみた。
実際にこの麺に真空ミキサーが使われてるかどうかはわからんけども。
生冷し中華ゴマ味@オオタメン
関係ない話ではあるけれど、裏に書かれている「おいしい召し上がり方」という説明書きがかなりイカしている。
おいしい召し上がり方
こう書いてある。
ん? 何がどうイカすのかって?
イラストをよく見てくれ。
せめてペンを使え
社長の手書きだろうか。(^^)
よく見ると、この添付されている冷やし中華スープは寿がきや製なのね。
寿がきや謹製スープ
この誇らしげな書き方を見ると、寿がきや製であることは結構なアピールポイントになるってことなんだろうか。
冷やし中華界の勢力図を知らんからなあ。(^^;
……こういうオマケを楽しみつつ、召し上がり方に書かれているとおり、3分湯がいて冷水で占めてザルにあげたのが、これ。
アップにすると、こういう感じ。
麺近影
いけそうでしょ?
いけるのよ~~~。これが。
冷麺としての盛り付けは、不覚にも写真撮るの忘れてしまったのだけども、いやほんと、こういう市販の生麺としては破格にうまかった。
寿がきやのスープも悪くない。
気が向いたら試してみる価値はあるよ。
……ただ、私が買ったのは1食で92円(スープ・税込)。
純情屋の持ち帰り生麺が1食100円であることを考えれば、それほど圧倒的なアドバンテージがあるわけではないんだよね。いくらスープ付だからといって。
まあしかし、何度も書くが市販の生麺の中では格段にウマいので、食べる価値は大あり。
関西圏在住の人は頑張って探すべし。
ちなみにこの麺、原材料名は以下の通り。
「小麦粉、小麦タンパク、かんすい、乳化剤、着色料(ビタミンB2)、酒精、天日塩、カルシウム」
中華麺を作るのに最低限必要なのは小麦粉とかんすいとすれば、それ以外のものはどういう目的に使われているんだろうか。
ビタミンB2は黄色を出す着色料だけど、こんなん要らんわなあ。
酒精は保存料。乳化剤は酸化防止剤。売るなら必要だよね。
天日塩はなんで入ってるのかな? うどんと違って中華麺には塩は要らないはずだよねえ。
小麦タンパクは乳化剤代替効果があるそうだけども、そういう目的か。
カルシウムはよくわからん。
どくた、できたら解説よろしく。m(_ _)m
かん水の臭いだと思うけど、この麺も生のうちはかなりアンモニア臭がした。
しかし湯がいたらそんな臭いはなくなる。
普通はそうだよね。
だから食べる段階までアンモニア臭が残ってるなんてことは、かなり異常な事態だと思わんと。
一信、よろしく頼むよ。m(_ _)m
何度も書くが、家庭用焼きそばはシマダヤの富士宮やきそばが素晴らしい。
ついでなのでもうひとつ添加物の話。
ちょっとややこしいかもしれないけども、言ってることが伝わればいいなあ。
去年の年末に放送されたラーメン裁判という番組の話は何度かしたと思うけど、この番組で、食品添加物の話も出た。
そこでのこの話題の扱い方が興味深かった。
話は自家製麺にこだわる麺哲の庄司氏の
「僕が製麺所の麺を使わない理由の1つが添加物。添加物が入ることによって麺の味はほぼ死にます。プラスチック溶液みたいなものを入れているところもあります。食べたことがあるはずですよ」(大意)
という発言をきっかけに展開する。この「プラスチック溶液みたいなもの」というのはプロピレングリコールという保湿・保存剤のことで、法定範囲内の使用なら人体に特に害がないとされている。
「興味深かった」と書いたのは、彼のこの発言の後、話題が一気に「食品の安全性」に進んでいったこと。
番組もフォローの必要性を感じたのか、製麺所の社長を出して製品の安全性について「証言」させている(一応、「裁判」だから(^^;)。ここで証言したのがオオタメンの社長だったんだけどもね。
オオタメンの社長は「私どもの一番大事なことは健康と安全です。添加物は麺をおいしくするものだと思っています」(大意)と証言したんだけども、一方で「うちではプロピレングリコールは現在は一切使ってない」という話をした。
となれば、やっぱりプロピレングリコール自体は危険ってことちゃうの?
つまり食品添加物自体は危険という認識からは抜け出していない(というか、そういうイメージにおもねっている)わけで、自分の会社の弁護にはなっても食品添加物の弁護にはなってなかった。
中途半端だよなあ。
いや、私が「興味深かった」と書いたのはこういうことじゃなくて。
冒頭の庄司氏の食品添加物に関する発言から、番組の流れがすぐに「食品の安全性」の話題に突き進んだこと自体が興味深いという話。
実はこの時、庄司氏は食の安全性なんて話をしたのではなかった。
彼は、食品添加物=余計なものが入ると、当然そのぶん小麦粉の割合が減ることになる。粉の味がしなくなるので麺の味が落ちる、だからダメと言っていたのだ。
体に悪いからダメではなく、味が落ちるからダメ。
私は解りやすくて正当な意見だと思うのだけども、誰もそうは取らなかったみたいだ。
添加物の話題が出ただけで、本来話とは全く関係ないはずの安全性という流れになってもみんな違和感を感じない(みたいな)のは、ちょっとどうかと思うんだわ。
どうも固定観念に囚われてる気がしてならないんだよね。
突然食いたくなったものリスト:
- やきそば
本日のBGM:
Turbo Lover /JUDAS PRIEST
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