担々麺の話。えっっ、どういうこと!?(2)

 まあもういいと思いつつ、書いたことについてのフォローを。
 先日「担々麺の話。えっっ、どういうこと!?」の中で、こういうことを書いた。
 

 いやひょっとしたら実際に陳建民が「”汁なし”の担々麺と区別をつけるために『坦々麺』と表記する」みたいなことをしたのかもしれない。そうだとすれば少なくとも「汁あり」の担々麺については「坦々麺」の方が正解ということになるだろう。
 そしてここではそれを記述するのを単に忘れただけ、かもしれない。
 それはないとはいえない。
 あれだけ「正統」が大好きな『美味しんぼ』がこういう部分をミスることがあるだろうか?という気もする。だから正直、不安だ。(^O^)

 
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大門・必殺仕事人編

 例によって大門お好み焼き道場
 
※食べログでは21:00開店となっているし店内にもそう書いているが、実際には23:00頃からしか開かないので注意が必要。初めての場合は絶対電話で確認しないと後悔する。
 
 今回は必殺仕事人というネギ焼きをベースにしたメニュー。
 お値段は……。
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担々麺の話。えっっ、どういうこと!?

 昨日のエントリで『美味しんぼ』を漁っていて、変なことに気づいた。
 
 以前、「坦々麺って何?」というエントリで、「たんたんめん」というメニューは「々麺」ではなく「々麺」だ、という話を書いた。
 もともとは天秤棒で担いで売り歩かれたものだから「担ぐ」で「担々麺」だと。担ぐので汁はない。こぼれるから。
 つまり現在「汁なし担々麺」と呼ばれるのが、いわゆる「担々麺」のルーツとなる。
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メモ:最初期のラーメンの製麺法

日本でやっている手作りの中華麺の麺打ちには大きく2つある(もちろん例外もあるだろうけど)。

手延べ麺と切り麺。
生地の塊を延ばしては2つに重ね延ばしては2つに重ね、1本が2本、2本が4本、4本が8本、8本が16本……と延ばしていくやり方(といってもできあがった後に刃物を入れなければ「1本」なんだけどね)。「拉(ラー)」とは延ばすことで、「拉麺(ラーメン)」とは麺を手延べする「方法」を指す。これが「ラーメン」という名の由来という説もある。
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古本で手に入れた本3冊

ブックオフで雑誌や本を漁っていると、かねて探していた雑誌などを見つけたので、釣果を3冊ほど披露しておこう。
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化学調味料関係のとりあえずのメモ(その9):『続・オレの味を探せ!』

 以前、「アイドルのエッチと、ラーメンのうま味」というエントリで、味の素KKの販促パンフレット『オレの味を探せ!』を紹介した。今回、その続編を入手したので御紹介したい。
 ただ、その前に。
 
 このエントリ(というよりはこの冊子の内容)はなかなか衝撃的だったようで、今でもいろんなところからリンクされている。
 私自身、このエントリを書いた頃はまだ化学調味料(うま味調味料)についての自分なりの知見が不十分で明確なスタンスを取るまで至っていなかったため、そういう内容で書いている。
 しかしその後、化学調味料(うま味調味料)について自分なりにかなり調べたつもりだ。その内容は、以下のようなエントリで紹介している。

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謎の数字

 駐車場や部屋の番号などで、「4」や「9」を避けるというのはよく聞く話。
 「4」は「死」、「9」は「苦」に通じるからと言われてるよね。
 日本語の語呂合わせだから、日本独特のものなんだろう。キリスト教国では13を嫌う、というのもあったりするよね。
 なのに日本の大きな島はよりにもよって国・州だというのは奇妙な話だけれど、それはそれとして。
 これはある駐車場。
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ラーメン家系図

 年末に出た『Meets Reginal』別冊の麺ミーツ。京阪神の麺の店の特集として毎年年末に出版される。今冬は「ぞっこん! めんライフ。」とタイトルがつけられている。
※なお、前々回が「ときめき めんライフ。」で前回が「おかわり! めんライフ。」。
 この年末には例年より多くのラーメン雑誌が出たが、残念ながら面白いと思うものは少なかった。そんな中この本は相変わらず他の雑誌とは一線を画する気合いと実力を感じさせる。
 今年の特集で面白かったものの1つが、「チームめん。」という特集。
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大門のモダン焼(ちょいSP版)ができるまで

 みんな大好き大門お好み焼き道場
 大西ユカリも大好きな大門。(^O^)
 一時期は11時(夜)になっても開いていない時があったが、最近は9時には開けるようになったという。
 これでちょっとは敷居が低くなったかもしれないね。(^O^)(^O^)
 たくさんのメニューがある(主催者発表約400種類)中、今回はオーソドックスに(?)モダン焼。ちょっと豪華に、と頼んだ。
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東西どん兵衛食べ比べ(天ぷらそば編)と全国統計

 先日やった「東西どん兵衛食べ比べ」の二番煎じで、どん兵衛天ぷらそばの食べ比べもやってみた。
 私はどん兵衛といえばうどんばかりでそばはほとんど食べることがないのだけど、その分ちょうどいい機会だからと喜んで2種類買ってきた。

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東西どん兵衛食べ比べ

他のものはどうか知らないけれど、日清のどん兵衛は東日本版と西日本版が存在して、それぞれ味が違う。というのは結構よく知られた話。

西日本版は昆布だしが強く、東日本版はカツオだしが強いという。

私は西日本に住んでいるのでこれまで食ったどん兵衛のほとんどが西日本版だ。東日本版も何度か食べたことはあるけれど、食べ比べをしたわけじゃないし記憶も薄い。
そりゃまあ普通はそうで、売ってる場所が違うのだからなかなか食べ比べる機会がない。

ところが最近、店で東日本版のどん兵衛を見つけた。
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『最新ラーメンの本 関西版 Vol.2』の話

 ちょうど2年前のこと。
 「『最新ラーメンの本 関西版』の話」というエントリを書いた。
 東京を中心に活動しているラーメン研究家・石山勇人が監修する『最新ラーメンの本』という雑誌があり、その関西版Vol.1が刊行された時に書いたものだ。
 ちなみに『最新ラーメンの本』の首都圏版は2007年9月に発売以降、年末と言わず発売されていて、2010年の年末までのわずか3年でVol.7を数える。それ以来首都圏版も発売されていなかったらしい(間に『最新つけめんの本』刊行)が、この年末は、[2012首都圏版シリーズ]として、なんと「東京・埼玉」「神奈川・多摩」「千葉」に分冊して発売された。
#分冊というのはどうなんだろうね。ちなみに去年それまでの「関西版」を「大阪」「京都&滋賀」「兵庫」と分けた『ラーメンWalker』は、今年はシレっとした顔で『ラーメンWalker 関西』に戻している。ちょっと欲どしすぎたんじゃないかと思う。……閑話休題。
 対して『最新ラーメンの本』関西版は、Vol.1からちょうど2年経ったこの年末にVol.2が発売された。
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立ち小便の抑止力

 ある電柱の、膝くらいの高さのところに貼紙がしてあった。


小便するな 劇薬まいてます

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積ん読解消運動(6)『とんかつの誕生』岡田 哲


 先日、ここで紹介した『焼肉の誕生』とタイトルが似ているが、こちらは「とんかつの誕生」を終着点とし、明治維新以降の西洋料理受容からその日本的展開を経て、和洋折衷の「洋食」の到達点「とんかつ」へと結実していくまでの歴史を紐解いている。つまりサブタイトルの「明治洋食事始め」こそが本書の内容を指す。

 本書で追われる「とんかつ誕生」までの過程を、著者がきれいにまとめてくれている。

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積ん読解消運動(5)『焼肉の文化史』『焼肉の誕生』佐々木道雄

 前回と同様、「積ん読解消運動」と言いながら図書館で借りた本なので積ん読の解消にはならない。

 これらの本は、このブログにもたまにコメントやブコメをくれる摂津国人さんのブログで紹介されていたもの(「「焼肉の文化史」「焼肉の誕生」佐々木道雄」)で、読んでみたいと思っていた。
 読み始めるとなかなか時間が取れず、かなり時間をかけてしまった。
 

焼肉の文化史』佐々木道雄 2004/07/28
焼肉の誕生』佐々木道雄 2011/03/25

『焼肉の文化史』佐々木道雄

『焼肉の誕生』佐々木道雄


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賞味期限が切れたカレーを喰らう

 しばらく(しばらく、ね)開けてなかったストッカーから、えらいものが出てきた。
 いくつかのレトルトカレー。

 昔、「1つ100円以下のレトルトカレー食べ比べ」を友人とやったことがあって、食べ切れなかったのが残ってたのだと思う。

 賞味期限は2002~2003年。
 食べ比べをやったのがこの1~2年前だったんだろう。

 これ、今でも食えるのだろうか?
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化学調味料関係のとりあえずのメモ(その8)

 東京に行ったときに、ここには行っとけと勧められて行った御徒町の大喜の近所にアメ横があった。ほう、これがあのアメ横というやつか。知らなかった……。

 そこで見かけた光景。


中段左奥からフレーブ(ヤマサ醤油)、いの一番(キリン協和フーズ)、味の素(味の素KK)、ハイミー(味の素KK)、ミック(キリン協和フーズ)、ミタス(JTフーズ)


別の店にあった、台湾の味全

 なかなか壮観だった。(^O^)
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もうズブズブやん。(大阪ラーメン)

 このブログでこれまで2度ほど採り上げてきた産経新聞大阪本社社会部の「それゆけ!大阪ラーメン」企画だが……、

「大阪ラーメン」ですか。
結局そういうことか(産経新聞ラーメン部)

 過去2回、あまりいいことを書いていないということは実際に読んでいただければわかると思う。まあできれば読んでいただきたい。
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結局そういうことか(産経新聞ラーメン部)

 以前、「「大阪ラーメン」ですか。」というエントリを書いた。

 これは産経新聞大阪本社の記者たちが作る「産経新聞ラーメン部」による「大阪のご当地ラーメンを作る」プロジェクトの話だ。
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「モテる女子力を磨くための4つの心得」が胸に痛い><

 昨日、ネットを駆け巡った凄い記事があった。
 まあこのご時世、どれだけインパクトが強くてもほんの2、3日で消費されてしまうものなんだろうけども。
モテる女子力を磨くための4つの心得「オムライスを食べられない女をアピールせよ」等
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モテる女子力を磨くための4つの心得「オムライスを食べられない女をアピールせよ」等(同じ記事)
はてブ
 これは話題にもなるわという激痛記事ではある。ただこの「激痛」、どう痛いのかがコメントなどを見ているとどうも違うような。
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