前回に引き続いてテレビドラマ『ラーメン大好き小泉さん』の話。
ラヲタとしてはこの番組、もうちょっと語りたいことがある。
ついでにそれも書いておこう。
今回もいつもの「すする」云々の話なので、面倒な人はこの先は読まなくて大丈夫。
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『ラーメン大好き小泉さん』とあかりんの麺のすすり方
『ラーメン大好き小泉さん』新春SPと高井田ラーメン
去年の秋、元ももいろクローバーの早見あかりの連続ドラマ初主演作となるラーメンドラマ『ラーメン大好き小泉さん』が放映された(全4回)。
(原作は同名のマンガで、読んでみたら初めの方に天下一品喜連瓜破店のハンバーガーの話が出てきて笑った。(^O^) )
たった4回の放送しかなく、「え、打ち切りなの?」と思ったけど、あれは打ち切りではなくもともとそれだけの予定だったそうだ。
人気がなくて終わったのではない証拠に、今年の正月、スペシャル番組が放送された。
それが『ラーメン大好き小泉さん2016新春SP』。
ラーメンが主役の番組ということ以上にあかりんが出るということで、これは見ないといけないと。(^O^)
というわけで見たわけだけども、ここでちょっと引っかかることがあった。
それを書いておこうと思う。
ガスクッキングテーブルとホットプレート
ここ数回、統計の話を出しているのでもう1つ。
前々回の玉子、前回のソースはいずれも家庭へのお好み焼きの普及にも大いに関係する話だと思うけども、今回はもう1つ、家庭のお好み焼きに関係するデータ。
今回はホットプレート。
他人は他人で、お前じゃない
twitterでも書いたのだけど、わけがわからなさすぎるのでここにも書いておく。
わけがわからんのは、この記事。
お好み焼きと玉子の価格
お好み焼きにはよく「○玉」という名前が使われる。
以前このブログで『神戸とお好み焼き 比較都市論とまちづくりの視点から』という本を紹介した(「『神戸とお好み焼き』(三宅正弘)」)。
そのエントリで、こんなことを書いた。
文中に「東京ではお好み焼きのことを、豚天、イカ天と、語尾に「天」をつけて呼ぶ。これは、関西などで、豚玉やイカ玉、もしくは豚焼きやイカ焼きと呼ぶ、~玉、~焼きと同じことである」とある。 ここは少しモヤッとする。 関西の「玉」は玉子の「玉」だろう。実際、著者もにくてんの店の紹介の中で、「戦前からの神戸の町のお好み焼き屋において、基本メニューには玉子が入らないということは、例え焼き方が混ぜ型(小麦粉と刻みキャベツを混ぜて焼く)の店であっても共通する」「わざわざ追加しない限り玉子は入らない」と書いており、その場合は「○○玉」と呼ばれることはない。なので「玉」は「お好み焼き」「洋食焼き」「にくてん」の名前に単純につく一般名詞的なものではなく、あくまでも玉子が入ったメニューを示すものだと考えるべきだと思う。 |
そういうことなんだと思っている。
お好み焼きと玉子の関係は、今ではごくごく当たり前に「付き物」だが、以前は必ずしもそうではなかった。
「玉子は物価の優等生」というフレーズはよく聞く。
低価格のまま、ずっと維持されてきたということだろう。
逆に、「昔は玉子は高価で……」という話も聞く。
いずれにせよ、「玉子入り」お好み焼きが「○玉」と呼ばれ、それが当たり前になり「○玉」という名前の意味すら曖昧になっていくには、お好み焼きにデフォルトで入れても問題ないくらい玉子が低価格になることが必要だろう。
そこで、玉子の価格の推移の資料を調べてみた。
出てきたのは東京都での小売価格。
・鶏卵価格(年次統計)
・小売物価統計調査(動向編)調査結果(総務省統計局)
総務省統計局のページで「主要品目の東京都区部小売価格(昭和25年~平成22年)(エクセル:580KB)」というファイルが提供されている。
東京都区部での物価動向が1950(昭和25)年から調査されている。こういう統計は本当に素晴らしい。
データは1950(昭和25)年からの玉子の価格と、それを現在の価格に換算したもの。
このデータをエクセルに突っ込んでグラフにすると、こうなる。
鶏卵価格の年次推移
■ 鶏卵価格
■ 現代の価値に換算
なんか異様な形になってるけども……。
これは別に、この時に鶏卵の価値に大きな変化があったわけじゃない。
この調査で残念なのは同じ品目でも調査の中身が変わること。例えばインスタントラーメンだと、袋麺が途中でカップ麺に変わったり、そこから5袋入りパックの袋麺に変わったり。となると、なかなか継続的なデータとして利用しにくい(まあ事情はあるのだとは思うが)。
で、この鶏卵価格の調査も、途中で調査対象が変わっている。
資料によると、調査対象は
・~昭和36年:「鶏卵」 1個約60g,400g
・昭和37~47年:「鶏卵」 1個約60g,100g
・昭和48年~平成13年:「鶏卵」 1個約60g,1kg
・平成14年~:白色卵,Lサイズ,パック詰(10個入り),1パック
となっている。
個数が違うんだよなあ……。
グラフの途中で落ち込んでいるのはそれまで400gだったのが100gになったからで、単純に1/4になってるからなんだな。
というわけで、1個あたりの値段を見てみたい。
それぞれ中途半端だからざっくりとにしかならないが、
・~昭和36年:1個約60g,400g 7個
・昭和37~47年:1個約60g,100g 2個
・昭和48年~平成13年:1個約60g,1kg 17個
・平成14年~:Lサイズ,パック詰(10個入り),1パック 10個
と考えて、「現代の価値に換算した鶏卵1個あたりの価格の年次推移」グラフを作ってみた。
それがこれ。
現代の価値に換算した鶏卵1個あたりの価格の年次推移
こうすると、さっきのグラフほどには変な変化にはならない。
(また2002[平成14]年以降ではLサイズが調査対照になっているが、それまでの60gの玉子というのはMサイズにあたるので、この期間は少しだけ下方修正すべきかもしれない)
これを見ると、1950(昭和25)年、玉子は現在の価値で1個350円する。
これはさすがにお好み焼きに入れるのは難しいね。オプションでも難しそうだ。
(最近何回か書いたからかぶるけども、一応参考ということで。現オリバーソースがとんかつソースを発売したのが1947[昭和22]年、現オタフクソースが家庭用お好みソースを発売したのが1957[昭和32]年のこと)
オプションで入れることができる値段としては1個100円、デフォだと50円切るあたりなのかなあ。
このあたりの推測はまだ考察不足。
突然食いたくなったものリスト:
- 立ち食いうどんのきつねうどん
本日のBGM:
Carry On /ANGRA
チャーシュー丼って難しいのか
ラーメン屋のサイドメニューといえば、チャーハンと餃子。
これはたいていの店にある。
ラーメン屋のサイドメニューのトップ集団というところだろうか。
続いてチャーシューのおつまみ。
そこに続くのがチャーシュー丼や唐揚げくらいかな。このあたりがラーメン屋のサイドメニューの2番手集団。
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どん兵衛とおにぎり
もう数ヶ月前になるが、ネットでこんな記事を見た。
・【衝撃レシピ】どん兵衛をレンジで加熱するとほぼ生麺になる! モッチモチのツ~ルツルでマジ凄い!!
どん兵衛を普通にお湯を入れて5分待つのではなく、お湯を入れてそれを電子レンジに入れて調理(500Wで3分)すると、麺が「生麺の様なモッチモチのツ~ルツル」になってうまい!というもの。
3種類のソースをチキンカツで
先日、たまたま似たような形の瓶のソースが3種類たまったので、チキンカツで食べ比べをしてみた。
本当はトンカツでやりたかったのだけど、そこはそれ、経済的な理由というやつで。(^^;
食べ比べたのはこの3本。
2度入れ:焼きうどんとナポリタン
あまり深い意味はないけども(^^;、「2度入れ」がポイントの焼き麺のページが2つあったので合わせて上げておこうと。
うまい焼きそばパンを作りたい
※このエントリは「やってみた」ではなく、「やってみたい」の話。
「こういうことを検討しなくちゃいけないなあ」ということで、検討課題と、あとはちょこちょこっと検索した中で出てきたものとかを上げている。「序章」扱いでいい。
おいしい焼きそばパンを作りたいのだけども、いまだに完成形は見えていない。
イレギュラーな駐車料金
今年、福岡に行った。
その時に、以前このブログで書いた(「ラーメン屋の屋号裁判」)ラーメン屋に行ってみた。
思った以上に近い場所に集まっていて驚いた。
件のエントリに出てきた店が、この小さな範囲に集中している。
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