前回紹介した山岡家のつけ麺(「山岡家のつけ麺」)ほどではないけれど、別の日に行った河童ラーメン本舗のつけ麺が、これまたクソまずかったことも報告しておこう。
こちらはとにかく麺がヒドい。
この店はラーメンの麺をそのまま使う山岡家と違って、つけ麺専用の麺を使っている。
それは(とりあえず形としては)えらい。
まあ、河童ラーメン本舗のラーメンは九州ラーメンぽい極細麺で、このまんまつけ麺に流用するにはかなり無理があるしね。
温つけ麺(¥890)@河童ラーメン本舗
河童ラーメン本舗のつけ麺は、冬場は「温つけ麺」だけが用意されているという。
「温つけ麺」とはいわゆる「あつ・あつ」「あつ盛り」のこと。つまり麺もつけ汁も熱いものだけが提供されている。そう、これ「しか」ないのだ。冷たい麺という選択肢は存在しない。
この時点でびっくりだが、聞いた瞬間に懸念されるとおり、食べ始めてからすぐに表面が乾き、麺どうしがくっついてしまって食べにくいったらない。あえて温つけ麺「だけ」しか提供しないのだから、そのあたりの「あつ・あつ」のデメリットをかなり自信を持って解消しているのかと思ったら、何のことはない、「冬はあったかい方がいいでしょ」というだけの、要は何も考えてないだけだった。><
さらに、熱い麺の上にカツオブシを載せるという、もうほんと、考えたヤツの理性を疑ってしまう暴挙は一体何?
繰り返すが、「温つけ麺」しかないんだよ。そして繰り返すが、冷たい麺という選択肢は用意されていないのだ。あったかい麺の上にカツオブシを載せると、ゆらゆらと揺れるよね。ひょっとしたら開発者は単にこのビジュアルが見たかっただけなのかもしれない。バカだ。
踊るカツオブシ
当然、乾いてくっつきやすくなった麺がカツオブシに絡まって非常に食べにくくなる。><
あるいはたまりうどんやぶっかけうどんからの連想か?
麺自体もヒドい。
こういう食べさせ方をする麺だから喉ごしだとかツルツル感を味わうことはできないわけで、どうしてもモグモグモグモグと噛んでしまうことになる。
その時の食感が、かなり悪いんだわ。><
味もよくない。
非常に不快。
麺に全粒粉を入れるのも「流行ってるから」「ソレっぽく見えるから」「ただ何となく」以上のちゃんとした理由があるのか聞いてみたい。悪影響しか感じられないんだよ。
食後1時間ほど、ダメージを味わった。
ここまで後々に不快感を残した麺は久しぶりだった。
つけ汁はヒドいと言うほどでもない。
ただ、麺がここまでダメだとそんなことは何の慰めにもならない。
今回の河童ラーメン本舗にしても前回の山岡家にしても、チェーン店で、メインメニューはつけ麺ではなくてラーメンだ。
つまり、味は二の次になりがちなチェーン店の、しかも余技ともいえるつけ麺なのだから、マズくて当然という考え方もできる。しかしそんな考え方、ほんとにあっさり受け入れていいのか? まあ諦める人は勝手に諦めればいいけれど、やっぱり何とかしないといけないんじゃないかと思うよ。
:……そりゃああそこに比べりや質は落ちるかもしれんが、それとこれとは話が……。 :いーえ! 一緒です。ああいうまずい、単なる蕎麦粉の塊を平気で食べる人間がいるからこそ、いつまで経ってもうちの食堂はまずいものを出すんです。まずいものは食べてはいけないんです。まずいものを平気で食べることは罪悪です。まずいものを食べる人間がいなくなれば、やがて世の中からはまずいものがなくなります。そうでしょう? ── 麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』より。
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というのはもちろん真実で、でも恐ろしいことに、マズいかどうかは食べてみないとわからないんだよねえ。><
そして悪趣味というのも、自分の努力でどうにかできるものではない。
というわけで、この世からマズいものが1つでもなくなることを祈って。
ちなみに私が行った店舗(和泉店)は、河童ラーメン本舗が入る前は新福菜館が入っていた。この建物はもともと金ちゃんラーメンが入ったんだと思う。金ちゃんラーメンと新福菜館の間に別の店(例えばげん家ラーメンあたり)が入ったような気もするが、それは別の場所かもしれない。
突然食いたくなったものリスト:
- カレーうどん
本日のBGM:
Gates Of Babylon /RAINBOW
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