関西マンホールサミット2015に行ってきた(2)

 ロビーでは堺市、大阪府、神戸市、大阪市、京都市のマンホールの蓋がお出迎え。


左から堺市、大阪府、神戸市、大阪市、京都市

 調べてみると、京都市はどうやらカラーものも含めてデザイン系のマンホールはないみたい。質実剛健的な印象があるし、都特有の余裕も感じさせるが、できたらいろいろやってみてほしい。

 ちなみにこのイベントは滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、京都市、大阪市、神戸市、堺市と日本グランドマンホール工業会が協力している。
 
 主催は下水道広報プラットホーム (GKP)というところで、国交省の下隧道広報のためのプロジェクトなのだそうだ。ああ、だから自治体も協力してるのか。
 
 国交省はダムカードみたいにマンホールカードも作る計画だとリレートークで話していた。

「マンホールカードについて」(澤田洋一[GKP マエプロ 統括リーダー])より

 入れるとは思っておらず中途半端な時間帯に到着したので、リレートークはかなり途中からの参加になった(「マンホールは路上の文化遺産」(白浜公平[駅からマンホール管理人]の途中)。
 
 マンホールの蓋の楽しみ方について、マニアの人たちがそれぞれの視点から多様な話をしてくれて楽しかった。
 
 自然発生的なマイナーな趣味であり、まだまだ定型も確立していない(と思う/今のところデザインや地域性、時代性を楽しむ、というのが主流かな)分野だから、いろんな楽しみ方がどんどん出てくればいいと思う。
 
 この時の話には出てこなかったが、私がちょっと前にアップした「芸術マンホールというエントリのような楽しみ方だって、アリだろう。
 
 このトークの中で紹介されたマンホールの蓋の中で、実際に見てみたいと思ったものが2つあった。
 
 1つは奈良県天理市にあるマンホールの蓋。

「関西発 マンホールを探す、見る、撮る」(原田英樹[関西のマンホール・トラベラー、「マンホール風土記」管理人])より

 1997年(平成9年)から翌年にかけて天理市の黒塚古墳で33面の三角縁神獣鏡が出土した。これにちなんたマンホールがこれで、模様がそのまんま三角縁神獣鏡だそうだ。
 色といい形といい、「マンホールのデザインにするために三角縁神獣鏡は作られたんじゃないか(笑)」なんて冗談が発表者から出るくらい、しっくりいっているらしい。
 
 三角縁神獣鏡チョコといい、三角縁神獣鏡、熱いなあ。(^O^)
【参考】
鏡みたいなリアルチョコが凄い!#三角縁神獣鏡チョコ


 もう1つ、見てみたいのは渋谷区道玄坂にあるというマンホールの蓋。


「マンホールは路上の芸術」((垣下嘉徳[マンホール蓋研究家])より

 向こうの地理はよくわからないが、近くには渋谷のハチ公像があるそうな。
 
 それにあやかってか、「道玄坂」という表記も「DOG・EN・SAKA」となっている。
#道玄坂はドウゲンザカではなくドウゲンサカなんだね……。
 
 このデザインはなかなか凝っている。
 スリップ止めのパターンをよく見ると……。

犬は横から見てね

 走る人と犬が、だまし絵のように描かれている。
 
 しかも。
 
 これには隠れキャラがいて(^O^)、首輪をした犬と尻尾を巻いた犬が1匹ずつ隠れている。

解像度悪いけどね

 ほんとに凝ってるよねえ。
 どこにあるか、探してみて。
 これは『路上の芸術』の著者でマンホール蓋研究家の垣下嘉徳氏のトークで紹介されていたのだが、彼が方々調べてもデザインした人はわからなかったという。
 
 この2つは一度、見てみたい。
 
 原田英樹氏によると、デザインマンホールに描かれているものの多くはその自治体がその土地についてアピールしたいもの(こと)なので、知らない土地ではマンホールの蓋がナビゲーターになる、とのことだった。

「関西発 マンホールを探す、見る、撮る」(原田英樹[関西のマンホール・トラベラー、「マンホール風土記」管理人])より

 なるほど、そういう見方もできるんだね。

 次回に続く。


突然食いたくなったものリスト:

  • あんパンと牛乳

本日のBGM:
Fire In The Hole /LAAZ ROCKIT





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