チープカシオにチープバンド

 よくホームセンターなどの端っこで売られているカシオの安いデジタル時計が「チープカシオ」として最近SNSなどで人気らしい。
 先日、日本橋に行くと、ある量販店でこんなコーナーまで作られてた。


単なるいつもの時計売り場なんだけどね

 あるいはネットではこんなサイトも見つけた。

カシオ腕時計マニアックス
ここは特に、「遂に完成!全モデル網羅のチプカシ・パーフェクトガイド!」というコンテンツが素晴らしい。
チープカシオ©マニアッカーズ/デジタル[F系][A系]43種(ねこあし@グレイプニル)
ここはブログの中の1コンテンツみたい。
 
 あるいはネット上の「記事」としては、こういうのがあった。
 
格安腕時計「チープカシオ」を見つめて(デイリーポータルZ)
チープカシオのクオリティを1,000円で|CASIO激安腕時計の魅力に迫る(JOOY)
 
 これらのサイト、記事のアップ日は、上から2015/02/20(パーフェクトガイド)、2015/08/29、2016/02/27、2015/12/21。どうやらチープカシオブーム?はかなり最近になってのもののようだ。
 
 こういう、「ずっとあったのに誰も気にしなかったものに注目が集まる」というのはとてもいいことで、言ってみれば地ソースもそういうものだった。(^O^)
 
 私も以前、ブログに自分の持っているチープカシオについて書いたことがある
 もう11年前の話だ。
 
 とはいえ、まあ大ファンというわけでもなく、持ってるのも3つしかない(1つは行方不明)。
 
 そのうちの1つ、11年前にブログにも書いたF-28W。
 上記サイトにはトップに登場するが、残念ながら現在は生産中止だそうだ。
 
 11年前にも書いたが、F-28Wの気に入っているところは月・日・曜日・時刻が同時に表示できるところだ。
 「月」というのがポイントで、このサイトでいろいろ見てもらえばわかるが、「月」まで表示してくれるモデルはさほど多くない。ボタンを押せば表示してくれたりするのだけど、やっぱり一目で知りたいわけですよ。
 
 せっかく気に入っているこの時計、ウレタン製のバンドが本体にぴったり合うチープ具合でいいのだけども、ウレタンはウレタンなりに耐久性という問題がありまして。
 
 ある寒い日に、折れてしまった。><
 
 正直な話、ウレタンのベルトとこの時計のデザインは一体だ。
 他のベルトを合わせても、なかなかしっくりこない。
 そう言っていいくらい、このベルトはベルトで、チープカシオの相棒として完成している。(^O^)
 
 新しいチープカシオを買ってもいいが、買ったところでこの本体が宙に浮くという事実は変わらないし、そもそもF-28Wは製造中止なのだ。
 
 というわけで、仕方なく別のベルトを着けることにした。
 
 ここで選んだ(嘘。昔フリーマーケットで50円で買ったやつが眠ってただけ)のが、米CHISCOの「THE BAND」というやる気のない名前(^O^)の時計バンド。「®」がついているのでこれでも登録商標なのだろう。
 
 ネットで見ると新品でも5ドルとか7ドルとかなので、フリマでの売価はともかく、やっぱりチープだ。
 
 面ファスナー(いわゆる「マジックテープ」)で止めるだけの至ってシンプルなものだ。自分でも作れそうな感じ。(^O^)
 
 しかしこれ、サイズ調整は不要だし、軽いし防水だしホールド性は抜群だしで、とてもよい。
 
 サーフィンでやたら時計をなくしてしまうのに悩んでいたサーファー兄弟が考案したそうだ。本来はダイバーウォッチあたりにつけるように作られたんだろう。
 
 シンプルでチープで実用性高し。
 
 おおおお。まさにチープカシオにぴったりじゃないか。
 というか、チープカシオにつけるために考案されたようなもんじゃないか(言い過ぎ)。
 
 ……いやまあ、ミもフタもない言い方をすれば単なる安物コンビってことなんだけども、そこはそれ、気は心だよ。\(^O^)/
 
 このバンドについてググッてみると、こういう画像が引っかかった。

 オシャレに展開してるのね。
 
 図の通り、時計にバンドを装着するには、時計と、バンドを留めてる金属の棒(「バネ棒」というそうだ)の隙間からバンドを通せばいい。しかしチープカシオではその隙間が微妙に狭い。やってやれないこともないとは思うけども、私はいったんバネ棒を外した。
 
 ただ、この時計のバネ棒は、両端が伸び縮みする普通のバネ棒とは違った。
 というか、バネが使われてない。(^^;;
 なんてチープなんだ。(^O^)
 
 これを外すのがなかなか面倒なんだ。
 
 これまたググッてみると、こういうページがあった。
 
チプカシのバンド交換をやりたい? ⇒ 解説編!(やってみたぶろぐ。)
 
 これだよこれ。
 ここで書かれている「ギザ棒」というのが、F-28Wにも使われている。
 もしチープカシオのベルトを外したい人がいたらこのサイトを参考にするといい。
 私は知らないでやって、親指に小さな穴を開けてしまった。(>_<)
 このブログにも、「まぁ、最後に言いたいのは、「力をこめて小さいもの扱うときは、マジで怪我に注意してくださいよ!」ということですかね」と書かれている。(^^;;
 もっと早くググっていれば……。
 
 でまあ、ちょっとばかりのハプニングを味わいF-28Wについた血を拭いつつ、バンドを通した。
 それがこれ。


幅が合ってないところはご愛敬

 これを腕につけてみると、こうなる。


別に皮っぽい模様のが欲しかったわけじゃないけど、フリマで売ってたのがこれだったんだから仕方ない

 最初はダサいなあ、合わないなあと思ったんだけど(^^;、見慣れると案外いいじゃんこれ、と思うようになってきたから不思議不思議。(^O^)
 しかも、とにかく軽い!
 この軽さと装着感。つけてることを忘れそうだ。
 
 これはいい。
 
 これでF-28Wはあと10年は戦える。\(^O^)/

 バンドの色が青だったら、フェイスの青いラインと合ってもっとよかったかもしれない。

 私に「ギザ棒」の外し方を(遅ればせながら)教えてくれた「やってみたぶろぐ。」さんは、他の記事も面白い。
 「ギザ棒」エントリの前のエントリなどで触れられている「チプカシの反転液晶化」というのも、是非やってみたい。周りが黒で、文字が白抜きになるやつね。

 『バトル・オブ・シリコンバレー』という映画がある。(正確にはテレビドラマ。DVDもなってる)
 若き日のスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツを描いた青春映画(1999年)で、これが結構面白い。
 原題は『Pirates of Sillicon Valley』だから、「シリコンバレーの海賊たち」ということになるか。こっちの方が合ってるね。日本に紹介された当初は『ジョブズとゲイツ ~シリコンバレーの青き炎~』とかいう題名がつけられてたように思う。
 
 先日、TSUTAYAの「会員更新をしたら旧作3枚のレンタルが無料」というのにつられて、このDVDを借りてきた。
 
 そこで気づいた。
 
 ここで描かれている学生時代のスティーブ・ウォズニアックがつけている時計が、どうもチープカシオに見えるんだ。
 実際はどうかわからないし、これはあくまでもドラマだから、ウォズが実際につけてたかどうかはわからないんだけどね。
(チープカシオがいつから販売されていたかも私は知らない)


学生時代のウォズ

 チープカシオがいつから売られていたのか知らないのだけど、少なくとも1980年代初期にはかなり安いデジタル腕時計として地位を確立していたように思う。
 
 うっすらとした記憶だが、1983年前後の『ポパイ』誌上で、安物のデジタル時計(安いカシオの腕時計のこと)が何個もあって使い道がないのでこういうことをやったらどうかと、世界地図に穴を開けて時計をくっつけて世界時計を作るというアイデアが載っていたのを読んだ。
 
 デジタル時計が出た当初は一瞬、高級品だったのだけど、急速なコストダウンでかなり短期間で「安物」という評価に変わったように思う。
 それは電卓も同じかな。液晶の値崩れのスピードがとにかく凄かった。「カシオ」というメーカーのパブリックイメージも、液晶の値崩れで結構ダメージを被ったんだと思う。
 
 当時のやつは今のチープカシオとは違って曜日も日付もなく、時刻だけを表示するものだったと思う。それでも1980円くらいだったんじゃないかな。他よりはずっと安い。
 
 うろ覚えだけどね。

突然食いたくなったものリスト:

  • フーチャンプルー

本日のBGM:
Youth Gone Wild /SKID ROW





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