河童ラーメン本舗のつけ麺

 前回紹介した山岡家のつけ麺(「山岡家のつけ麺」)ほどではないけれど、別の日に行った河童ラーメン本舗のつけ麺が、これまたクソまずかったことも報告しておこう。
 こちらはとにかく麺がヒドい。
 この店はラーメンの麺をそのまま使う山岡家と違って、つけ麺専用の麺を使っている。
 それは(とりあえず形としては)えらい。
 まあ、河童ラーメン本舗のラーメンは九州ラーメンぽい極細麺で、このまんまつけ麺に流用するにはかなり無理があるしね。

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山岡家のつけ麺

 今回は私の悪趣味を暴露するエントリ。
 ごめんね、悪趣味で。m(_ _)m
 
 前回のエントリ(「麺屋 たけ井のつけ麺」)で少し触れた、今年の最も「(>_<)」だったつけ麺の話。

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麺屋 たけ井のつけ麺

 年末になって、いくつか印象に残るつけ麺に出会った。
 「\(^O^)/」と「(>_<)」との両極端。
 
 「\(^O^)/」は麺屋 たけ井、「(>_<)」は山岡家(と河童ラーメン本舗)のつけ麺。
 
 今回は麺屋 たけ井の話。

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都市と文化

 2012/04/05のニュース。
 

■橋下市長、市音楽団員の配転認めず「分限免職」

 大阪市の橋下徹市長は5日、市が同日発表した施策・事業の見直し試案で「2013年度に廃止」とされた市音楽団の音楽士36人の処遇について「単純に事務職に配置転換するのは、これからの時代、通用しない。仕事がないなら、分限(免職)だ」と述べた。

 市改革プロジェクトチームの試案では、音楽団を「行政としては不要」としつつ、市が正職員として採用してきたことから、「配置転換先を検討」としていたが、橋下市長は「分限(免職)になる前に自分たちでお客さんを探し、メシを食っていけばいい」と述べ、配置転換を認めない意向を示した。

 市音楽団は1923年に発足。国内唯一の自治体直営の吹奏楽団で、市公式行事での演奏や有料公演などを行っている。市は公演収入などを差し引いた運営経費や人件費として年約4億3000万円(2010年度)を負担している。

 
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オススメの焼肉のタレは?

 私のtwitterのタイムラインに焼肉の話題が上がっていたので、ふとお気に入りの焼肉のタレを紹介したくなった。
 
 焼肉というのはもちろん肉が命ではあるけれど、しかしそれだけではなくて、やっぱりタレがかなり大きなウェイトを占めると思うんだ。私自身は焼肉はご飯と一緒に食べるものだと思っていて、やはり焼肉のタレも、肉を「ご飯と合う」ようにしてくれることこそが必須条件だと思っている。
 店でせっかくいい肉が出てきても、タレが気に入らないと美味しさが半減、なんてこともあるよね。
 逆に安い肉だって、お気に入りのタレで食べればそれなりに美味しくいただけるもんだ。
 だから家で食べる焼肉くらい、いろいろタレを楽しんでみたいよね。

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もうちょっと調査なり何なり

 哲麺というラーメンチェーン店がある。
 関西では知名度がないが、関東の巨大お好み焼きチェーン「道とん堀」を運営する会社が手がける大規模なラーメンチェーンだ(店舗ごとに「○代目」と名前が付いており、2012/08/21現在、サイトでは「三十九代目」が確認できる)。

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この程度でいいって気でマンガ描いてないかい?

 これは以前twitterに書いたことなのだけども、昨日、日清どん兵衛の東西食べ比べ企画の話を書いたので(「日清どん兵衛東西食べ比べ returns!」)、この機会にここにも書いておこうと思う。
 
 現在、日清食品のどん兵衛のページには「どん兵衛太物語」というマンガが掲載されている。CMでは中居正広が演じるうどん屋の若主人・どん兵衛太を主人公にしている。
 
 このマンガの第六話があまりにヒドくて、それをどうしても言っておきたい。(^^;;

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日清どん兵衛東西食べ比べ returns!

 去年の年末に行われていた日清どん兵衛の東西食べ比べ企画が、今年も始まっている。

2012年06月18日 <期間限定全国展開のご案内>(ニュースリリース)
日清食品のプロモーションページ

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カス麺

 ダメな麺にはいろいろあるけれど、その1つにカス麺がある。
 
 「カス麺」といったって私が今勝手につけた名前だから決まった定義があるわけではないが、ここでは切れて短くなった麺としておきたい。普通の長さの麺に混じって紛れ込んでいる、切れて2~3cmくらいになっちゃった情けない麺、あれだ。
 パスタのような食べ方ではなく「すする」という日本の麺の性質上、「こんな麺は落第だ。食べられないよ」と山岡さんも言っている(に違いない)。
 カス麺自体はもちろん、カス麺がたくさん出るということは製麺(あるいはその後の工程)がうまくいっていない証拠でもある。
 ちゃんとした製麺をしちゃんとした扱いをしていれば、カス麺は出にくい。

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ダメだと思った理由2

 昨日の「ダメだと思った理由1」の続き。
 『京都B級グルメ覇王決定戦』については、箇条書きに。
 
※一応念のため。「個人の感想です」。(^O^)

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ダメだと思った理由1

 先日の「加水率100%?」というエントリで、
 
今年の5月3日、『京都B級グルメ覇王決定戦』という番組が放送された。これは1月19日に放映された『大阪ラーメン覇王決定戦』の続編にあたる番組。私はこの両番組はかなりヒドかったと思っているが、その話はまたいつか書くこともあるだろう
 
 と書いた。

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加水率100%?

 前にも書いた話なんだけど、改めて書いておこうかなと思うことがあって。
 
 今年の5月3日、『京都B級グルメ覇王決定戦』という番組が放送された。これは1月19日に放映された『大阪ラーメン覇王決定戦』の続編にあたる番組。私はこの両番組はかなりヒドかったと思っているが、その話はまたいつか書くこともあるだろう。今回はそういう話ではとりあえずない。
 
 もっとピンポイントな話について。

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テボと平ザル

 先日紹介した『ラーメン屋さんが選ぶ!!関西のうまいラーメンベスト20』という番組についてのエントリ(「『関西のうまいラーメン20』(2003年)」)の中で、少しテボと平ザルの話を書いた。
 

ランキングに入った店の中で平ザルを使った店が多かったのは意外と言うより「さもありなん」と、後からは思う。やっぱりちゃんとした店はそうするわな。そしてラーメン店主は当然そういうところを見ている。平ザルとテボの話はまた改めて。

 
 という中途半端な書き方をしたので、ここで改めて書こうと思う。

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『関西のうまいラーメン20』(2003年)

 2005年12月24日によみうりテレビで放映された『らーめん裁判』という番組のビデオを探しています。
 私自身この番組を録画していたのだが、保存していたHDDがクラッシュしてしまったのだ。 。+゚(ノД`)゚+。
 ひょっとして1枚くらいDVDに焼いてないかなと探しているのだが、見つからない。焼いたかどうかすら曖昧なのに、なかなか見つかるもんではないわなぁ……。(>_<)
(どなたかお持ちの方でコピーしてもいいという方は、コメント欄か digitalhietaro@gmail.com までご連絡ください。m(_ _)m )
 
 で、これを探している間に、これまた懐かしい、『ラーメン屋さんが選ぶ!!関西のうまいラーメンベスト20』という番組のビデオが出てきた。
 『らーめん裁判』と同じくよみうりテレビが制作した番組で、放送されたのが2003年12月20日というから『らーめん裁判』の2年前、今から9年前ということになる。作ったのは『ズームイン!!SUPER』のスタッフ。
 久しぶりに見たこの番組がとてもいい番組だったので、書いておきたい。

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桂枝雀『緊張の緩和』論ノォト

 先日、本棚を整理していると『まるく笑って、らくごDE枝雀』(桂枝雀著)という本が出てきた(※)。懐かしいと思ってパラパラとめくってみると、枝雀のかねてからの持論である「緊張と緩和」論についての解説が載っている。
※今では絶版だが、『らくごDE枝雀』(ちくま文庫)というタイトルで文庫になっている模様。
 
 この話は昔(といってもこの本よりは後)、日本テレビ系列で放映されていた『EXテレビ』木曜日(司会・上岡龍太郎)でも話していて、そのビデオがYouTubeに上がっていたはずだ。……と思って久しぶりにこちらも見てみようと思って探したら、残念ながら削除されていた。(>_<)
 しかし実は私はまだ削除されてなかった頃にダウンロードしておいたのだ。(^O^) そのファイルを引っ張り出して来て、久しぶりに見た。
 
 で、せっかく本とビデオの両方が揃ったので(いや、こんな言い方はおかしいね。他にもたくさんこれについて書かれたものはあるだろうから)、これらの中で言われている「緊張と緩和」論をノートとしてまとめておきたい。

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焼飯あるいは炒飯の話

 久しぶりに見たので、黒猫亭さんのところと私のところの焼飯の話へのリンクをまとめておこう。
 
炒飯を熱く語る〈考察編〉(黒猫亭日乗)
炒飯を熱く語る〈実践編〉(黒猫亭日乗)
困難が技術を育てる(『digital ひえたろう』 編集長の日記★雑記★備忘録)

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八朔半@南大阪

 最近、近所のたまに通る道で新しい店が開店準備しているのには気づいていた。
 ちょっとおしゃれな感じの外装で、ちょっと立ち寄って中をのぞいてみたら、店の中でも食べられそうな雰囲気だ。どうやらケーキ屋かパン屋さん、あるいは喫茶店らしい。
 おいしいケーキ屋さんだったら嬉しいなあ、とか思っていた。

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『ラーメンと愛国』を読んで感じたいろいろ(3)

※「『ラーメンと愛国』を読んで感じたいろいろ(2)」よりつづく

 そして第五章「ラーメンとナショナリズム」。これが本書のメイン部分(だと思うよ)。
 
 本書が話題になった時、一度Amazonに見に行ったことがある。
 そこにあった、出版社による内容説明はこうだった。
 

なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか?
いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。”工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタルジーをくすぐるチャルメラ、「ご当地ラーメン」に隠されたウソなど、ラーメンの「進化」を戦後日本の変動と重ね合わせたスリリングな物語。

 
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『ラーメンと愛国』を読んで感じたいろいろ(2)

※「『ラーメンと愛国』を読んで感じたいろいろ(1)」よりつづく
 
 第四章「国土開発とご当地ラーメン」では戦後から現在に至る日本の経済状態を、「地方と中央の経済格差のシーソーゲーム」として捉えている。そして観光資源という視点で「ご当地ラーメン」を捉える。
 
 曰く、こうだ。
 

ご当地ラーメンは郷土料理ではない
 日本には、全国各地に地元に根ざしたラーメンの歴史があり、土地それぞれの個性を持ったご当地ラーメン、もしくは郷土ラーメンと呼ばれるラーメンが存在する。新横浜ラーメン博物館の館長である岩岡洋志は、こうしたラーメンと郷土の結び付きについて、以下のように語っている。

《郷土料理も郷土ラーメンも、その地域で長く生活している人々によって、時間の経過とともに練り上げられてきたものです。工夫と努力を積み重ね、郷土の気候、風土、知恵が混じり合い、その地域に根ざした味が生まれました》(『ラーメンがなくなる日』主婦の友新書)

 この説明は、日本の郷土料理を指すものであるならば正しいのだろう。だが、ご当地ラーメンを同列に並べることは可能なのだろうか。近代になって輸入されたラーメンは、在来種を駆逐する外来種のブラックバスにたとえるべきではないだろうか。繁殖力の強い外来種であるラーメンは、古来地方に根付いてきた郷土料理を、短い期間で駆逐してしまった。ご当地ラーメンはむしろ、戦後日本の地方の均質化を代表する食べものの一つだったと捉えるべきである。

 
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『ラーメンと愛国』を読んで感じたいろいろ(1)

 最近話題?なのかどうかよくわからないが、twitterなどで最近やたら目に入ってきていた本、『ラーメンと愛国』を読んだ。
 


『ラーメンと愛国』 (講談社現代新書)
速水健朗 (著)

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