先日、某うどんチェーンの前を通ると、ノボリが何本も立てられていた。
「わんこそば(一人前) そば食べ放題」
と。値段は1590円。
そば食べ放題、ではなく、わんこそば食べ放題だと。
「わんこそば」といえば、私が浮かべるイメージは……、
・給仕さんが横について、一口分のそばと少しのそばつゆが入ったお椀をたくさんお盆に載せて待っている。
・食べ手がそばを食べると、その空いたお椀に給仕さんが新たなそばを入れてくれる。
・これを繰り返し、食べ手が満足して「もう要らない」という意思表示をするまで続く。
というものだ。
しかし大阪の片田舎にあるチェーン店で、1,590円で食べ放題を食べ終わるまで横に給仕がついてくれるというのはさすがにないんじゃないか(実際に食べに行ってないからわからない)。
給仕がついてくれないとすると、どこが「わんこそば」なんだ?
岩手出身の友人が隣に座っていたので聞いてみた。
「『わんこ』(お椀)に入ってるからじゃないですか?」
いや、だってこの写真(ノボリにも写真が刷られていた)……。
某うどんチェーン店の「わんこそば食べ放題」
お椀じゃないよねえこれ。
「違いますねえ」
じゃあ何がどう「わんこそば」なんだよ? え?
「知りませんよ」
だってわんこそばっていえば、岩手の名物だろ?
「名物とか言っても、地元の人間でわんこそば食ったことがある人なんて滅多にいませんて。一生に一度食べるか食べないかってくらいですよ。ボクは子供会のイベントで1回食べに行ったっきりです」
ええええええ!?
それはそれで知って驚く衝撃的なわんこそばの真実だ。
しかしわんこそばの謎は解けない。
で、Wikipediaを見てみると、「わんこそば」についてこんな定義か書かれていた。
-
わんこそばの定義
- 「わんこ(お椀)」で食べる
- 「給仕」がつく
- 「温かいそば」である
むー。
だったらこの店のこれは、どう「わんこそば」なんだ。
ただ「温かい」だけだったら、そりゃただの、「温かいそば」じゃないのか。
Wikipediaの他の部分を見ると、
ちなみに近年、岩手県の平泉町周辺には、あらかじめ小分けされた冷たいそばの入ったお椀を、お盆ごと数十杯まとめて提供し、客が自分でお代わりを入れて食べる「盛出し式わんこそば」というものが登場した。厳密には本来の「わんこそば」とは異なり、あくまで「盛り出し式わんこそば」と区別される。 |
というのがあったが、それでもお椀だし小分けしてあるし、やっぱりこれとも違う。
あるいは、「わんこそば食べ放題」ではなく、「わんこそば(一人前) そば食べ放題」という奇妙な書き方にポイントがあるのか?
だとしてもやっぱり「わんこそば」と言ってるもんな。
なんかこう、この店、ただ単に「量の多いそば(食べ放題ならそりゃそうだろ)」を「わんこそば」と呼んでるように見える。
岩手から遠い大阪の地で、どうせ知らないだろうとやってるんだったら、いくら何でもそりゃ人をバカにしてるんじゃないかと思うわけですよ。大阪の人、岩手の人含めてね。
FF外からすみません
つい笑ってしまいました
わんこそば、全然食べないの?と聞くと盛岡市民の旦那さん曰く
「だって、蕎麦じゃん」
「何回食べたって、蕎麦じゃん」
「どんなに頑張っても、蕎麦じゃん」
とのこと— にょん@スマホ死亡のため作り直し (@0nyon0nyon0) 2017年9月4日
いやほんと、それな。(^O^)
- きつねうどん
本日のBGM:
Run For Cover /Gary Moore
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