関西の「昔懐かしい」つけ麺

先日行ったラーメン店で食べたつけ麺が、びっくりするくらいのオールドスタイルwwで、いやまあ「オールドスタイル」といってもこれが大勝軒のようなスタイルではなく、00年代~10年代前半に全国を席巻した、「頑者/六厘舎下位互換的極太麺濃厚豚骨魚介」というやつ。

あの頃、コンサルが「勝ちパターン」として全国に広めたスタイルで、実際に広まったから本当に「勝ちパターン」になった。これが多くの人に「つけ麺の王道」として認識されたし、つけ麺というメニュー自体がこれによって広まったという側面があるわけだけど、ただ、内容はやっぱりどの店でも導入できるようにアレンジされた「下位互換」に過ぎなかったように思う。

今から見ればクォリティそのものはあまり高くなかったので、その後はそのフォーマットは保ちつつも、それぞれの店が麺やつけ汁に工夫を加え、それで生き残っていった。

もちろん大勝軒系を筆頭に、「極太麺濃厚豚骨魚介」というフォーマットではないつけ麺も評価されていった。

なのにこの店のつけ麺は本当に00年代のあのコンサルつけ麺wwwそのまんまのスタイルで、思わず走馬灯が頭の中で回ってしまった。ww

思いがけず2000年代からの関西のつけ麺史について思いが巡って、それをXでポストしたのだけど、こういう数ポスト以上に及ぶような長文はむしろブログの方が向いてるよねということで、少し手を加えてこちらにも置いておきます。

こういう感じで使えばこっちも更新することにするといいのかもしれないなあ。

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目的の店にフラれたので、その近所にある某店へ行ってみた。

10年以上ぶりに行ったその店で、今回はつけ麺を食べたのだけど、それが本当に2000年代で時が止まっててびっくりした。

00年代は関西ではつけ麺の浸透期。

思い出すなぁ。

急激に新しい波が起こっていた関西ラーメン界も、まずはラーメンで、その後「新しいメニュー」であるつけ麺も広がってきたというところ。

今思えば、大阪でのラーメン界の大変革とつけ麺の流入は、若干のタイムラグ(つけ麺流入の方が遅い)があったように思う。

当時、既に東京では「極太麺/濃厚豚骨魚介」のつけ麺フォーマットが大ヒットしており、「勝ちパターン」として定着しつつあった。

そしてこれがラーメンコンサルによってパッケージ化され、ラーメン屋のテコ入れメニューとして、「つけ麺」というメニュー自体とともに全国に広がっていく。

このパッケージがあまりにヒットしたので、多くの人に

「つけ麺」=「極太麺/濃厚豚骨魚介」

という認識を与えてしまったし(だってそれまで皆「つけ麺」自体知らなかったんだし)、実際、後に「マタオマ系」(またお前か)とまで言われるほど、「つけ麺といえばこれ」というフォーマットになる。

もちろんそれ以前の、大勝軒系のつけ麺だってほんのわずかながら関西にも流入して来ていたけど、それが広がる以前に「極太濃厚魚介」の大波が到来してしまったという感じ。

そもそも当時はまだまだ「つけ麺」自体が正体不明で(「ざるラーメン」とも未分化)、ラーメンのスープと麺を分けて出すだけの店や、「スープ割」に蕎麦湯のようにラーメンの茹で汁を使う店すらもあったくらいだし、店側だけじゃなく導入を勧める側のコンサルも

夏場の冷やし中華の代替メニュー

なんて普通にパンフに書いてたくらい、まだ「模索」の段階だった

だからこそ、

「『つけ麺』とはこういうもの。儲かりますよ」

という、パッケージ化された「つけ麺の勝ちパターン」は早い段階でまだ小さなつけ麺市場wを席巻した。

もちろんそのパターンでも店によって向き合い方には違いがあって、例えば豚骨じゃなく鶏白湯にしたりというアレンジを加えるところもあった。

一方で麺哲のように、つけ麺を、

「麺を美味しく食べるための、いいフォーマット」

として真剣に向き合う店も出て来て、折からの自家製麺ブームや麺屋棣鄂みたいな姿勢の製麺所の出現だったりの、

「スープ?麺だろ麺!」

勢wwによる麺の進化が加速し、この四半世紀で関西の「つけ麺」はずいぶん多様になったよなぁというところ。

で、冒頭の某店で食べたつけ麺。

食べた瞬間、懐かしさが込み上げた。
あまりに00年代のコンサル系w「マタオマ」そのもの。

タイムマシンかよ。ww

当時はヒットしたとしても、この20年でもちろん「マタオマ」だって進化してるぞ。

いや、これはむしろ貴重なのかもしれない…

ラーメンだって、「昔懐かしい、あの中華そば」みたいなものがあるわけだし。

昔懐かしいつけ麺」(大勝軒系にあらず)があってもいいんだろう。

いやほんと、実際にそれで育った世代もあるだろうし。
こういうのが好きな人もいるだろうし。

うむ。

まぁ悪いなんてことはない。

だからこそこの店の名前も、写真すら出さない。

ただ、食べた瞬間、

「うわぁ、ふっる、なっつ」

と思い出が駆け巡っただけ。

もひとつ言えば、

「なんじゃこのダメな麺><」

となっただけだよ。

 

参考:

つけ麺維新でつけ麺バブル
http://hietaro.kameo.jp/archives/109

Let’s 導入 つけ麺!(加筆アリ)
http://hietaro.kameo.jp/archives/105


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